わが店の小さな花壇に藤が咲いた
私がこの店にきて35年経つが初めて咲いた藤を見た、藤であることも知らなかった、うっとおしい蔓草くらいにしか思っていなかった
だんだん枝と蔓が伸びている気がする、藤棚を作ろうか
雑草は抜くようにと先代は言い続けていたが、私は雑草の小さな可憐な花を見るのが好きで、なかなか抜くことができない
そういう性格が私のダメなところなのか良いところなのか?
久しぶりに近所を歩いてみた、このあたりもどんどん空き家が増えてさみしくなっている
毎年1000人近い人口減のわが町、2040年には今の半分になるという予測、もはや市の体裁は無くなる
だが人が住む家が更地になり原野になるのも悪くない、大地は自然のものだ
かってに権力者がわがものとしただけで、国家間でも領土拡大を生きがいとするものは歴史の中に多々現れる
僅かな人間の野心と欲望のために平凡に生きている人が、憎しみもない見ず知らずの外国人と殺し合いを強要される
憎しみが無ければ人は殺せない、憎しみを煽るのが戦争犯罪人の巧みさだ
なにもかも自然に返すのもいいかもしれない
店の近くの風景、私が子供の頃は漁師の船小屋が並んでいたが
今日も良い天気だ
自宅の私の部屋の東の窓から 桜の木が大きく広がっている
その向こうの家のブラインド替わり
かっては家など無く田んぼだった、遠くの山が見え、朝日が昇ってくるのも見えた、高校生の時には望遠鏡で黒点観測をしたものだった