広すぎか。
SRX600。
ステップアダプターの材料待ちの間に、次のお遊び。
これは、ノーマルの、巨大なバーエンドウェイト。
対辺8mmの六角穴が付いていて、ウェイトはハンドルバーにねじ込まれている。
六角穴の奥に6.8mmφで下穴を掘り込み、M8のタップを立てる。
おわかりのとおり、M8のネジ穴は、対辺8mmの六角形の内接円(実際はもうちょい小さいけど)なので、ボルトは入るし、
六角も生きている。
さて、こんなのを買ったのだ。
中国産。1000円前後で買える。ブランドはあったりなかったりで、どれが本家かわかんない。
中身は、アマゾンあたりでやっすく売られている、いかにもチャチな感じのバーエンドミラーだ。
ミラーでカフェっぽいといえばバーエンドミラーなので、お試しというか素材として買ってみたのだ。
このテは基本、バーエンドに入れてボルトを締め込んでいくと、エキスパンダーがバーの中で開いて、取り付けられるようになっている。割りの入ったアルミパイプが二重になってるのがエキスパンダーで、円錐ナットがパイプに食い込んで、割れ目を開いていく仕組みだ。
だけど、実は右のようにバラすことができ、黒いアダプター部をバーエンドに付けることもできるし、アダプター無しでハンドルバーに直接クランプもできるのだ。
クランプは二つ割りのアルミらしき材質で、ステンレスのM4キャップスクリューで締めるようになっている。
ミラー本体は、かなり曲率のきつい曲面ミラーで、柄は四角断面で、ミラー部にはリベットで固定されていて、スイベルしない。
柄の根元側には、別体のボールがキャップスクリュで取り付けられ、クランプ内でボールジョイントになっているが、クランプ側の受けがギリギリに絞ってあるのと、ボールエンドからキャップスクリュの頭が少し飛び出ており、その上ボールに対して角柄が太いため、角度的にはほとんど首を振れない。
それでも、ミラーの曲率が大きいから、それなりに後方視界は広い。ただし、写像はかなり小さくなる。
ま、バックミラーとしては、ないよりマシ、といったレベルだ。
まずは、バーエンドに掘ったネジ穴に、ミラーの黒いアダプターをネジ止めしてみた。
付属のM8皿ボルトは長すぎるので、平ワッシャかませて、ありあわせのボルトで締めた。
後ろはかなり広範囲で写る。
ミラーが8cm弱と小さいから、写像も小さくなる。慣れが必要だろうな。
なお、このサイズのミラーでは、ある程度新しい年式以降のバイクでは、保安基準不適合になる。
俺のSRXは古すぎるから、問題ない。
この取り付け方で、元のバーエンドからは、片側11cm程度広くなる。
いわゆるすり抜けには不向きだべな。
ミラー取り付け部の厚さもかなりあるから、全幅で3cm程度は広がってしまう。
クルマでもそうだけど、ミラーの鏡面部分を含む可動部は、全幅の測定から除外される。
たとえば、見た目の車体の最外側がドアミラーになっているほとんどのクルマの場合、ミラー本体は全幅に含まれず、ミラーを折りたたみ部で外したとした時の取り付け部の最外側間か、ドアパネルなどの車体最外側間の、どっちか広い方が全幅になる。
バイクの多くは、ミラー本体を除外すると、ハンドル両端かレバー先端間が車体最外側となるものがほとんどのため、車検証にはたいがい、そのどちらか大きい方の数値が記載されている。俺のバイクなら、SRXではバーエンド両端の前縁部だし、XT400Eではレバー先端間が全幅だ。どこがノーマルの全幅になるかは、メーカーのマニュアル等にある三面図で確認できる。
次に、22mm径の自転車のハンドルバーを短く切って、片側の切り口を内側に皿状に面取りしたカラーを用意した。
ありきたりのM10ワッシャが、ちょうど22mm。
カラーをバーエンドに直接、M10ワッシャとM8ワッシャを介して締め付け、カラーにミラーのクランプを直接取り付けてみた。
だいぶすっきりする。
試しに付けただけだからミラーが反対だけど、幅の出っ張りはさっきと大差ない。
ただ、ミラー取り付け部がだいぶ薄くなるため、ボルトヘッド形状とクランプの角度によっては、全幅の変化は±2cmの記載事項変更を猶予される範囲内に収まりそうだ。
ミラーは指定部品だから、
バーエンドミラーにすれば全体的に低く見えてカッコイイんだけど、立ちゴケでもコケたら間違いなくミラーが吹っ飛ぶから、良し悪しだな。とりあえず物置の出入口は通れなくなるから、今のとこは試しただけ、ということで。