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2016年大胆占い3Q見直し

2016-10-01 22:54:22 | 社会・経済
3ヵ月前の定期見直しから大きな変化はなかった。それは必ずしもグッドニュースではない。世界経済は緩やかに下方修正するトレンドが続いている。英国の脱EUや米大統領選など先進国の内向き志向は変わらず、中国を始め新興国の成長も年初から伸び悩んでいる。

この冴えないトレンドは今後も続きそうだ。世界経済の両輪は力強さに欠ける 。11月に実施される米国大統領選でどちらに転んでも内向きになり、中国経済のスローダウンは長びく可能性が強い。特にここまで例外的に強さを見せていた米国が変調をきたす恐れが出て来たのが心配だ。

IMFは3か月おきの世界経済予測を毎回下方修正した一方で、大胆占いは年初にやや弱気に見て据え置いてきた。だが今回、下表のように私も米国経済を下方修正し、結果として世界経済も下方修正する。何といっても牽引車の元気がなくなった影響は大きく、私の予測の前提も崩れた。尚、中国に付いては私の予測が悲観的に過ぎたと考え上方修正した。

成長率    大胆占い IMF161 IMF164 IMF167 3Q見直し
世界経済  3.2     3.4      3.2     3.1    3.0
米国     2.4     2.6    2.4      2.2     2.0
欧州     1.2     1.7    1.5      1.6    1.2
中国      6.1    6.3     6.5     6.6     6.3 
新興国     3.9     4.3
日本      0.7     1.0    0.5     0.3     0.5
(注)単位%、IMF16NはN月時点の予測 

世界経済は金融政策に頼って何とか成長して来たがそれはあくまで時間稼ぎであり、いよいよ痛みを伴う構造改革に残された時間が無くなって来た。低調な日本経済はその端的な表れであり、安倍内閣の覚悟が問われるところまで追いつめられた。

石油減産や金融政策の見直しなどに期待する向きもある。だが、規制緩和等による痛みを伴う構造改革が断行できず、今年から来年にかけて我国全体の生産性は停滞すると予測する。かつてない政治資産を有する安倍内閣が出来なかったら、我国は危機的事態に陥る可能性がある。■
コメント
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