駆除。
健診の二次検査で、それ自体はなんともなかったんだが、ついでにピロリ菌がみつかってしまった。
胃潰瘍で幽門切除の病歴持ちだから、ああやっぱりね、ではあったんだが。
で、駆除薬一式を処方され、指示通り1週間飲んだ。その間は禁酒を言い渡されたが、ここ何年も正月以外ほぼ呑んでないから、それは苦にならなかったな。
そして、1ヵ月後に評価の尿素呼気試験を受けた。
結果、一発で駆除完了。
1回で駆除できなくても、2回目までは保険が利くと説明はされていたが、いらん心配だった。
俺が初めて胃炎とか胃潰瘍を発症したのは、中3くらいのときだったか。1970年代末期だ。
当時はピロリ菌が原因だなんて概念は、少なくとも担当医にはなかった。Wikipediaによれば、ピロリ菌は一度はその存在を報告されながら、1954年にエライ先生にその存在を否定されてしまい、その後1983年まではなかったことにされていた菌らしい。
だから俺も、その頃はタバコも酒もやってななかったし、原因はストレスとかなんとかいわれたもんだ。
しかし、正直、当時の俺はまったくストレスフリーなオキラク中坊で、高校受験すらストレスでなかったほうだった。なもんで、ひょっとして自分が 思ってる以上にストレスなのかな、とか考えてみたりして、今考えれば診断結果がストレスになっていた、という、わけわかんない悪循環に落ち込んだりしたも んだ。
今なら原因菌がはっきりしてるし、除菌方法も確立している。胃を切るほど胃潰瘍を悪化させることもなかっただろうな。
胃を切ったおかげで、体内のバランスも崩れただろうし、ダンピングにも苦しめられている。ダンピングはしばらく出てなかったんだが、減量に努め ているここ何年か、またひどくなってきているのだ。そのことを健診の二次検査の時にドクターに相談したら、バリウムアレルギーで何年か胃の検査してなかっ たこともあって胃カメラ飲む羽目になり、ピロリ発見、と相成ったわけだ。
それやこれやで大変な思いをしたわけだが、肝心の、ダンピングが術後25年も経ってひどくなった原因は、結局わからなかった。
ま、ピロリ駆除できたから収穫ゼロでもなかったってことで。