かぶれの世界(新)

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SNSデマをテレビが拡散

2020-02-29 14:58:25 | ニュース
昨日のお昼前に家内から電話が来た。滅多にないことで切迫感があった。「スーパーでトイレットペーパーが売り切れている。駅前のドラッグストアに行って買って来て欲しい。」と頼まれた。二つ返事でドラッグストアに行くとあらゆる種類のトイレットペーパーが無くなっていた。店主に聞いてみた。

私:何時からこんなことになったの?
主:今朝から。
私:一体何が起こったの?
主:昨日テレビがやっちゃったからね。
私:エッ、そうなの。意味わかんない。
主:何の問題もない、直ぐ解決しますよ。

私の後に続いて来た初老の夫人もトイレットペーパーを買いに来て、店の一角に商品が無いのを見て噂通りだと思った様子だった。彼女はそれ程深刻な表情ではなかったが、半信半疑でも一応買っておこうとお店に来たという。私と同じような動機だった。多くの人は理由もなく店に来て買って行く。

その前日に世田谷に住む娘からトイペやティッシュが品薄でドラッグストアが大行列というメールが我が家に来ていた。理屈はコロナウィルス対策でマスク大増産のため、同じ材料のトイレットペーパーも不足という、「偽」情報がSNSなどで飛び交っていたためらしい。

デマに過剰反応した主婦達(だと思う)がトイレットペーパーを求めて出動したらしい。それが限られた地域での出来事だったのを、テレビ放送で全国的に拡散してこんなトイレットペーパー騒動になってしまった。家内からの電話でお店に商品がない、他を当ってくれと言われて私も騒動の一員になった。

馬鹿な偽情報でもただ混乱状況だけ報じると、連日コロナウィルス報道を聞かされた人々は冷静に判断出来なくなったと思われる。今朝のニュースでは二つの商品は同じ材料を使ってないと伝えた。私はテレビ報道が騒動を拡げる一因になったことを反省し謝罪、対応策を講じる必要があると思う。

同じ心配がある。昨日の安倍首相の政治判断による学校の臨時休校要請について、その唐突な要請に困惑する声を声高に報じるのはいかがなものかと思う。今回は要請が必要だった或いは遅すぎたとの声も同時に伝えられた。だが、要請に困惑する現場の声、特に子供達の声が圧倒的な量で報じられた。まるで誤った決定の様に私には聞こえた。

だが、最も重要なのは子供達の健康であり、その為に限られた人材や資金を有効に使い何をすべきか、そこに向かい一丸となって対応すべきだ。感染源を絶つ効果も大きい。何が大事なのか分かっていない。要請に文句を言うばかりの当事者の声から、もっと前向きな対応を引き出すような報じ方は出来ないものか。君等には無理な注文か?

【蛇足1】中国は数万人の感染者、数千人の死者というビッグデータを持っている。特に初期対応の失敗が世界に感染症を拡げた疑いがある。一方で、このビッグデータはこの上なく貴重だ。ここから感染拡大を食い止め、ベストな治療法を見つけ世界と共有すべきだ。そういう視点から中国との連携が重要だと思う。中国にはそうする責任もある。

【蛇足2】買物から帰った家内が今度はお米が品薄になっていると言った。理由は学校の休校で子供が家で食事をとるようになるからだという。家庭の台所を預かる主婦として気にかかるのは分かるが、過剰反応はするなと答えて次の話題に移った。■
コメント
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