かぶれの世界(新)

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霧中の松山

2013-06-17 00:02:20 | 日記・エッセイ・コラム

8時前に自宅を出る時は小雨が降っており、家内がビニール傘を持たせてくれた。搭乗の前後に松山は霧が濃く東京に引き返す可能性があることを繰り返しアナウンスしていた。搭乗手続きの直ぐ後、ビニール傘をベンチに忘れたことに気づき係りの女の子に伝えた。直ぐ手前の席だったのに上手く伝わらず遠くのベンチをウロウロする彼女を見かねて、別の女の子が傘を見つけて私に渡してくれた。100円ショップの傘なのに手間をかけて申し訳なく思った。

定刻に離陸後も東京に戻るかもしれないと放送があった。心配になってCAに何時松山に下りるのか判るのかと聞くと「機長判断」といい加減な返事が返ってきたので、私は少しぶっきらぼうな口調で「そんなことありえないだろう」というと、管制塔かもしれないという。何も知らない。だが、何事も無く到着予定時間が放送され、間もなく松山上空に着いた。空から見る松山は雲が低く、海上に霧が這うように流れていた。しかし、空港上空は見通しが利き定刻より早く陸した。

空港の荷物受け渡しの出口の係りの女性に聞くと、前の便は深い霧で着陸を何回かやり直し帰りの便が遅れているという。何度も着陸をやり直したと聞いて、乗客はさぞ怖かったろうと同情した。羽田での引き返す可能性云々というアナウンスは本当だったのだと改めて思った。霧で何も見えない時、何を頼りに100人余りの乗客の命を預かり離陸した機長の気持ちはどうだったのか思いやった。その後松山市内は晴天で湿度が高く、朝の霧など無かったように蒸し暑かった。■

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熱中症寸前

2013-06-16 07:45:47 | 健康・病気

体育館の係りの女性が心配そうな顔をして控室で伸びている私にうちわをくれた。熱中症寸前にあるという自覚は私にもあった。大量の汗が止まらず顔がうつろだったと後から彼女は言った。この境地はジョギングや夏のバドミントンで何度も経験があり大丈夫だと思っていたが、はた目には私の状況がもう少し悪ければ救急車を呼ばなければと思わせたようだ。<o:p></o:p>

それは昨日地域の体育館で開催されたバドミントン大会の第1試合直後だった。学校開放で市内の小中学校体育館を使ったバトミントンクラブ間の交流大会だった。私はBの下クラスにランクされ、6チームのリーグ戦を戦った。抽選でパートナーが決まった。幸運にもこのリーグで1番上手い若い選手(と言っても40代だと思われる)と組むことになり、第1試合を勝った直後のことだ。<o:p></o:p>

幸い次の試合までに3ゲーム空いていたので、その間に体を冷やして体調を戻した。その後はひどく汗をかくこともなく、パートナーに恵まれて4勝1敗の成績で得失セット数の差で優勝した。相手が強い弱いに関わらず優勝という言葉を聞くのは随分久しぶりで素直に嬉しかった。体育館を去る前にうちわを返し礼を言った時、本当に心配したと彼女に言われた。<o:p></o:p>

自宅に帰ると明日田舎に行く準備で忙しかった。急いでユニフォームを洗濯機にかけた。急いで荷造りをして宅急便に出したが、4時の最後の集配時刻に間に合わず荷物は月曜日にしか届かないことになった。その後、洗濯物を取り入れてユニフォームを干し、市役所に行き都議会選の期日前投票に向かった。投票後、係員に参院選の通知が転送されるのか確認して自宅に戻った。今朝、田舎に出かける前にいつものように血圧を測ると124/82だった。ハードにバドミントンを5ゲームやり熱中症にかかりそうになれば、翌日の血圧は予想通り正常に戻った。薬よりも熱中症か?■

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統一球変更は日本プロ野球のドーピング

2013-06-13 16:55:41 | スポーツ

 プロ野球で使用している統一球を今季から飛びやすい仕様(飛ぶボール)に変更しながら公表せずにいたことが問題になっている。マスコミやファンの声は概して公表しなかったことを「事実の隠蔽」と非難しているようだ。私はちょっと違うんじゃないかと思う。<o:p></o:p>

 ホームラン数や防御率などを含むインセンティブ契約を結んだ選手にとっては、生活が懸かっているとの怒りの声が多い。インタビューに答えるファンの声の多くはホームランはプロ野球観戦の醍醐味であり、「飛ぶボール」自体は問題ない。こっそりやったことが許せないという。果たしてそうだろうか。<o:p></o:p>

 私は仮に適切なプロセスで採用されたとしても、「飛ぶボール」を使うこと自体が大問題だと思う。パワーに欠ける日本選手にメジャーのようにホームランを打たせようと考え付いたものだ。それはいわば選手の力ではなく道具を変えてホームランを量産しようとするもので、極端に言えばごまかしの野球だ。それでも、試合が面白ければいいじゃないかという声には私は組しない。<o:p></o:p>

 まがい物のボールでいくらホームランやヒットを打っても世界記録などと言わないで欲しい。「飛ぶボール」時代の記録は陸上の追い風Xメーターと同じ「参考記録」扱いにすべきだ。米国のMLBでも多くの選手が筋肉増強剤を使ってホームランを量産したが、今はカッコつきの記録扱いになってる。ファンは選手の力や技を見たい、薬付けが生んだパワーを見て楽しくなどない。<o:p></o:p>

 統一球を「飛ぶボール」に戻すのは、日本プロ野球全体がドーピングするのと同じだ。私はそんな野球は見たくない。NPB(日本プロ野球機構)は隠蔽云々を超えた見識を持ってほしい。一時期私は自転車レースの最高峰であるツールドフランスを夢中で観た。しかし、世界最高と言われた選手が次々とドーピングで失格になりすっかり興味を失った。同じ道を辿らないでほしい。<o:p></o:p>

 今、目の当たりにしているプレーが果して本物なのか、道具や薬でごまかしているのか心配しながら観るなんて馬鹿げている。統一球は皆平等に使うのだから承知して使う分にはいいじゃないかと言われたら、日本プロ野球だけ「飛ぶボール」を使うと携帯電話と同じように独りよがりの発達をして「ガラパゴス化」すると警告したい。■

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初夏の異変(続)

2013-06-11 19:08:36 | 社会・経済

 ちょうど1か月前に株価と体調の異変を、無理やりこじつけた記事を投稿した。その頃は対ドル円が100円を突破し連日株価が上昇していた。バブル並の速度で上昇した。その頃、私は急に寝つきが悪くなり、寝具を夏物に切り替えたり、コーヒーを減らし寝酒を飲み、運動量を増やしたりと、無駄でもいいからと色々と工夫していた。<o:p></o:p>

 眠れない時は経験的に血圧が高かったことが多く、正直言うと今回も高血圧になることを恐れていた。記事を投稿後1週間でその心配が現実になった。それまで血圧は120~130台だったのが、130~140台になった。150台になることもあった。数年前に掛かりつけ医は私は夏に血圧が上がる珍しい体質だと言った。今年もそのパターンになった。<o:p></o:p>

 昨年から降圧剤を2種類に増やしたが、暑くなると血圧が上がるのでは服薬する意味がない。気温が上がると薬の効き目が下がるなんて聞いたことがない。色々トライしてきたが、今回も最も効き目があったのはジョギングだ。10km余り走ると翌日の血圧は正常値に戻る。問題は2日程度で血圧は高くなるが、そうそうジョギングできない。週1回以内にしないと膝痛になる。かといって5km程度に距離を減らすと殆ど効果が見られないから、今のところ代替策が見つからない。<o:p></o:p>

 その1週間後の先月23日に日経平均株価が13年ぶりに1000円を超える急落を記録し、更に今日に至るまで為替・株価・長期金利が不安定な動きを続けて中々収まらない。日本株購入を勧めた証券会社の担当者が、一転して債券を勧めるという混乱ぶりには苦笑するしかなかった。以前、自己責任といった。だが、こんな時しっかりした情勢判断ができるか自信がなければ、何もしないことだと思う。<o:p></o:p>

 この2週間余りのマーケットの動きは門外漢の私の常識では理解できないことばかりだった。雇用や消費など米国経済指標が上向きの兆候を示すと円が買われ株価が下がるという、まさに初夏の異変だった。だが、今は欧米日の総ての中銀が金融緩和している為に生じた「金融緩和相場」だと理解すれば、実体経済より金融政策の今後の動向が注目される。なるほどと思った。<o:p></o:p>

 私が理解してなかったことがもう一つある。日銀の異次元の金融緩和の影響力がこれほど大きいとは予測していなかった。マスコミのせいにする積りはないが、普段日本のやることは良いことは無視するか過小評価し、悪いことのみ過大に報じる傾向が強い報道に慣れて、私自身も我が国が持つ影響力を実寸大で評価できなくていた。<o:p></o:p>

 だが、異次元の金融緩和が世界市場を刺激していたことが、23日の日本株急落以降の世界市場の動きを見て意外に思い驚いた。日本株を持っていないからいくら暴落しても大丈夫と楽観視していたが、保有している新興国等海外ものの金融商品も日本株と連動して急落した。これじゃ分散投資してもちっともリスク分散になってなかった。いつか来た道だ。初夏の異変が梅雨に入ってどう変わるか、真夏になったらどうなるか、血圧も株価も予断を許さない。■

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次の異次元を求める市場

2013-06-06 21:36:59 | 国際・政治

日本株の下落が止まらない。昨日開かれた産業競争力会議で明らかにされた成長戦略の素案に失望した市場は手痛い評価を下した。今日も一時切り返したが、引けにかけ先物主導の売りに値を崩しほぼ全面安の展開となり、2か月ぶりに日経平均は1万3000円を割った。成長戦略発表直後からの暴落は、アベノミクスに対する痛烈なパンチだったと私には感じた。

大幅な株価下落の原因は報じられたところでは、成長戦略の方向性とその高い目標はもっともらしいが、具体的な政策は小粒で目標にどうやって到達するのか道筋が見えないと厳しい評価がなされたためだ。適切な目標設定は極めて重要だがそれだけでは不十分、政府がやる気だと信頼を得る下記施策(日本経済新聞6/5)がたったの一つも素案に盛り込まれず失望を買った。

  ・法人税の引き下げ
 
  ・移民の受け入れ
 
  ・解雇規制の緩和
 
  ・混診医療の解禁
 
  ・企業の農地所有の自由化

これら項目は既得権益にメスを入れるいわば痛みを伴う政策で、参院選を1か月後に控え既得権益層の離反を防ぐために具体的な政策は打ち出さないだろうと従前から指摘されてきたものだ。市場はサプライズに反応(時に過剰に)する。だが、今回の成長戦略の内容が乏しいのは、ある意味予想通りだったはずだ。

予想通りの「冴えない成長戦略」なのに何故市場は暴落で応えたのか。アベノミクスを打ち出した時、黒田日銀総裁の「異次元の金融緩和策」が世界の市場を驚かせ日本株が急上昇した。次に市場が期待したのは「異次元の成長戦略」だったが、一方で現実的な予想は選挙を配慮した生ぬるいものだったのでと思う。黒田氏には異次元の対応をやらせ、自らは安全策を取ったのだ。

言い換えれば、昨日公表した成長戦略から市場は安倍首相の既得権益に切り込む「本気度」を感じ取れなかったのではないかと思う。今、市場が見ているのは安倍首相の政策実行能力があるのかどうかだ。参院選後だとしても、リーダーシップを発揮して省庁と既得権益連合を説き伏せる実力があるか。腹をくくっているか。参院選を挟んだ前後の1か月が勝負どころだ。■

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