かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

田舎暮し雑感12春(1)

2012-02-23 21:49:13 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜の雨ですっかり暖かくなった。朝起きて新聞を取りに玄関を出ると生暖かい空気を感じた。締め切った家の中の方が冷たい。今年の寒さは異常だ。月曜日に快晴の松山空港に降り立った時は、ガラス窓越しの日差しは暖かかった。だが、リムジンに乗る為空港ビルから出た途端に寒さで震えた。

バスを降りて実家に戻る田舎道は春を感じさせなかった。堤防沿いの道は茶色の枯れ草が続く。今が時期のはずの梅の花は開いてない、庭にはピンクの椿と黄色の水仙がモノクロの中の僅かに彩りになっていた。だが寒さのお陰で、庭や畑の雑草は弱々しく手入れは当面不要だ。少なくとも昨夏帰郷した時雑草に埋もれた実家を見た悪夢は無かった。

一昨日農協に言った帰りに個人スーパーに立ち寄り、店番のオバサンと先ずは気候の話。彼女はやっと梅が咲いたと、花瓶の梅の花を指差した。枝を切って店内に飾ると花が咲いたが、元の木は花が咲く気配が無いという。しかし、今日の暖かさで一気につぼみが開いたかもしれない。(夕方散歩した時、日当たりの良い表の通りの梅の蕾が3つ開いていた。)

実家に戻って最初にやった事は、昨年東京の自宅にいる間に期限が切れた車を車検に出すことだった。お店に相談すると、そういうお客も時々いる、車を持ってくる途中に運悪く捕まったら、今から車検に出すといえば見逃してくれる、とのこと。実家からお店までは田舎の田んぼ道、パトロールの警官などいるはずも無い。翌日車検が終り、無事ガンセンターに行くことが出来た。

東京の自宅からパソコン環境の移行はもう何度もやっているので何の障害も無く終ったが、テレビの画面がやたら暗く見え映像設定を変更した。従来、目一杯の省エネモードに設定していたが目が衰えたせいか画面が薄暗く標準設定に戻した。

そういえば、耳も悪くなった。先日娘の具合が悪く、家内と一緒に娘を見舞った時のことだった。テレビをつけボリュームを上げると、我々夫婦の見るテレビ音量はうるさいといった。娘が音量設定を20のところ、家内は23、私は25にしている。道理で誰からもうるさいといわれる。祖母が晩年イアフォーンをしてテレビを見ていたのを思い出した。あの頃は誰も文句言わなかった。

最後に蛇足を。羽田でフライト待ちの間に、航空会社の地上職員がマイレージカードに切り替えるよう勧めに来た。私は年2-3回羽田松山間を乗るだけなので一旦断わったが、トイレに行って機内ショッピングが10%引きになるメリットを思い出して気が変わった。

他のお客を物色している彼女を見つけ目で合図するとニッコリ笑って直ぐ近寄ってきた。こういう時しか若い子と話す機会がない。手続の間にする会話が楽しい時間潰し、散々からかってもお客だから怒らないし、彼女なりに成績を上げるウィンウィンの関係だ。

機中でも今度はCAが飲み物を片付けに来た時チャンスが訪れた。お供のクッキーの空き箱を見て「美味しそう!」と言ったので、彼女が戻っていく時呼び止めて残りのクッキーをあげると言った。当然のことながら、受け取れませんと返事が返ってきたが、「僕はもう食べたから持ってけ、凄く美味しかったよ」と繰り返した。

彼女は断わるんだけど僕から離れない。もう一押しと5回くらい勧めると、それじゃと言って受け取った。まさか、「受け取っちゃった」という感じ。又もや娘に顰蹙(ひんしゅく)買いそうだ。若い頃は好きな女の子に声もかけられなかったのに、いつの間にか恥知らずのジーさんになった。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする