かぶれの世界(新)

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「王子」報道に思う

2007-06-06 12:01:32 | ニュース

早稲田大学の斉藤祐樹君の活躍を伝える番組が始まると、このところ家内は家事の手を止めてテレビに見入るようになった。ゴルフの石川君、卓球の愛ちゃんなど日本のメディアの集中豪的な報道には見慣れているはずなのに私は未だに驚き顔をしかめる。

過熱報道に煽られたアイドルを追いかける物見高い視聴者を、又、テレビカメラが追いかけファンの過熱だといって報道する。煽っておいて狙い通り大騒ぎになりそれを報じる報道を見ると、気恥ずかしくなる。なんとなく自分の恥部を見るような恥かしい気分になる。

メディアは民衆の知りたいことを伝えているに過ぎないというだろう。しかし明らかにやりすぎだ。煽っておいてゴルフ場に詰掛けたファンがマナーを知らないと報じるのを見ると苦笑するしかない。私にはどう見てもファンと報道する人達が一緒になってはしゃいでいるとしか見えない。

この人達の若返り願望というか幼児願望的な報道姿勢は今に始まったことではないが、集中豪雨的でバランスにかける。若い有望な才能の成長の為にはならないし、最高レベルの本物を求める風潮を弱める。お高くとまれとは言わないが節度を持てといいたい。

ゴルフのタイガー・ウッズが注目されメディアによく取り上げられだしたのは最高レベルで勝ち出してからだ。将来有望な選手に注目するのは当然だが、それは高々メインストリームの脇の囲み記事的扱いのほうが自然だと感じるがどうだろうか。

テーマは異なるが年金問題の集中豪的な報道も気になる。私も最初から指摘したように年金問題は重要な政治テーマだが、いまや重箱の隅をつつくような揚げ足取りのレベルにまで来た。何が重要かテーマの選択と優先順位は時間配分にも反映すべきだ。

年金問題と同じように天下りを規制する公務員制度改革などの重要テーマにもっと時間を割くべきと私は考える。このところの年金問題過熱報道は結果的に他の問題の目くらましになってしまっている。政治は民度の表れというが、メディアは何の反映か考えさせられる。■

コメント
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