40日前に左腰に痛を覚えて整形外科医に診て貰い、椎間関節嚢腫(のうしゅ)の診断を受けた。手術して取り除く以外の治療法はないと聞いた。かといって直ぐ手術をする必要があるという訳でもなさそうで、痛みを我慢できなくなった時が手術時と理解した。
MRI写真で患部がどんな風になっているか分り、医者から運動をしても良いと言われたので、自己流で嚢腫を小さくし痛みを和らげたいと思った。うまく行けば手術が不要になるかもと。自己流の対策で最有力と思ったのが単純だが痩せることだ。痩せれば嚢腫も小さくなるかもしれないと。嚢腫に汗をかかせようと思った。
それ以来約40日で体重を3-3.5kg減らした。かつてのダイエットは激しい運動と食事制限で痩せていたが、そのたびにリバウンドした。今回は腰と下肢に痛みと痺れを感じるので激しい運動は出来なかった。替りに昼と夜の食後にゆったりした散歩をすることにした。これなら長く続けられる。
トータルすると毎日10,000歩から15,000歩になる。歩数の絶対値より、夜7時半頃食事を終えて散歩し、その後翌日まで何も食べないのが効き目があるように感じる。歩き方も工夫している。しっかり歩くのではなく下半身をフニャフニャさせて歩く。後ろから見ると怪しまれるかもしれない。
その狙いは自己流だが足をリラックスさせ毛細血管の血巡りをよくする為だ。それとは別に本格的な運動は週2回ジムでエキササイズと週1回バドミントン練習をやる。その運動後は膝から下に約5分間冷水を当てるか、洗面器の水に足をつけ毛細血管から静脈への血流を冷やすようにした。冷やされた血流が嚢腫の横を通って心臓に戻る時何かが起こるのか想像もつかないのだが。
エキササイズは約2時間、最初に10分バイクを漕いで心肺能力テストを行う。次に15分毎に給水しながら1時間バイクを80%程度の負荷(150-160w)をかけて漕ぐと500-530calになる。その後のウェイトトレーニングも昔とは一変させた。
それは最大負荷で筋力を強化するより、その約40%程度の負荷に下げて30-50回上げ下げする。加えて時間があれば、更に30分かけて15度の傾きを5-5.5kmhで歩く。ガンガン走らないのも上記と同じ考えだ。
ウェイトトレーニングの変更で、歯を食いしばって重い負荷を上げ下げする無酸素運動から、有酸素運動に近いトレーニングに替ったはずだ。血の巡りが良くなって循環器系統の器官が汗をかくのではないかという自己流の判断、それにつられて嚢腫も汗をかくのではないかという期待だ。
最近見たテレビのスポーツ番組で、軽い負荷で繰り返し運動を続けるトレーニングが、大きく足を踏み込んだ後体勢を元に戻すような反復運動能力を高め維持する効果があると学んだ。第一線のスポーツマンだけでなく私のような高齢者にも効果があるかもしれないと思った。その確認として先週のバドミントン練習ではまだ効果というほどの感触は得ていないが、少なくとも悪くはなっていないと感じた。根拠はないが、副産物を期待している。
話は脱線した。問題はこの訓練法が椎間関節嚢腫の痛みを和らげる効果があったかどうかだ。明確ではないが、このところ痛みが薄くなったように感じる。どれが効果が大きかったのかどうかは分らないが、時々痛みを全く感じないままパソコンに向っていることがある。
いつも腰が痛いと嘆いているのに長時間椅子に座っている私を見て、家内は「腰痛だったのじゃないの?随分都合のいい腰痛ね」と言われ苦笑いしてしまった。そう言われて意識すると足に痺れを感じ、腰の痛みが出てきた。もしかしたら気持ちの問題かもしれない、或いは2ヶ月前に再開した降圧剤とか。確かなのは腰痛は悪くはなってない、直ぐ手術はないということだ。■