清王朝 中国北部の満州族が漢族(中国人)の明王朝を滅ぼして満州から中国本土に開いた王朝、1616年~1912年
日本では1615年大坂夏の陣で徳川家康が豊臣家を滅ぼして徳川の江戸時代が正式に始まった
清王朝は1894年の日清戦争で日本に破れて国力が落ち、日本や欧米の中国占拠が始まった、1912年革命が起きて清国は滅んだ
清王朝と徳川幕府はほぼ継続年代が合致する(清の方が50年くらい長い)
明治新政府は徳川幕府と清王朝の二つを終わらせた
乾隆帝(けんりゅうてい)1735年に清国第6代皇帝となる 清国を拡大繫栄させた英明な皇帝 従えた周辺国に気を配り、巡幸視察を繰り返し減税などの善政を布いて清国の繁栄存続の基盤を作った
88歳まで生き、60年間皇帝の座についていた
えいらく=絶対負けない女 屈しない女 復讐を続ける女 諦めない女
乾隆帝を翻弄した女
にょい=冷静で笑みを絶やさない女 起きたことは天命だと全て受け入れる女
乾隆帝を棄てた女
BS11で過去に2度ずつ見た歴史ドラマを同時に再放送している
中国歴史ドラマで中国を従えた異民族国家「清王朝」の全盛期乾隆帝(けんりゅうてい)と皇后、妃嬪(ひひん)=側室たちの愛憎ドラマ
側室たちにも位があって序列は絶対だ、だが派閥が出来る、嫉妬、裏切り、陰謀、策略でライバルを蹴落とし、時には死に追いやる
皇后をトップに皇貴妃ー貴妃ー妃ー嬪ー貴人ー常在ーーなどと続く
皇貴妃は皇后不在位の時にのみもうけられることがある
乾隆帝には側室が多い、それでも次々と各部族や家臣の娘が側室候補として贈られてくる、だからたった一度で忘れ去られる側室が多い
とにかく男子を産んで息子が皇帝の「おぼえめでたき」に成長することを祈るばかりだ、これは徳川将軍の大奥にも共通する
妃嬪たちは自分の息子(皇子)を世子(次の皇帝第1候補)にするため悪の限りを尽くす、弱いものは母子共々殺される
乾隆帝には母が違う皇子が20名近くいたが、そのほとんどが謀略などで殺された、結局10何番目かの皇子=えいらくの息子が生き残って皇帝になれたのだ
乾隆帝の奥方、すなわち皇后は生涯に3人が入れ替った。 ドラマでは
初代の皇后は皇子を2人産んだが皇子は何者かに殺された、二代目のにょいには子がなかった、仲の良い妃嬪の皇子を2人そだてたがその皇子も殺された
ほかの妃嬪も皇子を産んだが皇子はみな策謀にかかって失脚したり、毒殺された
3代目えいらく(魏氏=ウェイ氏)は最後に乾隆帝の寵愛を受けた皇貴妃で、生まれた息子が生き残りつぎの皇帝になることが出来た運の良い人物である
ドラマ「えいらく」は紫禁城の女官として働いていた姉が何者かに殺された真相を暴くため、自ら女官となって紫禁城に入る
負けず嫌いで命知らず怖いもの知らずのえいらくは、いろいろな試練を乗り越えて皇后の一番の側近までのし上がる
しかし皇后は「にょい伝」の主人公にょい(カン妃)に欺されて自殺してする
ドラマ「えいらく」では、にょいは不遇で控えめなチョイ悪役だ
えいらくは最後に皇后である「にょい」に復讐を果たして、自分は皇后となり息子は世子(皇帝の跡継ぎ)となる
ドラマ「にょい伝」では、にょいは(ウラナラ氏=カン妃)乾隆帝が皇子(名は、こうれき)の時からの幼なじみでお互い好き同士であった
こうれきが世子となり嫁選びが始まるが世子はにょいを選ぶが父の皇帝などが反対する
こうれきの妻(のちに皇后)には「えいらく」にも登場するフチャ氏
だが「にょい伝」では嫉妬深く高貴妃らに利用される皇后で影が薄い、乾隆帝はにょいを愛している
どちらのドラマでも共通する悪役は高貴妃(高氏)と嘉貴妃の二人だ、二人ともにょいに倒される、「えいらく」ではえいらくに倒される
そして「えいらく」ではにょいが、えいらくによって失脚させられ
「にょい」ではえいらくが、にょいと乾隆帝によって牢獄で殺害される
史実では乾隆帝が2代目の皇后であるにょいを何らかの理由で幽閉して皇后の地位を奪われ、えいらくは正式な皇后にされる前に亡くなる
えいらくの息子が乾隆帝の跡を継いで皇帝になり、えいらくは皇后の称号を得たのである
「えいらく」では、にょいがクーデターの片棒をかついだために失脚
「にょい伝」では、えいらくが計略を使って自分の息子を世子にしようとした罪で幽閉されて永遠に苦しむだけの毒を飲まされ続ける
そしてえいらくの息子が皇帝を継ぐことに決まった時、禍根がないように抹殺されてしまう
ふたりとも史実では不幸な晩年だったようだ
二つのドラマでまったく逆の人間像に描かれていて興味深い、ぜひ見てもらいたい面白いドラマである
「えいらく」はまだスタートしたばかりだから遅くない
家柄もない小娘のえいらくが度胸と知恵だけで捨て身で容赦なく敵を倒していく姿は毎回ハラハラドキドキで超おもしろい出世ドラマ、
豊臣秀吉の出世ドラマ「太閤記」にも似ているかも
「にょい伝」は後半にさしかかり、えいらく=えんえんとの最終決戦が始まるところである
にょいは家柄は名門だが皇太后(前の皇帝の皇后)に押されて少し落ちぶれ気味、にょいは次々と襲い掛かる困難を受け入れ抵抗しない
ただ運命のまま淡々と生きる、皇后になっても皇后の地位を狙う妃嬪たちが仕掛けてくる
愚鈍なくらいスローな、にょいだがその誠実な人柄に惹かれて人材が集まってきてにょいを助ける
乾隆帝も助けたり突き放したりを繰り返すが根本には初恋のにょいが気になっている、のんびり見えるにょいだが芯は頑固で強固だ、乾隆帝さえ許さない
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