普天間基地の移転先が決まらず迷走を続けている。パンドラの箱が開かれた。基地移設の候補地として表面化すると、全国どの地域でも激烈な反対運動一色で何も決められない事態になるだろう。絶対反対で賛否の議論すら起こらない、日本はそんな国になってしまったと、私は感じる。
平和と弱者の分配は求めるが、負担は断固拒否する。住民感情としては自然だし非難できないと思うが、そこで思考停止して良いだろうか。私のいつもの自説と反するが、今のリーダーは不人気になることを恐れ過ぎて、決断し民を説得することを全くしなくなった。
オバマ大統領が自ら出かけて行き説得を続け、反対論が強い医療保険改革を行った気迫を鳩山首相に求めるのは無理なのは分かっている。だが、このままでは政治の劣化どころか国民までスポイルしてしまうと恐れる。我々自身が身を守るしかないのか。■