かぶれの世界(新)

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ノート7発火原因を推測する

2016-10-13 15:48:56 | ニュース
世界的な大ニュースになって連日報じられるサムソン製のスマホGalaxy Note7の発火事故について、例によって誤解を恐れず私の大胆推測を紹介する。この問題の特徴は対策が何度も変わっていったことであろう。福島第一原発事故時の避難地域の段階的拡大に似ている。共通するのは意思決定者が事故が何か具体的に把握できないことにあると考える。

Galaxy Note7は事故発生後リコール、販売停止、生産一時中止を経て完全な生産中止に至った。発表の経緯からみてサムソン社は事故原因を完全に解明する前に、事故の深刻さを把握せず拙速に経営判断した。重大な経営インパクトの可能性に直面して経営陣が事実(技術)判断を見誤り右往左往した印象がある。グローバル市場での勝ち組だった同社が思いがけない落とし穴に入ったようだ。

当初バッテリーに問題があるとされ、サムソン社製と中国製のリチウム・バッテリーが疑われた。だが、リコールしてバッテリー交換後も事故が起こったところでスマホ本体の問題が疑われ局面は大きく転換した。一部で推測されている様に、最も疑わしい問題はバッテリーではなく本体のバッテリー制御にあると私は考える。

充電中に手で持てない程の熱が出るとの米国のユーザー報告と、リコールでバッテリー交換後も事故が再発したのが私の推測の第一の根拠だ。専門的には本体のバッテリー制御が過充電を止められない様になっており、その為バッテリーの電極間の絶縁が劣化して一定時間経過後に発火したか、或いは充電用のメイントランジスターが機能せずバッテリーから大電流が放電して発火したかのどちらかだと推測する。

第二の問題として、こんな基本的な技術問題でもサムソンの技術スタッフが問題解決に手こずっているのは何故か。私の大胆推測では、所謂低電力の制御部分とバッテリーのエネルギー制御が同じチップ内に集積されている為だろうと思う。そうなると問題の起こっているところを直接調べることが極めて困難になり、実験レベルで問題を確認し分析できないのではないかと思う。そうでもなければ、技術陣は迅速に原因解明出来たはずだ。

第三の原因として、経営陣は問題が深刻なだけに早急に対応策を示す必要があり、技術陣に圧力をかけ無理矢理聞き出した仮説もしくは想定で最初のリコールを発表したと思われる。どこかで経営判断が技術的真実を追い越してなされた。90年代末の危機からグローバル市場で的確で迅速な経営判断をして、逡巡する日本メーカーを追い越したサムソンの卓越しているが故の経営上の過ちだったというのが私の大胆推測だ。

偉大な経営者に応えて頑張って世界的名声を築いたサムソン社が高転げに転ぶ姿は、何となく東芝の会計不正の構造に似ているように感じるのは私だけだろうか。それとも信長か?■
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怒涛の4日間

2016-10-09 23:57:22 | 日記
先週木曜日から私にとっては怒涛の4日間だった。田舎で取引のある地方銀行の新宿支店で交渉人立会いの下住宅ローンと自宅の登記委託を契約した。翌金曜日に同じ新宿支店で建築会社に支払をして鍵を手渡しでもらった。新築した自宅がようやく我ら家族のものになったという訳だ。続けて昨日引っ越し準備して段ボールに囲まれて一夜を過ごし、今日雨の中で引っ越しをやった。初めての経験で疲労困憊だ。

最初は42年前に土地を買って家を建てた。改めて残った資料を整理してみたが、父とその友人におんぶにだっこで殆ど何をしたか記憶がない。2度目は米国で中古住宅の売買をしたが、地元の不動産屋さんが手続きの殆どをやってくれて大変だったという記憶がない。その時は中古住宅を自己資金で買いローンの必要がなかったし、多分、手続きそのものが米国の方が簡単だったのだと思う。

一昨日は晴天で自宅の鍵を手にして意気揚々と京王線に乗りこむと、目の前にいささか年増の山ガールというか化粧濃いめの二人の山マダムがいた。幸運にも調布駅で私の横の席が空き二人が座った。電車が動き出す間もなく「高尾山ですか?」と声をかけると、躊躇なく笑顔で「そうです」と帰ってきた。私は「山に行くというより、ちょっと買い物という感じだねー」と切り出して笑わせて、そのあと会話を弾ませた。ホント好きなジーサンだ。

ケーブルカーを利用しないと見かけによらず頑張りそうなので、山道っぽいルートを勧めた。だが、話しているうちにどうも目的は山頂のビアガーデンらしいことが分かった。さすがネーサン、見かけ変てこなリュックに妙に若いシャツ、なのに本格的ながっしりした作りのブーツ、これらのアンバランスを全て打ち消し豪快にビールを飲む姿が浮かんだ。一緒できないのが残念と言って府中駅で下車した。

これで気分転換でき疲れが取れたと思った。翌日雨の中市立総合体育館に向かいバドミントンクラブに顔を出した。3面のコートが一杯になって相変わらず盛況だったが、同年配のYさんの顔が見えなかった。ゲーム練習が始まると誰とパートナーを組んでも勝てなかった。口だけは相変わらず絶好調だったが、たった1勝しかできず疲労だけが残った。

そんなわけで昨日午後に荷造りを始めた時から体が重かった。今日は朝から強い雨で降りその中で引っ越しするのは気が重かった。そんなわけで引っ越しは重い疲労感の中で、老体にムチを打ちながら荷造りと荷ほどきを することになった。その途中に水道屋さん、電話工事等の対応をやって貰った。他にも面白いことが沢山あったが、これ以上筆が続かないのでこれまでとする。■   
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ああ、また。やっぱりね

2016-10-07 16:58:44 | ニュース
配偶者控除が国会審議する前から政府・与党の検討段階で先送りになったらしいと報じられた。今朝の日本経済新聞の3面の「『女性活躍』は嘘ですか」と題した解説記事の書き出しの言葉だった。ため息が聞こえそうな記事だった。本当にがっかりした気持ちが表れていた。

私には残念には違いないが予想した通りだった。この連中にそんな○○はないだろうと。少子高齢化が進む中で女性や老人に頑張ってもらう「一億総活躍」とか何とか言いながら、いざ女性が頑張ろうと思っても制度面での支援すらできない。私は「嘘ではない、腰抜け」だと思う。

配偶者控除の見直しをするなら税収中立という財務省の主張は正しい、つまりその分誰かの負担が増えるのはやむを得ないと思う。この場合、専業主婦所帯は既得権益層になる。その人達の反対票が怖いから「改革やーめた」と言った訳だ。現在の圧倒的多数与党の看板政策ですらやれないことを示した。

今月初めの記事「大胆占い見直し」で改革できないだろうと予測した通りだ。既得権益層の不満は野党やマスコミの拡声器で報じられると、あるべきと信じても圧倒的多数の与党も借りてきた猫のように先送りするだろうと。日経の記者も「ああ、また。やっぱりね」とやりきれなさを表現した。怒りとあきらめだ。

それは我が国の現在の民主主義的システムが機能しなくなる瞬間だった。先送りされてきた改革がこれからも続くだろう。間違いない。少子高齢化と人口減少が世界最先端の速さで進む我が国は、少なくとも失敗例として世界に手本を示すことが出来るかもしれない。バブル後の日本(の停滞)は全世界のお手本になった。

不人気な改革を断行し次の選挙で野に下るが、政権交代後に反対政党が改革の恩恵を受ける皮肉しか我が国には残されていないかもしれない。としたら、蓮舫がメルケルになれるかも。しかし、民進党に政権を渡すと大変な失敗を繰り返さないという保証がない。こりゃー、困ったことだ。■
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私のトトロス

2016-10-06 11:38:48 | テレビ番組
人気の朝ドラ「トトねーちゃん」が終わった。私が特に好きだったのは、三つの目標「家族を守る・妹を嫁に出す・家を建てる」が節目の場面で出て来るところだ。ドラマ的には紆余曲折がありながらも着々と目標を達成していくトトねえの姿を私と比べていた。

私は今までどうだったか、番組を見て考えることが多かった。上の子供2人は独立して家族を作り、今月から新しい勤め先で頑張っている同居の息子と家内の為に長く住んできた自宅を建替えることにした。これ以上遅らせると年令的に難しいと考え、70才になる前に思い切って新築した。

トトねえちゃんみたいに日本初の生活雑誌を刊行するなんて凄いことは出来なかったが、彼女が個人的に立てた目標に近づくことは私も何とか出来そうだと思う。少し残念なのは彼女が大きな家を建てて兄弟の家族が住んでいることだ。

私も大きな家を建てたかったが子供達は仕事の関係で都心に住み、今ある郊外の狭い土地に小さな家を建て替えるのが精一杯だった。その代り子供達の家族が離れて住むようになって以来、出来るだけ全員が会い食事や旅行の機会を沢山作るよう努力した積りだ。努力しないとどんなに仲のいい家族でも疎遠になる。

今日の午後新宿に行き自宅新築の住宅ローンを正式契約し、今週末に新居に引っ越しする。来週末までに新しい家具が届き、その翌日家族全員にお披露目の食事会をし、次の日には田舎に行き死んだ母のものを整理をする予定だ。多分、雑草だらけになった実家の庭や山林田畑を見てがっかりするだろう。

ドラマも最後に近づくと主人公たちに近しい人達が亡くなるシーンが増えて来る。何だか見るのが辛くなる。現実の生活は省略できない細部が沢山あってもっと辛いだろうと覚悟している。だが、私も三つの目標などのやるべきことをやった感があり耐えられそうな気がする。

私は後ろに引っ込んでもうお前たちに任せると言いたい気分になってきた。70才になった今年が最後の挨拶、来年から欠礼するという年賀状を会社勤め時代の上司に頂き成程と思った。そろそろ私もそういう齢になってきた。トトねえちゃんを見終わってそんな気分になってきた。■
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最悪な国民投票

2016-10-03 17:27:17 | ニュース
3ヵ月余り前に英国民は国民投票でEU離脱という愚かな結果を出し世界を揺るがし、いまだに欧州発の不安定要素になっている。私は「これも民主主義。バカを煽ると常識が通用しないアホな結果を招く。英国も例外ではなかった」と酷評した。ということは、英国以外でも起こらないはずがない。果してその通りになった。

昨日のハンガリーの国民投票は投票数が不足ながらEUの難民政策に反対する結果となった。そして今朝米国から入って来たニュース速報では、南米コロンビアの国民投票で政府と左翼ゲリラ(FARC)が結んだ画期的な和平合意に反対する結果となった。

英国同様にハンガリー国民はEU統合の基本精神に反対した。端的に言えば経済的なメリットだけを求めて、メルケル首相のいうEUの「いいとこどり」をした恥ずかしい結果を出したと私は思う(勿論、他の東欧諸国と同様にロシアの脅威に対する安全保障の意味合いもある)。だが、政権はこの結果を利用して反EUキャンペーンを強化する積りのようだ。

一方、コロンビア国民の国民投票における和平合意反対の結果は、半世紀にわたる左翼ゲリラのテロ行為に対する強い憎しみの現れだと言われている。国民はまだ内戦の傷が癒えてない、生々しい痛みを抱えていた。彼等の憎しみを英国やハンガリーの国民投票と同じレベルで議論できるものではない。

各国夫々の事情があるとしても、国民投票は結果として多くの苦難を乗り越えて営々として築き上げた成果に危機をもたらした。目先の感情や損得がもたらした結果が、何年にもわたる長期的な苦しみの元になる。怒りをコントロールすることの難しさ、リーダーが怒りを煽ったら何が起こるか、冷静な判断が出来るか、よくよく考えなければならない。

米国大統領選は全国民が選挙民を選ぶが、これもある種の国民投票だ。トランプ候補のキャンペーンは怒りを煽るという点で同じ手口を使っている様に私は思う。トランプ候補の暴言はあらゆるメディアや識者の非難を浴びたが、そもそも彼のコアな支持者は新聞等の論評を読み理屈で理解できる人達ではない。同じ結果にならないことを祈りたい。■
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