昨日はまことに気持ちの良い青空が出て暖かかった
それで「今日こそ」と両親が眠る合肥廟へ墓参りに行ったのです
我が家は、なぜか根無し草のような家系で、先祖代々の墓というのが
ありません、そして未だ孫というものが居なくて、それはもはや絶望的で
たぶん我が家の数千年の歴史も次世代で絶えてしまう運命なのでしょう
この先は私の弟の孫に家系の存続を期待するしかありません
父は、その辺りを見通して共同墓地を選んだのです
子孫が居るのか居ないのかは知りませんが、廃村となった山間地の草深い路傍には
小さな墓石のようなものが哀れな姿で転がっている事があります
父はあれを見て決心したのかも知れません
子孫は途絶えても、共同で管理する共同墓地は毎年盆にはお坊さんを
頼んで読経してもらえる、うち捨てられる寂しさだけは逃れることが出来る
父母は、この地の共同墓地に眠り、父の両親は東京大空襲で行方不明
になり葬儀はしたものの墓地もありません、位牌が仏壇にあります
父の祖父母と祖祖母は古河の寺に墓を建ててありましたが、戦後の
混乱の中で無縁仏として処理されてしまい、寺の無縁塚に眠っています
祖祖父だけが栃木県の先祖代々の墓に眠っていますが、行ったことは
ありません、亡くなって100年以上は経っていますから
こんな風に、どういう因果なのか定まった地に居座ることが出来ない家系
なのです、私は多分、両親が居る共同墓地に入るのでしょう
湿っぽくなりましたが、昨日は本当に清々しい日だったのです
見渡せば、随分といろんな花が咲いています、合肥廟は薬師様の庭に
建立されています、その目の前に椿の木が鮮やかな赤を見せてくれています
そしてここを管理してくれているのは土地の旧家の家族で、広い敷地に
いろんな花が咲いているのです
そんな花の一部を写真に撮って来ました、あいかわらずガラケー写真です
数日前の夕暮れは燃えるような茜空と夕日でした
いよいよ夕日も山を下りて、海に沈むようになってきました
能登半島に沈むようになればいよいよ夏です、早く来い「夏」待ってるぞ!!