かぶれの世界(新)

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インテル業績回復???

2004-12-07 11:57:16 | 社会・経済
インテルは今月3日、4Q業績が10月の売上げ予測86~92億ドルから93~95億ドルに改善する見込みであると発表し、これを好感して翌日株価は22.71ドルから24.27ドルに上昇した。同社は売上げ増の理由としてサーバ・モバイルの需要増をあげ、業界はPC売上げが順調に伸びシェア85%を確保したものの値下げが売上げ増に繋がってない、フラッシュメモリーが好調でAMDを抜き2位になった、粗利益は変わらず56%であったと報じている。調査会社の暗い見通しを変える何かが起こったのであろうか。

しかし、その直後にIBMがPC事業の売却を検討中で、有力な候補として中国のLenovo(連想集団)に10~20億ドルで売却することが報じられ衝撃が走った。同社のPC事業は総売上920億ドルの12%を占めるが1億ドルの損を出しており、HDD事業の日立への売却、進行中のPWC(Pricewater House)買収を含めサービス事業への傾斜の一環と捉え、市場は好感して株価が上昇した。

長らくPC事業に携って来た私にはショッキングなニュースであった。IBMは今日のPCの商品とビジネスモデルの原型を作り、当時まだ弱小企業であったマイクロソフトとインテルの技術と、結果的に後々自らの首を絞めることになる「Wintel」ビジネスモデルに正統性を与えた。IBMの撤退はPC事業がブランド、機能品質、サービス等の付加価値が差別化に繋がらなくなったことを意味する。私はPC普及の主要領域がBRICs になった今、「Wintel」ビジネスモデルですら聖域でなくなったと考えている。

アナリストの堀古英司氏が今回のインテルの中間業績報告を分析した結果、10月の業績悪化の報告からなんら改善しておらず、ただドル安の恩恵が織り込まれただけであると報告している。インテル売上げの72%(64億ドル)が海外売上げであり、連銀ドル指数の下降値(85:10月から78:12月に8.2%低下)を反映するとドルベースの売上げは5.2億ドル増えて今回発表の売上げ範囲に入る。同様に販売管理費が23億ドルであることから推定して26.8億ドルから29.6億ドルに利益が増えたと計算できる。

先月メリルリンチはインテルの投資判断を弱気に下げたが、今回の業績発表後も評価を戻していないのはこのような背景があったと見ている。 私にとってPCはまだまだ生々しすぎるテーマであり、特に日本市場については筆が進まない。日本市場は付加価値の高い商品を買ってくれ世界のどの地域よりも高い平均単価を維持しているが、インターネット販売比率が急増、単価下落が止まらず、IBMの撤退が象徴するように市場環境は激変している。市場変化は変えられないが、かつての私の同僚たちはこの難しい環境の中で頑張ってベストセラーを連発していることが私の救いである。


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お気に入りジョギングコース・ベスト3

2004-12-05 11:29:46 | スポーツ
最近まで健康のため週2―3回のペースで多摩川沿いのコースをジョギングしていた。府中の自宅から旧中河原線跡の遊歩道を通り総合体育館から多摩川の堤防を下ると狛江まで、上ると昭島まで夫々片道10km、13km程度ある。又、出張などで海外に行く時は必ずシューズを持って行きジョギングして体調維持に努めた。その中で私の気に入っているジョギングコースを紹介する。

最も好きなコースは昨年9月娘の結婚式に行ったシドニー港の海岸線である。ダウンタウンにあるハイライズのホテルからサーキュラーケイに向かって下るとフェリー発着場の右手にオペラハウスが見える。左手には半円形のハーバーブリッジと対岸の丘に住宅街が見える。オペラハウスを左に見て走り、更に総督官邸下からボタニック公園、岬の突端の「マッコォーリーズ夫人の嘆きの岩」と美しいシドニー湾を左手に見ながら走り続けるとレストランやお土産屋になっている元魚市場があり、その先の軍港に巨大な軍艦が停泊している。しばらく走ると軍港のゲートがありここまで約8km余りあり、ここから引き返す。 ホテルのコンサージュは市街地を復路に薦めたが私はもと来た道を戻り、港付近のオープンカフェで朝食をとるか、テークアウトしてホテルで家内と食べた。青い海と緑に生える真っ白なオペラハウスと都市計画に基づいた高層ビルの見える美しいコースと季節柄か乾燥してあまり汗をかかない最高のコースで滞在中は毎朝気持ち良く走った。 

今注目されているシュワルツネガー知事のいるカリフォルニア州サクラメントのアメリカ川沿いのコースも気に入っていた。98年当時市の中心の東側を南北に走るハウ大通りとアメリカ川が交差する辺りのアパートに住んでいたので週末になるとコンパウンドの前の広い道を一渡りしてジョギングした。コースは川沿いのサイクリングコースで、上流には開拓史時代を忍ばせる名前のゴールドカントリーからサクラメントの水源ダムを越えて延々と続いている。鮭や鱒の産卵場があり、秋になると付近は産卵の為凄く生臭い雰囲気が立ち込めていた。下流にはオールドサックといわれるサクラメント旧市街地からダウンタウンにつながり、川幅が広がり時折遊覧船がゆったりと浮かんでいた。夏にはあちこちでバーベキューを楽しむ人達を見かけた。特に真っ赤な夕焼けが川面に映える中を走るのは最高の気分だった。しかし治安が余り良くないのでサイクリングではあまり気にしなかったが、ジョギングは暗くなる前に気をつけて早めに切り上げねばならなかった。

三番目に好きなのが私の田舎の愛媛県長浜町から双海町までの15km余の国道沿いのコースである。 左手に瀬戸内の島々が霞の中に浮かび、天気の良い日には九州まで見える(私自身は見分けがつかない)。 夏は暑すぎるし、冬は風が強すぎるので、走るなら春か秋である。沿道には季節毎の花が植えられており、特に春先には菜の花が咲き乱れ美しい。途中で交通量の多い道路を横切らねばならないところがあるが、歩道の整備が徐々に進んで快適に走れるようになってきた。

番外はカナダ・ビクトリア港周りの散策コースである。港の景色は非常に美しいが道が狭くジョギングには向いていないのが残念だった。東京湾に映える夜景を見ながら走るお台場の海岸線も素晴らしいジョギングコースになると思うが、今のままでは走りにくい。その他香港港湾、西シアトル等も好きだった。こうしてみると特に理屈はないが私の好きなコースは全て水際にあり、自然と人間(都市)が共存している場所であることに気づいた。ここに来て膝への負担の軽減を考え、ジムのトレッドミルで代用するようになり外で走らなくなったが、今では旅に出ればその土地を走り感じる積りである。


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バドミントン活躍できず、しかし収穫あり

2004-12-02 18:21:35 | スポーツ
2週続けてバドミントン大会に参加した。今回も当日パートナーを決めるお楽しみ混合ダブルス大会であった。府中市内外の参加者70人以上を実力順(多分)に6つのグループに分け、私は4番目のグループDに振り分けられた。数人は旧知の人だった。パートナーは昔から良く知っている人だったが結果は1勝4敗と奮わなかった。しかし思い切り動いて汗をかき、勝ち負けを越えて十分楽しめた。 

トレーニングの効果が出て今年の春頃から20代の体重(約60kg)に戻ったが、バドミントンの練習でパワー不足や疲れやすくなった気がしていた。又、膝や肩の関節が潤滑油不足、腱が痛くなり脂分が不足という感じがあり、ジムに行く回数を週2回程度に減らしていた。単に体重を減らしたのではなく、徹底的に体を絞ったつもりでいたので年齢から来る限界かと半ば諦めていたが、とりあえず先月くらいから体重を1-2kg増やして様子を見ていた。先週はパートナーがあまり動かないタイプだったので、5試合11セットの殆どを前後左右に動き回らないと試合にならないのだが、最後まで動くことが出来た。

相当の運動量だったはずだが翌日以降筋肉痛も殆どなく、1日あけてジムに行った時も普通どおりのトレーニングが出来た。この違いを示す体の指標はなんであろうか。体重を減らす前後で運動後の体脂肪率は14%から18%+‐2%に増えた程度で特に問題ないと思う。ともあれ今後は少し体重を戻しながら身体能力との相関関係を見てみたい。体育会系を目指す老人の健康指標はどういうものか調べてみようと思う。


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インドと中国のIT企業連携

2004-12-01 16:30:32 | 国際・政治
インドのIT会社(インフォシス・テクノロジーズ社[インド・バンガロール])に勤務されている米島和広氏が日経情報ストラテジーに興味ある記事を報告されたので紹介したい。 急成長を続けるエマージング諸国(インド・中国・ブラジル)が相互に連携をとり、欧米諸国からアウトソースされた仕事から、その強みを生かした積極的な事業展開に向かい始めた兆しと思われる。

 こんにちは、米島です。最近、南インドを中心に航空運賃の価格破壊が起こっています。先週、この競争を引き起こしているインド初の格安航空会社を利用しました。その航空会社は、早く予約すればより安く購入できる早割方式を採用しています。他社が約1万円の区間を、3カ月以上前の予約で他社の85%引きの約1500円に、前日予約でも他社の半額で購入できます。バスや鉄道と同じかそれ以下の格安料金の実現には、電話・インターネットのみの予約受付、プロペラ機・小型ジェット機での運航、機内食を省き添乗員の削減などを行っています。消費者に好評で1年間で路線数が33へと増えました。
 ライバル各社もこれに対して追随して料金を下げるところや、2~3週間前のチケットをオークション方式で販売するなど、ユニークな方法で利用客の目を引こうとしています。安全面に気を配りながら、インドの空の旅がより手軽になってほしいものです。

 今回は、インド企業の中国現地法人についてと、中国人が話してくれたインド流と中国流のオフショア手法の違いについて紹介したいと思います。 上海の友人から最近インド人を多く見かけると聞きました。インドIT企業がこぞって中国に子会社を開設。中国以外にも、開発センターを世界各地に増やしています。あるインドIT会社は、ヨーロッパの開発拠点としてハンガリー、南米の拠点としてブラジルに拠点を展開しています。近くの拠点から顧客に対し、柔軟にサービスを提供するのが目的です。
 自分も実感することが多いのですが、オフショア開発では、コミュニケーションがやはり最大の問題です。日本語を話す優秀な技術者が多い中国を日本向けの開発拠点にすることで、日本とのコミュニケーションの問題をやわらげる役目も期待しています。

 中国でオフショア開発する記事もすでによく目にします。最近上海から来た中国人女性に、中国とインドのソフトウエア開発の違いについて尋ねてみました。 彼女が言うには、「中国には高い教育を受けた技術者が多く、個人のスキルが高い。そのため、個人の力で開発を管理しがち。逆に、インドは集団でソフトウエアを開発するプロセスが確立していて、ソフトウエアの品質が高い。欧米相手のビジネスによってより大規模システムのノウハウも多い」とのこと。彼女自身が「インド式の品質管理を学びたい」というのも、中国では多くの人が1-3年で転職し(彼女も6年で4回転職)、メンバーが入れ替わるためです。そのため、個人の力ではなく組織でソフトウエアを開発していきたいそうです。もちろん最近は、中国企業の中でもCMMレベル5を取得し組織で品質を管理している企業も増えてきています。 インド流(集団改善+大規模ノウハウ)を身につけた中国流(高い技術力+日本語)が、新しいオフサイトの活用法かもしれません。 

評:私自身インド人と中国人を使った経験ではインド人のほうが個人プレーに走りがちで、中国人のほうがチームプレーが上手いと思っていたのですが。■

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秋の読書

2004-12-01 14:10:26 | 本と雑誌

時間はたっぷりあり読みたい本は沢山あるのだが、月に5-6冊以上本を読むのが精一杯で棚卸が溜まる一方である。読書以外は新聞、インターネットからの情報検索、定期購読の週刊誌2冊を読む程度なのだが、それで手一杯になる。最近の私のテーマは「グローバリゼーションによって世界と日本がどう変わったかを政治や経済、生活から見る」ということなのだが、間に気分転換を入れないと読解力が低下してしまうので、趣味や好みのテーマの本を間に読んだ結果下記のような脈絡のない選択となった。ハルバースタムが大作の間に野球やオリンピック等スポーツ関連のノンフィクションを出すのと一脈通じる。

グローバル資本主義の危機 ジョージ・ソロス 日本経済新聞、1999
中国WTO加盟の衝撃 鮫島敬治 日本経済新聞、2001
富のピラミッド レスターCサロー TBSブリタニカ、1999
覇権大国アメリカ 読売新聞取材班 中央公論社、2000
日本の挑戦 鶴蒔靖夫 IN通信社、2003 
ITコンサルティング 松下芳生 PHP研究所、2000
アップル薄氷の500日 ギル・アメリオ ソフトバンク、1998 
マリオネット 山岡淳一郎 文芸春秋、2002
ポール・ケネディ21世紀の難問に備えて 草思社、1993
かくて革命は国境を越えた NHK取材班 日本放送出版、1990
「Shall weダンス?」アメリカを行く 周防正行 大田出版、1998 
指導者達のユーモア 村松増美、1996
ネクスト・センチュリー Dハルバースタム TBSブリタニカ、1991
インターネットバブル 斎藤精一郎監訳 日本経済新聞、2000
レクサスとオリーブの木 トーマス・フリードマン 草思社、2000
われ万死に値す 岩瀬達哉 新潮社、1999

「インターネットバブル」はITバブル破裂直前に書かれ、驚くべき正確さで予測している。同時にIPOプロセスと業界での分担を解き明かしており参考になる。 ポール・ケネディとハルバースタムの著作は自由市場がドライブしているグローバリゼーションとテロ戦争を予測しておらずチョッとピントがずれた論理展開をしているようである。ベルリンの壁が崩壊後数年立ってもその意味を理解して今日を予測することがいかに難しかったのか考えさせる。97―98年のアジア危機頃からグローバリゼーションとは何か、その影響について多数論文や報告が出版され一般に認識され始めた。「レクサスとオリーブの木」は誰でも判る言葉で解説し広く認識されることになったが、投資家達はお金の流れの変化がグローバル化するのをずっと早くから判っていた。私は、毎日のように起こる出来事を複眼で見て解釈し、仮説を立て評価分析し仮説を見直していくプロセスをこのブログ上でやって行きたい。 

今回読んだ本は90年代の私歴史、特に米国駐在時代とその前後に重なっており、間接的に関ったことも多数あり生々しく思い出された。 「Shall we ダンス?」は日本で大ヒットした映画だといって家内がビデオを買って送ってくれた。 CNNでも日本で社交ダンスが大流行という社会現象として放送された。今はどうなんだろう? 米国でも外国映画としてはヒットした。米国向けに何処が編集され受けたのか文化の差がわかり、チョッと冗長だが面白かった。おりしも先月リチャード・ギアとJlo(ジェニファー・ロペス)が主演のリメークがリリースされ中ヒットし来春日本公開と聞き、珍しく家内が見たいと言っていたので一緒に見に行きたいと思っている。

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