知人の勧めで旅行の途中「柏崎刈羽原発」を見学することになった
2時間以上かかると言うことで、「そんなつまらないところより、もっと楽しいところにしたら」
という意見もあったが、当日になってそんな事は通用しない
見学前に、原発のすぐ近くのスィーツ&レストラン「至福の時間」に立ち寄ってフルーツケーキと
コーヒーで一休み、天気快晴で外での休憩
スィーツのあと、いよいよ原発見学に向かう、副所長以下職員の方がた4名が今日の案内をしてくれる
副所長までもが、いちいちチェックを受けるからびっくり
まずミーティングルームで副所長から概要説明を30分以上お聞きしてから、
財布や小銭、金属類、携帯やスマホを部屋に置いて、所内の専用バスに乗り込んで出発
写真撮影は禁止
いよいよ原発のゲートへ到着、ヘルメット姿の警備員に停められて、中に体格の良い警備員が入ってきて
一人一人入場カードと共にチェックしていく
韓国のDMZ(非武装中立地帯)見学に準ずる警戒体制だ、二重チェックで敷地内に入る
建物などの説明、目をひくのは特殊車両の列、放水車、電気を作る車両、直流も交流もある
いろいろな工作車両、その数は敷地内に100台近くあるのではないだろうか
柏崎市と刈羽村にまたがって構成されているこの原発だが、海岸部は全て柏崎市なのだ
海岸から15mの防潮堤が続き、その奥に1~4号機が標高5mの位置にある
5~7号機は刈羽側にありここは標高10数mで若干高い場所にある、しかし防潮堤を津波が
越えれば水面下になる恐れは充分だ
地震と津波のダブルパンチで壊滅した福島原発を教訓に、様々な対策をこの原発で行って
いるとのこと
地震が来て、津波が来て、土砂崩れが起きて、森林火災が発生して、電気系統がダメになって
などあらゆるトラブルの全てが同時に起きた時を想定した対応が基本になっているとのこと。
施設の工夫や、放射能対策などの説明を受けながら、いよいよ建屋とよばれる原発の核心部に
入場だ、まずは飛行機に乗る時と同じ金属探知機、それから2カ所ほどのチェックは
ボタンをおしてカプセルに入り、通行書を機械が確認すると扉が開くシステムを抜け
何度かエレベーター乗り換えオペレーターシステムの中に入る、それからいよいよ動力部
原発の中心に、二重扉を経て入ったところに冷却と排水のプールがあった、今は停まっている
のでとんでもない大きさの蓋は外されて積んであった
そして最後は更に上の階、電気を作り出すタービン?
工業機械系はまったく苦手で、商業的発想しかできないので商売で言えば売上ゼロが5年
以上続いているのに、人件費から維持費までどうやって工面しているのか不思議でならない
質問の時間もあったが、さすがに経営内容までタッチはどうかと思い、システムの質問に
とどめたが、大企業の経営は零細には謎が多い。
女性たちの中ではやはり安全性が一番の話題だったようだ、そうしたことが最大の問題点
であるが、会社の再開を信じて、一生懸命に働いている社員の人たちを見ると感じるものが
ある。
見る前は「こんなつまらない・・・」と思っていたが、こうして3時間近く見学した後では
新たな発見の連続で、目から鱗「見て良かった」と思った次第である。