鬼の新型肺炎論

国内での新型コロナウィルスの感染者数が２００人を超えた。加えて本日午前０時現在のチャーター機感染者１５人、クルーズ船感染者７０９人、死者４人になったと報じられた。中でも高血圧や糖尿病などの持病を抱える８０代に続き７０代の多くの高齢者が感染しているという。今回は年寄にきつい感染症だ。

連日の報道に対して驚くべき言葉を耳にした。新型コロナウィルスは病気持ちの弱い高齢者を狙い撃ちした。強い人間をより分けていると。歴史を辿ると、伝染病など幾多の試練が強い遺伝子をもつ人類を選別したと私も思う。高度医療が発達した現代でも、結果的に感染病はそういう役割を果たしている。

新型コロナウィルスのニュースを聞くたびに、私は同じ思いをしていたが一度も口外しなかった。決して言ってはいけないことだと。思いがけず鬼のような言葉を聞いてドキッとした。私も分かるけど口に出すのは憚られた。だが、私も後２年余で後期高齢者になる、まあいいかと思い直し投稿することにした。

私の父が生まれた２０１７年の翌年にスペイン風邪が世界的に流行し５０００万人が亡くなった。まだ免疫のない多くの幼児が死亡した。小学校に上がった時１年上と下と比べ、同級生のクラス数が少なかったと父に聞いた。あの時は幼児、今回は病気持ちの高齢者が狙い撃ちにあっている。■