ブラッドピットが主演男優賞をとった2008年の映画「ベンジャミン.バトン 数奇な人生」を見た
死の直前の老人の姿で誕生し、だんだん若返っていき、最後は認知症の赤ん坊の姿で死んでいく
成長の過程が普通の人間と全く逆という奇想天外な発想の映画
内容を再検討してみれば、捨てられていた(醜い)赤ん坊を何の迷いもなく拾い育てた
老人ホームで働く、熱心なプロテスタントの黒人女性が感動的なだけで、それ以外は?みたいな映画
何か考えさせられただろうか? 考えようとしたけれど 何も思いつかなかった
唯一思っていたのは、「どんな終焉が待っているのか」だったが、これは認知症の小さな子供ということで
けりがついた、これは正道ながら「あっぱれ」
70年、80年生きて、最後が認知症の赤ん坊で終わるなら最高の死に方かもしれない
誰にも迷惑かけず、徘徊老人の心配もない
だが現実はそうはいかない、これからも平均寿命はどんどん延びて、高齢者の数は増すばかり
老人福祉、介護医療、高齢者対策、身寄りのない老人の世話、一人暮らしの高齢者
徘徊老人、危険運転老人、年金の問題、極貧老人 足りない病院 足りない介護士
恐ろしい時代がやってくる、間違いなくやってくる、その本流の中をオレたち年代は走って行かなければならない
結婚しない子供たちが、遙かに多い老人世代とどう向き合っていくのか
これは戦争以上に戦争なのではないだろうか