かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感14春(4)

2014-05-14 16:57:28 | 日記・エッセイ・コラム

 「売上が半分になった!」と最寄りの酒店のおばちゃんが嘆いた。以前から酒店の1km東側にコンビニがあったが、昨年末に今度は1km西側にコンビニが出来て売り上げが半減したそうだ。コンビニの挟み撃ちだ。9日に投稿した記事「故郷が消滅の危機」で書いたM商店が店じまいした跡に出来たコンビニだ。この辺の人達は皆母をよく知っていて、私が行くと母の容体を聞かれ長話になる。

 M商店もお酒やタバコを売っていたがこの酒店と共存してきた。だが、コンビニは破壊力抜群で地元の既存商店にとって痛手だったようだ。タバコの売り上げが激減し、店の売上だけではやっていけなくなったという。おばちゃんによると大型のガラス戸の冷蔵庫のリース代と電気料金の支払いだけでも大変だという。しかし、彼女の口振りは恨みがましさが一切なく諦めがにじみ出ていた。多分、閉店は時間の問題だろう。

 実家に戻ってから1日おきに降圧剤を服用するようにした。田舎に行く前にかかりつけ医に3か月分の降圧剤を処方してもらった。薬剤師に血圧のグラフを見せて新薬は効き目が強く下がり過ぎるかもというと、血圧の推移を見て服用する頻度を調整してもいいと言われた。1日おきにしても順調で、今朝がたの血圧も119/79だった。1か月近く経過して降圧剤の調整はうまく行ってるし、膝痛以外は体調も悪くない様に感じる。農作業をたまにやる程度で、バドミントンはやってない。ハードな運動をしないのがいいのかも。

 ネットワーク・カメラを居間からサンルームに移設した。元々は母の血糖値を監視するために居間に取り付けたが、私が東京にいる時に脳梗塞になった母をヘルパーさんと連携してタイムリーに対応でき目的以上の効果があった。母を施設に入れてから後はカメラで実家の庭を見たかったが、防滴仕様じゃないので屋外には出せなかった。先週サンルーム内にカメラを取り付け、窓越しに玄関口や庭の東屋などを監視できるようになった。

 市役所から農地貸借関係が満期になるので継続するなら地権者(私)と耕作者揃って農林水産課に来て手続きするよう通知が来た。昨日、耕作者のKさんの車で市役所内に行き手続きをした。今回は双方の便を考えて1年から6年契約にした。事務所はプレハブの仮住まいで現在新築中の第2庁舎に移るという。財政難なのによくそんな金があるなと、笑いながら嫌味を言うと若い担当は素直に恐縮した。帰りは10kmの道を散歩を兼ねて歩いて帰ることにした。

 市役所のある本町は城下町で一番の繁華街だったが、郊外に駐車場を備えた新興商店街が出来て寂れた。その大通りの1/3位の建物が取り壊されていた。やっとリニュウアルするのかと思いきや、その先にある橋を架けかえ接続する道を広げる為らしい。3.11と南海地震の予測に対応した公共工事の一環だろう。耐用年数を越えた橋を新耐震基準で作り直し、合わせて本町界隈のリニュウアルをやるようだ。これで昔の賑わいが復活するといいのだが、Kさんは否定的だった。

 「キャー、コワレル」と叫び声に続き激しい「横揺れ」が来た、と思ったら目が覚めた。ベッドの毛布をけっ飛ばして半分ずり落ちそうになった。昨夜、南海大地震のシミュレーション結果を報じるニュースを検索して悪い夢を見たからか。何だか聞き覚えのある叫び声だったのは月曜日に母を見舞った時会った知人の声だったかもしれない。凄い声だったはずだが部屋は静寂、置時計の秒針の音だけだった。次に目が覚めた時は平和な朝だった。■

コメント
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