私は新潟の「ふなぐち菊水」を時々吞みたくなる
黄色いハーフ缶のとろりと甘く重量感がある液体、普通はこんな酒は
飲まない、辛口が好きだからだ
しかし「菊水」は違う、何が良いというと3本も飲めば結構酔えるからだ
甘いのに飲み口も良いし、私にとって最高の酒の一つ
だから「ごろはち」にしても菊水は甘いという印象しか無い
ところが先日、酒を買いに言ったら菊水の辛口があった、しらんかった
早速買ってきて飲んでみた、確かに辛口だ、水のように喉を流れていく
そして酔いもしないうちに四合瓶は空いた
それから次の日は日本酒も無くなったので、バレンタインディにいただいた
ワインを飲もうと思って封を開けたら、コルク栓だった
スクリューキャップのワインも多くなったこの頃だから、久しぶりにコルク栓を
見た気がした、ところが栓抜きが見当たらない
それで飲むのを諦めて,何か無いかと部屋を見回したら以前いただいた
小瓶の紹興酒が目に入った、『武漢』という文字はないかと探したが見当たらなかった
封を開けたら、これもご丁寧にコルク栓だったので、この日はコーヒーで我慢して寝た
今日の昼過ぎ、ホームセンターへ栓抜きを買いに行った、ついでに工具売り場で
六角レンチのフルセットを探していたら見た顔が
40代半ばの彼は、建築資材の会社の社長さんだ
「こんにちは」 「あ~久しぶりですね ごめんください」そして
「景気はどうですか?」と聞いてきたので、「例のコロナでキャンセルが出てきましたよ
パッとしないですね」
「そうでしょ!、うちなんかもバタバタですよ、何しろ資材がぜんぜん入ってこなく
なりましたから」と本当に切なそうな顔をした
私の方は70人ほどの新年会が一つ無期限日延べになったほかは、あの台湾ツアーが
15日頃から軒並みキャンセルになったくらいでとどまっているが、主力部品が
入荷しない彼の商売は、本当にキツいと思った
新型コロナウィルスに感染したという医学的な現象から、いまや中国頼みの輸出入
業界がもろに影響を受け、経済的な打撃が深刻だ
今まで書いてきた観光業は、もはや閑古鳥で、今度は「不急の集まり」と言われた
イベント業界に広がっている
幸い我が町では、飲食店の入りや、料理店のキャンセルはごく希なケース以外
おこっていない
大阪の居酒屋へ魚を送っている魚屋が言っていたが、夜の2時過ぎだというのに
その居酒屋は客で一杯で、電話の向こうで賑やかな声が聞こえたと言っていた
あれだけテレビが騒いで、厚労省が渓谷を出しても、市井の者どもは逞しい
「いったいどこにコロナが居るんだい? 会ってみたいもんだ」とは言うまいが
騒ぎの割に気にしている日本人はまだ少ないようだ
福岡の地下鉄で、マスク無しの隣の人が咳をしたので非常停止ベルを押した
客の事件がネットニュースで流れた
気にもしない方がいいのか、過敏な反応くらいがちょうど良いのか・・・
因みにネットで通常のインフルエンザを調べたら、アメリカでは死亡14000人
感染者は2000万人以上
日本でも昨年は9月までで死亡数3000人以上、今年は2月14日までで
厚労省発表の感染者数は44737人だそうです。