例によって私の天邪鬼な新年のご挨拶です。先ずは前年を振り返ってみます。
2020年は「大転換」の年だった
世界が米中対立と新型コロナウィルスに翻弄された1年だった。習近平中国共産党主席とトランプ米大統領と新型コロナウィルスの「史上最悪の三角関係」のように私には映った。この3つの悪玉が相交わり相乗効果で最悪の悪魔(パンデミック)となって世界各国に襲いかかったと感じた。3つの悪玉の行動基準は「自分第一」であり世界に伝搬していった。
最悪の悪玉になるために最強の手助けをしたのがITだった。二大強国のトップが根拠不明の主張を強要する道具立てとしてITは最適の働きをした。20年前には人々が平等に情報を共有する道具として歓迎された。だが、今は権力を維持するために嘘をまき散らす道具になった。付け加えるとその道具を使い最悪な判断をして支えたのが貧しさで劣化した民意だ。
2020年はITの「勝者一人勝ち」ルールを世界に広めた。国内で貧富の差を拡大させ、同時に先進国と途上国の貧富の差を拡大させた。貧しい人達は狂ったようにトランプ大統領に共鳴し、後進国では強権的な指導者を支持した。ITは人々を貧しくさせ、民主主義を傷つける強力な道具になった。そして新型コロナは失業者・感染者・死者全てにおいて貧しい人達を餌食にした。
楽観的だった私だが、2020年を振り返ると世界は歴史に残る最悪の年だったと思う。当初から情報を共有する善だと思っていたITとグローバリゼーションは、実は貧富の差を拡大し分断を深め民主主義を破壊する悪魔の道具だった。新型コロナは弱者に襲いかかり分断を深めた。そして弱者はトランプのようなポピュリスト政治家を支持した。
日本は周回遅れで特別だった
世界各国を襲ったこのパンデミックは、日本には独特の形で危機をもたらした。新型コロナウィルスの感染者の少なさは、当初欧米から謎と思われ5月頃から成功例と見做され、現在もお手本にすべき対応と見られている。世界的に急増する感染第3波から免れられず感染拡大に襲われているが、1波2波と同じく感染者数や死者数は欧米より1桁少ない。
その最大の理由は幸いにも「悪の三角関係」が存在してないからだ。日本には「強権的政権」が存在せずリーダーシップも十分果たさない、だが大きな間違いをしない政治があった。世界的なIT企業も存在してない。世界標準では失業者は極めて少なく平均的に知的水準が高い国民がいた。私の目には、「新型コロナウィルス」プラス「三流メディア」の1.3悪玉の程度の問題だった。
大転換はすべて悪だったわけではない。コロナ対応の過程で日本特有の問題が表面化した。菅首相は就任後に日本特有のディジタル化の遅れや文書手続きの押印の慣習などを指摘し改善すると公約した。首相の指摘は極めて的確だった。全て我国の経済や政治の効率化につながる重要な問題である。
又、コロナ感染が拡大するにつれ医療崩壊を指摘する声が高まっている一方で、欧米に比べ世界トップの医療資源を持つ日本で何故そんなに簡単に医療崩壊するのが疑問が語られ始めた。何故今頃やっと問題を認識したのか、マスメディアの問題が改めて表面化した。彼らは「報道」してない、新聞・ネットや週刊誌ネタを報じ、内容に責任を持たない評論家に語らせていただけだ。
こうやって私なりの2020年を振り返ると決して悪いことばかりではなかった。何といっても世界的に民主主義の後退は深刻な問題だ。米国新大統領が日欧と連携してどう立て直していくか難問だ。個人的にも私の投資資産は大損を被った。だが、2020年に多くの問題が表面化し解決を求めて動き始めた。これ以上悪くはならないだろう。私の損も根拠不明だが、何とか取り戻したい。■
2020年は「大転換」の年だった
世界が米中対立と新型コロナウィルスに翻弄された1年だった。習近平中国共産党主席とトランプ米大統領と新型コロナウィルスの「史上最悪の三角関係」のように私には映った。この3つの悪玉が相交わり相乗効果で最悪の悪魔(パンデミック)となって世界各国に襲いかかったと感じた。3つの悪玉の行動基準は「自分第一」であり世界に伝搬していった。
最悪の悪玉になるために最強の手助けをしたのがITだった。二大強国のトップが根拠不明の主張を強要する道具立てとしてITは最適の働きをした。20年前には人々が平等に情報を共有する道具として歓迎された。だが、今は権力を維持するために嘘をまき散らす道具になった。付け加えるとその道具を使い最悪な判断をして支えたのが貧しさで劣化した民意だ。
2020年はITの「勝者一人勝ち」ルールを世界に広めた。国内で貧富の差を拡大させ、同時に先進国と途上国の貧富の差を拡大させた。貧しい人達は狂ったようにトランプ大統領に共鳴し、後進国では強権的な指導者を支持した。ITは人々を貧しくさせ、民主主義を傷つける強力な道具になった。そして新型コロナは失業者・感染者・死者全てにおいて貧しい人達を餌食にした。
楽観的だった私だが、2020年を振り返ると世界は歴史に残る最悪の年だったと思う。当初から情報を共有する善だと思っていたITとグローバリゼーションは、実は貧富の差を拡大し分断を深め民主主義を破壊する悪魔の道具だった。新型コロナは弱者に襲いかかり分断を深めた。そして弱者はトランプのようなポピュリスト政治家を支持した。
日本は周回遅れで特別だった
世界各国を襲ったこのパンデミックは、日本には独特の形で危機をもたらした。新型コロナウィルスの感染者の少なさは、当初欧米から謎と思われ5月頃から成功例と見做され、現在もお手本にすべき対応と見られている。世界的に急増する感染第3波から免れられず感染拡大に襲われているが、1波2波と同じく感染者数や死者数は欧米より1桁少ない。
その最大の理由は幸いにも「悪の三角関係」が存在してないからだ。日本には「強権的政権」が存在せずリーダーシップも十分果たさない、だが大きな間違いをしない政治があった。世界的なIT企業も存在してない。世界標準では失業者は極めて少なく平均的に知的水準が高い国民がいた。私の目には、「新型コロナウィルス」プラス「三流メディア」の1.3悪玉の程度の問題だった。
大転換はすべて悪だったわけではない。コロナ対応の過程で日本特有の問題が表面化した。菅首相は就任後に日本特有のディジタル化の遅れや文書手続きの押印の慣習などを指摘し改善すると公約した。首相の指摘は極めて的確だった。全て我国の経済や政治の効率化につながる重要な問題である。
又、コロナ感染が拡大するにつれ医療崩壊を指摘する声が高まっている一方で、欧米に比べ世界トップの医療資源を持つ日本で何故そんなに簡単に医療崩壊するのが疑問が語られ始めた。何故今頃やっと問題を認識したのか、マスメディアの問題が改めて表面化した。彼らは「報道」してない、新聞・ネットや週刊誌ネタを報じ、内容に責任を持たない評論家に語らせていただけだ。
こうやって私なりの2020年を振り返ると決して悪いことばかりではなかった。何といっても世界的に民主主義の後退は深刻な問題だ。米国新大統領が日欧と連携してどう立て直していくか難問だ。個人的にも私の投資資産は大損を被った。だが、2020年に多くの問題が表面化し解決を求めて動き始めた。これ以上悪くはならないだろう。私の損も根拠不明だが、何とか取り戻したい。■