<o:p> </o:p>季節はずれの話題で恐縮ですが、今年5月に富士吉田に行ったとき、山菜の王様「たらの芽」と女王「こしあぶら」のてんぷらを始めて賞味しました。
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「たらの芽」は、ウコギ科の人気の山菜で、その新芽を採って、普通てんぷらにします。新芽には、てっぺんの頂芽、頂芽が摘まれたときなどに出てくる脇芽と、茎に生える胴芽がありますが、ぜいたくなことに頂芽が一番美味しいのです。
遠縁の人のお宅にお邪魔したとき、名前だけしか知らなかった「たらの芽」を、裏の持ち山で収穫してすぐてんぷらにしてくれました。やわらかく、かすかな苦味があり、人気がでるのがわかりました。<o:p></o:p>
最近は、まだ少し早いと待っていると、一般の人が山に入り、採って行ってしまうことがある。しかも、予備の脇芽、胴芽まで採ってしまい、枯れたり、次の年に採れなくなったりすると、嘆いていました。<o:p></o:p>
名前も聞いたことがなかった「こしあぶら」は、「たらの芽」と同じウコギ科の山菜で、最近特に注目され人気が出てきた山菜だそうです。山菜の女王と聞いたからでしょうか、そのてんぷらは「たらの芽」よりも、柔らかく、上品な香りがあるように感じました。
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いずれも初夏の限定品で、一つの枝に一つだけの新芽という貴重品を、お客が来たから、ちょっと裏山へ行って収穫してくるという田舎の生活も、味わい深いものだと思いました。田舎生活は、いろいろ大変なこともあるのでしょうが、地に足が付いた、人として自然な生活で、本当の豊かさを実感できるような気がします。
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男性は、年とったら田舎に引っ込んで土いじりしてみたいという人が多いそうです。一方、女性は現在地で近所の人や趣味の仲間がいるからでしょうか、それとも現実的だからでしょうか、「田舎へ行くなら、あなた一人で行ってください」と言うそうです。
念のため言っときますが、これは、あくまで、一般的情報です。
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