かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

私の社保庁体験記

2007-06-24 23:58:22 | 社会・経済

先週終に還暦を迎えた。厚生年金付加給付は1ヶ月前くらいに通知を受け取り、書面を郵送して手続きを済ませていた。しかし、報酬比例年金は数年前にいわゆる代行返上されて社会保険庁で手続きが必要だった。

報酬比例分は経過措置で今後段階的に廃止される方向らしいが、私の場合はまだ古い制度の下でフルに支給されることになっている。因みに今世間を騒がせている消えた年金問題は基礎年金で、私の場合は経過措置で64歳から支給される。

年金の杜撰な管理に対する国民の怒りの声や、社保庁への問い合わせが集中しているという連日の報道を見ていたので、正直なところ混乱が収まるまで社保庁には暫く行きたくなかった。しかし今週末は母の傘寿のお祝いで家族が田舎に集結し、私はその後8月一杯母と同居する予定だったのでどうしても木曜日までに手続きを済ませておく必要があった。

ネットで場所を調べて木曜日の夕方、最寄の社保庁事務所に行くと、予想に反して待合室は数人しかおらず閑散としていた。目を吊り上げて怒号が飛び交う絵を予想したのだが。受付嬢によるとそれでも前日までは順番待ちが20人以上で混雑していたらしい。

順番待ちの番号札を取ると印鑑を忘れてきたことに気づいた。受付に聞くと窓口が4つあり一人20分かかる、近所なら待ち時間を考えて番号札をそのまま持ったまま印鑑を取りに戻っても間に合う。もし、間に合わなかったらその後に呼ばれるようアレンジすると言ってくれた。

引き返して印鑑を持ってその旨受付嬢に伝えた後、10分程度待つと私の番号が呼ばれた。窓口ごとに屏風のような可動型の仕切りがあり、担当の職員と11の会話が出来るようになっていた。必要な書類は電話で確認して用意したつもりだったが、3月頃に郵送された通知があったのを忘れていた。

しかし、用意してきた書類入れの中に運良く入れていたのでその場で記入して手続きを進めることが出来た。必要な書類は戸籍抄本、住民票、年金手帳、失業保険証書、配偶者の年金手帳と課税証明書、年金振込みの金融機関預金通帳など。

手続きにはそれほど時間がかからなかった。海外生活、退職後に都財団でコンサルタントの仕事をしたので雇用主が何度か変わったが全て正しく記帳されていた。家内の年金の支払いも20歳から抜けなく支払われていたことが数分で確認された。

そうしているうちに支給される年金額がどのようになるかシミュレーション結果がでてきた。60-63歳の報酬比例分支給額、64歳の移行時の支給額、65歳以降の基礎年金を含めた支給額。いずれも退職時に会社が教えてくれた推測値より若干多い。ラッキー! 支給開始は通常より遅れて10月に3ヶ月分まとめて頂けるという。

その後米国で働いたとき支払った社会保険料も年金支払いの対象になるはずだがと米国社会保険局からの通知を見せると、62歳になるとパスポート、社会保険番号が分かる保険証をつけて申請するよう申請書を渡され全ての手続きは落着した。20分程度かかった。

総じて受付も窓口も受け答えは的確であったように私には思えた。しかし、相手をしてくれた窓口の担当は今まではそうではなかったとやたら謙った返事が返ってきた。

翌日昔の同僚と食事を一緒したとき、彼女の妹さんが社保庁でアルバイトした時には報道されているような働き振りの職員がいてあきれたというから彼の反省は本当なんだろう。大変だね、ご苦労様といっても中々笑顔が返ってこなかった。余程非難が身に沁みているのだろう。

いずれにしても私の年金は報道されているような滅茶苦茶な問題も無く終った。これで正式に年金生活者になった。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする