かぶれの世界(新)

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介護録10春(2)

2010-04-15 21:44:00 | 健康・病気

母の「終の棲家」をどこにするか決めた。病院が紹介してくれた施設を見学後、スプレッドシートに比較表を作り病院の相談員に見せて説明し、私が気付かなかったコメントを貰った。それを元にメールで施設に質問し返事を確認して、松山市内の介護付有料老人ホームに決めた。

必須条件は介護及び医療が組み込まれて、今後介護レベルが上がり認知症などが進んでも最後まで入居して面倒を見てくれるところだ。母の症状にあった相談員の細部のコメントは成る程と思った。例えば、母が他の入居者と違う食事をみて羨ましがらない様な形式になっているか。つまり、バイキング形式の食事があるかとか、おやつはどこで食べるのかとか。

広い意味でのリハビリがどの程度プログラムにあるか、外出の機会がどの程度あるか、食料など買い物の管理や金銭管理が出来るか、花の好きな母が庭などに出て散歩できるか等等、私には思いつかない質問をし、期待した答えが返ってきた。テキパキとした対応や整理された施設の様子をみて管理が行き届いていると感じたのが、会社務め時代の習慣が私の選択の別の理由だ。

この後、病院から老人ホームへの転居で介護や医療の引継ぎをスムースにするため、病院に依頼し施設に決定した旨連絡して貰い、次のプロセスに進んでもらうことにした。その第一ステップとして一昨日、施設から相談員・看護・介護など4人が出席して、病院の同じ担当の人達と私を入れて打ち合わせした。

専門用語はわからないが、病院の介護担当の方が説明した普段の母の様子が印象深かった。今まで何度も病院に通って相談員・看護婦・介護士の話を聞いたが、遠慮してか母の良いところを強調し、聞えの悪い事は言ってくれなかった。だが彼女は、母は気に入らないと返事をせずたまに癇癪を起こし大声を出すと率直に言ってくれた。それこそ少なくとも私の知っている最近の母だ。

母の体重が入院時40kgあったのに35kgになり、担当医が調べたが特に異常はなく様子見という看護婦の言が気になった程度で、そのあと母と施設スタッフと短い面接があった。その後母の個室を見て転院後も同じ印象を与えるよう工夫するという。窓からの景色が緑の多い部屋がお勧めで、最近入居見学者が多いから、部屋を確保する為に早めの前金の入金を勧められた。

今日、農協の母の預金口座から前金10万円を振り込んだ。近所の人に会う度に母が良くなったと答え、何時戻ってくるのかと聞かれ、もう家には帰れないと答えなければならないのは余り心地よくない。今日もそうだった。だが、政治家の言のように感情を抑えて「粛々」とプロセスを進めるしかない。来週はいよいよ契約し、転院の日取りを決める予定だ。■

コメント
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