父が亡くなって丸二年が経つ、間違いなく私の心はその日から変わった
鈍感力が身についた、焦りだとか心配だとかに鈍感になった
全く無くなったわけでは無い、今でも心配事は多いし夜中に目が覚めることも
だが、その後が変わった、(夜中に悩んでも何も出来ない..寝よう)と
簡単に割り切ることが出来るようになった、どうしても目が冴えたら電気をつけて
テレビをつけて、そのまま寝てしまう、そんな技術も身についた
『ケセラセラ、明日になれば全ては良い方に転ぶ』そう思えるようになった
「今日まで生きてきた、今日まで乗り越えてきた、明日も来年も大丈夫」
友だちとか、取引先だとかの父親が亡くなる度に葬儀に参列して、読経を
聞きながら自分の父が亡くなったときに備えて喪主挨拶を考えるのがクセに
なっていた
父が亡くなることなど考えられなかった、いつまでも居る者だと思っていた
でもあっけなく、死に目に会うことも無く別れがやってきた
病院から「すぐ来てください」と電話が携帯に入って、10分後には病院へ
着いた、なのに病室の中に入ると装着している機器の数字は全てゼロに
なっていた。
ナースセンターに戻り、ぽけっとしているたった一人しかいないナースに
「死んでるんじゃないですか?」と言ったら、驚くわけでも無く、淡々と
一人部屋に行って父を見た、「そうですね」と冷静に私に言って
「今、先生を呼んできます」それで終わりだった
あまりのあっけない父の死に何の驚きも感情の動きも無かった
あれから鈍感力が身についたらしい
鈍感とは便利なものだ、嫌なことを嫌だと思わなくなった、これは特技だ
素晴らしい鈍感力と私は、これからも生きていく
ようやく世間並みの男になったんだと思った
今日は閑な日だったので、ちょっと手をかけて従食を作った
中華丼だ。 キャベツ、玉ねぎ、シメジ、人参、椎茸、小エビ、筍、Pマンなど
中華スープ+鶏ガラスープでのあんかけ+豆板醤+塩胡椒
それぞれの素材を個別に味付けした、「うん 美味い!」私だけ言った
社員は黙って食べているだけ
ついでハンバーグの試作品を作って見た
お子様ランチ用だから握り拳の大きさ、小さめである
豚牛の合挽、パン粉、卵、バター、塩胡椒、
テレビで見た肉汁を閉じ込める裏技、コーヒーゼリーも入れた
230度で8分、蒸気も加えて加熱、
「おいしい!」女子社員達も今度は、ご満悦、肉汁もたっぷりで
ジューシーな食感、「また食べたくなる味ね」大好評でした
これをもう少し研究して大きくしてハンバーグ定食もメニューに
入れようかと思っています。