車検整備。


長い出張から帰って、やっとXT400Eを起こすことができた。
のだが、今月車検が切れてしまう。
しゃあない、整備するか。


フロントタイヤ。
ここ何年かはほぼ、充電と錆止めを兼ねて時々通勤に使うだけだったので、センターがブレーキング摩耗などでボーズになってるとこがあった。


フロントのブレーキング摩耗。
ブレーキかけた時に、接地しているブロックが接地面の後方に歪みながら摩耗するため、接地面の前方となる回転方向の後方側が偏磨耗するのだ。
キャラメルブロックならもっと顕著に発生するが、適当に使ったら回転方向を逆に組み直して使うことで、ある程度摩耗を均一化することができる。
しかし、このSiracのように回転方向が指定されていると、そうもいかない。
このタイヤは、約8800kmの走行だったが、こんなんなってしまった。
二輪は乗用なので、タイヤの残り溝は0.8mmが限度だが、部分的にせよボーズになってるとこがあっちゃダメだ。


ということで、まずフロントタイヤ交換から。
昔エイシンで買ったバイクジャッキで、ステップ下のクロスメンバを支える。
XT400Eのフレームは、エンジンがフレームの一部を構成する、いわゆるダイヤモンド型だ。
写真でダブルクレードルっぽく見えているのは、実はパイプ組みのスキッドガードだ。
XT400Eの場合、このままジャッキを揚げたらリアが浮く。なので、リアを浮かせた後にスキッドガードを別のジャッキで上げてフロントを浮かせ、スキッドガードにウマをかませて固定した。


ディスクカバーとキャリパを外して、フロントアクスルを抜けば、前輪が外れる。
スキッドガードを支えているウマが写ってるな。


外した前輪。


必ず先に虫を抜いて・・・。


バルブを引っ込めてから、ビードを落とす。
バルブを引っ込めたとこからタイヤを外し始めれば、チューブを噛みにくい。


タイヤを外した。
よくいわれる話だが、ミシュランはビードが硬くて難儀する。
ダンロップなんかだと、最初の1/4周くらいレバーで外せば、あとは手で引っ張って外せたりするんだけどな。


リムの裏がかなり錆びていた。


カップブラシでサビを削って、サビチェンジャーを塗っておいた。
効果の程はわからんが。


交換するタイヤは、またSirac。
このバイクにはぴったりだと思う。安いし、気に入ってるんだよね。


新品のブロックは、センターで5.5mmってとこだった。


タイヤは純正指定サイズで、幅90の90扁平。
TTってのはチューブタイヤ。
レンジは54Tで、速度、荷重とも、このバイクに使うぶんには大幅に余裕がある。
あとはタイヤを組むだけなのだが、久々にやったせいか、恥ずかしながらチューブを噛んでしまい、また外してチューブを直し、組み直すはめになった。
おかげで筋肉痛になったぞ。


ついでにブレーキのメンテ。
パッドは十分で、片減りもしていない。


パッドを洗って、鳴き止めにシリコングリスを塗っている。
キャリパの方も揉み出しして、フルードを入れ替えておいた。


ホイールのブレは特になかったので、緩んでるスポークだけ張り直した。
スポークレンチでスポークを叩いて、同じスポークは同じ音になるように張っている。
ギターのチューニングと同じだな。正しい方法かどうかは知らないが。


オフ車のフロントタイヤはでかいようだが、それでもジープの6.50-16よりだいぶ小さい。


こんどはリアを浮かせて、リアブレーキを外した。


パッドキャリアとキャリパにバラす。
汚れを落として、揉み出して、と、フロントとやるこた一緒だ。


リアのタンクは、キャップのロックと共締めになっているので、一度外さないと開けれない。


フルード抜き取り中。


タンクが完全に空になるとエアを噛んだりしてメンドクサイので、ほんの少し残して、新油を入れる。


ブリードから新油が出てくれば、入れ替え完了。


リアショックのバンプラバーがだいぶ傷んできてる。
まだ使えるけど。


リアショックのリンク周りも洗って、グリスアップした。


キレイになったリア周り。


これはエアクリーナのエレメント。
かなり汚いな。


車検で交換しようと、新品入手済み。


新品と比べると、こんなに色が違う。


いいタイミングなので、ついでにオイル交換。
フィルターエレメントも交換する。


今回はモノタロウのフィルターを使ってみる。
パッキンも付属しているようだが・・・。


ここの小さいオーリングは入っていなかった。
まだ潰れてないから、シリコングリス塗って再使用するか。


フィルター交換時のオイル量は2.6リットルだが、フレームのオイルタンクは、2リットルちょっとで一杯になってしまう。


フィルターのエア抜きボルトを外して・・・。


そこからオイルが出てくるまでセルを回す。
このエンジン、これをしないと、オイルポンプにエアを噛んで、オイルが回らない恐れがあるのだ。
これでオイルタンクの液面も下がるから、オイルを全量入れれる。


タンク横のエアスクープの耳が折れたので、プラリペアで復元。
光の透けてるとこがプラリペアだ。
以前も折れたらしく、FRPで修理されていたのだが、また折れたわけだ。


バッチリ。
もちろん、ビス止めにも耐える。


ワックスもかけて、完成。
次の平日休みに車検だな。
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