一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第27回社団戦第1日(6)「歴史は繰り返す」

2016-07-04 12:44:34 | 社団戦
大野教室の残り6人は副将のHomma君以下、Shin氏、Kun氏、Has氏、Koh君、Kur君の7人。私が感想戦を終えてしばらくすると、Fuj監督からKoh君、Kur君が勝ったとの報告があった。ウチのチャイルドブランドはまことに心強い。
こっちも気になるから話に乗ったのだが、Fuj監督に「しずかに話してください」と注意されてしまった。
私も見に行くと、ほかの形勢は、Homma君が互角、Shin 氏が優勢、Kun氏が有利、Has氏が劣勢だった。
Shin氏はあの落ち着きからして、勝つだろう。Kun氏も自分のペースだ。しかし何度も書くが、社団戦は何が起こるか分からない。勝ち名乗りを上げなければ、勝ちにならないのだ。
MARUZEN+の大将は積極的に各選手を見て回っている。私は遠巻きに眺めるだけで、報告は監督任せだ。
Kun氏が勝ったようだ。さすがの終盤の切れ味である。
Homma君は対抗形だが矢倉。しかし△4五歩▲同歩△4六歩▲同銀の動きは強引すぎないか?
Shin氏は着々と有利を拡げていて、もう勝勢。ここは逃すまい。
Homma君、飛車角交換をして、△6五角打と、飛車取りに打った。これで決まればいいが、▲7六飛を▲7九飛と引かれると、Homma君の構想は瓦解する。
Shin氏が勝ったようだ。これで4勝、とりあえずホッとした。
Homma戦は相手が正着を逃し、Homma君が優勢になった。Has氏も、いつの間にか逆転していた。Has氏得意の終盤の追い込みである。結局、みんな自分らしい将棋を指していたのだ。そしてもちろん私も。
いったん傾いた流れは止まらない。Homma君、Has氏も見事に勝った。
終わってみれば6勝1敗。何のことはない、私以外は全員勝ったわけである。
それで思い出すのが5年前の社団戦だ。この時のある一戦で、私は早々に敗れ、ひとり不貞腐れて昼食を摂りにでた。帰り際、Wパパ(和田あき女流初段の実父。W氏とは別人)に会い、残りの6人がそろって勝ったことを知らされたのだ。
6勝1敗でひとりだけ負けた選手は想像以上につらい。それを再び経験するとは思わなかった。
ともあれ、チーム4勝0敗は見事。なかなかに頼もしいチームだった。
一つケチをつけるとすれば、1回戦でFuj監督の公私混同があったこと。総合で勝てたからいいが、もし負けていたら、責任モノだった。
将棋ペンクラブのA氏が来たので、先日のペンクラブ大賞二次選考についての雑談。
A氏によると、私は観戦記に甘く、将棋小説に辛いという。自分ではそんなことはないと思うのだが、それはともかく、A氏との観戦記談義は楽しい。
ところで大野教室2の戦績はどうか。W氏は相手の筋違い角作戦に不慣れな居飛車を余儀なくされたが、勝ったという。もう選手は引退しているが、腕は衰えていないということだ。
さっき帰ったはずだったOk氏は4回戦も戦ったらしく、「もう将棋やめます」とか言っている。4戦全敗だったようだ。
チームは4回戦も敗れ、こちらは0勝4敗と、明暗を分けた。棋力に差があったとはいえ、この結果はいただけない。2日目は心してかかるべきだろう。

近くの居酒屋で打ち上げである。参加者はHon監督、Fuj監督、W氏、Kun氏、Og氏、Tod氏、E氏、Shin氏、Ok氏、Taga氏、某氏、私の12名。4人掛けテーブルが横に3つ並んでいた。
そこでKun氏が、私の1局目に言及する。
「大沢さんの▲6六角では▲2三歩があったんじゃないですか」

すなわち、変化図の▲2三歩だ。これに△同飛は▲3二角、△4二飛は▲2二角で、いずれも先手優勢となる。
みんな、ヒトの将棋でもよく見ているのだ。
まずは全員ビールで乾杯。
しばらくして、Fuj監督が各自の戦績告知をうながす。かつてY監督が行っていた恒例だ。
当然ながら、段位チームは成績がよく、級位チームは成績がわるい。しかし私は最後に負け、内容的には2勝2敗、下手をすると1勝3敗だったから、景気がわるい。ちっとも誇らしくなかった。
私のテーブルはHon監督、Taga氏、E氏。こういう場では将棋盤が出てくるのが慣例で、私はTaga氏と指した。手合いは私の二枚落ちである。
Taga氏は酒が入ると大駒一枚弱くなるので、分かりやすい。序盤早々私が銀得になり、最後は強引に押し切った。
続いてE氏と、これも私の二枚落ち。E氏とはふだん飛車落ちの手合いなのだが、E氏も酒が入っているし、何とかなるだろうと思った。
こちらは私の歩損の攻めがうまくいかず、劣勢になった。しかしごちゃごちゃやっているうちに飛車を詰ますことができ、敵陣におろしてからは早かった。以下、勝ち。
そばを通ったOg氏が私の勝利に不思議がっていたが、酒の席での将棋など参考にならない。
と、今度はShin氏が「私も二枚落ちでお願いします」ときた。バカな、Shin氏とは平手に決まっている。
将棋は私の四間飛車にShin氏の急戦。△8六歩を▲同角と取り、以下定跡通りに進んだが、私が後の指し手を誤り、負け。酒が入っていても、Shin氏は強かった。
今度はFuj監督からリクエストがあって、私の1局目と4局目を並べた。負けた4局目の突っ込みが激しく、閉口した。
さらにFuj監督が自身の勝局を並べる。こういう、ヒトの会心譜に私は興味はないのだが、Fuj監督は我関せず、だ。
この席は飲み放題コースだったから、3時間で店を追い出される。あと10分で出なければいけないのに、Ok氏は誰かと将棋を指していて、「待って待って、10秒将棋で指すから」とやめない。
Ok氏、将棋をやめたのではなかったか?
まあ、こう言った人で実際にやめた人はいない。本当にやめる人は、周りに何も告げず、何となく将棋から遠ざかるものだ。
会計を済ませて表に出たが、どうも二次会はないようである。みなは浅草から電車で帰るが、私はひとり離れ、産業貿易センター前の二天門から、バスで帰った。
コメント (10)
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