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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

京王初代5000系再始動

2025-04-17 02:40:48 | 私鉄電車
ネコパブリッシングの「鉄道ホビダス」ブランドで販売されていた京王の初代5000系プラキットがモデルアイコンからリニューアル発売されたので、先頭車2両セットをさっそく購入しました。



ホビダス時代に発売されたものは基本編成4連1本分買ってあって、付属編成の5100系3連をペーパーでスクラッチしていたのですが、やはり製品と自作とじゃぁ差が出ちゃうよね~ということで、中間車だけ残し、先頭車2両を再生産されたプラキットで置き換えることにしたものです。



2010系も塗装の段階に来たので、もろもろ合わせて一気にアイボリーを吹いてしまおうという算段です。今までに書いたかどうか忘れてしまったのですが、2010系は実は「グリーン車」ではなく、5000系と同じ「特急塗装」で仕上げます。



このキットはボディ一体成型ではない、いわゆる板キットですが、非常に組みやすいことは分かっていたのでさっそく組み立ててみます。車体は難なく側板と妻板を合体して箱にできるので、5100系や富士急など地方私鉄向けも作れるように同梱されている「パンタ屋根」パーツの切り継ぎに注力します。といっても元の屋根板の裏側にカット位置の溝がモールドされているのでこれも簡単です。



ホビダス時代のクーラーは分散型のみで、あらかじめ取付穴が開いていましたが、今回からは集中型も同梱されているので、屋根裏のガイドに従ってφ1mmドリルで穴を開けます。この付属編成はキットのまま分散型クーラー各車6個載せとします。



夕食後の数時間の作業でこんな感じになりました。クーラーは仮載せです。中間車にも同じクーラーを載せる予定ですが、実は衝撃の事実が発覚してしまったので保留になりました。それは何かというと・・・



窓の大きさちゃうで~。。特に天地寸法が違い過ぎます。なんでこうなった!(>_<)



原因は図面でした。左は竣工図で窓の天地寸法は900mmと記載されていますが、右の図(5000系のパンフレットに掲載されている図)ではなんと951mmとなっていてます。私は後者の図を信じて作ってしまったのですが実際は前者が正しいようで、キットもその正しい方の寸法で作られているようです。設計変更前の図面が出回ってしまうのは新車あるあるですが、さすがにこれを同一編成に組み込むのは無理があるので、潔く作り直すか、1両余らせる覚悟で中間車セットを買うか...(ソレハサケタイ)



左4両が基本編成(5000系)、右3両が付属編成(5100系)です。とりあえず2010系と合わせた“イッキ塗装”を目指し、キットについては作り込みを、5100系の中間車については作り直しを進めることにします。ちなみに窓下端の高さは合っているので、ユニット窓の枠がいやらしいですが、窓上辺を1mm程度下げる部分改造で乗り越えられないかも考えてみましょう。

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井の頭線にグリーン車!?

2025-04-15 11:20:09 | その他
(2025.4.15 11:20一部修正・再投稿)

タイトルを見て何を思われましたか?

京王ファンもしくは関東私鉄に詳しい方なら、「ステンプラカー」と呼ばれた3000系以前に活躍したライトグリーンの電車の復活ラッピング編成でも出たのかと思われたかも知れません。

しかし、しかしです。。

中央線快速電車のグリーン車営業開始の陰に隠れて話題になりませんでしたが、吉祥寺~渋谷間12.7km、急行で20分にも満たない京王井の頭線にもグリーン車が密かに登場していたのであります!

この写真をご覧ください。さすがに1両まるまるグリーン席とするのは問題があるのか、なんと半室、いや1/3室グリーン席の「デロハ1000形」が連結されているではありませんか!!う~ん・・・これは知らなかった。。



ということでハイ、4月1日でもないのにこれはバレバレの嘘っぱちですね。
Googleストリートビューでお馴染み「切り貼りの失敗」かと思われるのですが、ちょっとした繋ぎ目の段差を画像処理で滑らかにしたというよりは、ドア半分まるまる消し去って繋げたとしか思えない画像です。

こうした繋ぎ目の修正技術は2017年においてすでに開発されていたようですが、ドア部分を拡大してみてもドア上のビード、ドア下の靴ずりなどに一見して分かるような切り継ぎ跡がありません。一方、手前の草や背後のマンションにも不自然な歪みはみられず(下方に動かせるリンクを張ってありますので前後を移動してご確認ください)、電車だけ両開きドアのちょうど半分、すなわち650mm分だけカットして器用につなぎ合わせたということになります。なんと恐ろしい技術でしょうか😱

まあ「消しゴムマジック」みたいな技術はあるので電車だけ切り継ぐ(切り抜く)のはそう難しくないのかも知れません。ただ、どうみてもこのドアのサイズ感が、素人・・・というか機械まかせで切り継いだように見えないのが気になります。グリーン車のみならずJR・国鉄の特急車両で多用されていた「700mm幅のドア」をAIが学習し、その成果をここぞとばかり発揮したのではないかとさえ思えるようなサイズ感です。もっとも、右側の裾絞りが破綻してストレートになっちゃってるのは学習不足かも知れませんが・・・笑

ちなみのこの怪しい「デロハ」が観察できるのは久我山~富士見ヶ丘間(久我山駅から東方線路沿いに約100m地点)です。


ということで、今回は井の頭線の撮り歩きでもしようと思い、ストリートビューでロケハンをしている最中に偶然見つけたものです。桜のシーズンは終わってしまいましたが、これから夏にかけては新緑、ツツジ、アジサイなど沿線風景にはこと欠かないので、近くにありながらカメラを向けていなかった井の頭線を題材にして、以前、東京モノレールでやったような「撮り歩き」をやってみたいと思っています。


余談ですが、ストリートビューって意外に撮り鉄センスありますね。富士急行線では「富士山と電車を絡めた撮影スポットは少ない」というのが定説かと思っていたのですが、これはお立ち台としてよく出てくる三つ峠~寿間よりも少し三つ峠駅に寄った地点ですが、こんなに富士山の山容をしっかり入れて写せる場所があるということを教えてくれました。こんど行ってみよう♪

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【予告】goo blogサービス終了への対応について

2025-04-15 00:35:45 | 総務部
拙ブログへご覧いただいている皆様へ

「80分の1丁目16番地」管理人のisaoです。いつもご訪問・コメントをいただきありがとうございます。
このたび、2025年11月18日をもってgoo blogのサービスが終了することが告知されました。



2009年の初投稿以来、模型ライフの基軸であったサービスが終了することは誠に残念ですが、発表の場としてだけでなく自身の備忘録としても便利に使っていた経緯もあることから、今後は次のような方針で対応して参りたいと思います。

●ブログ「80分の1丁目16番地」は他のブログサービスへ引っ越し、継続する。
●引っ越し先は今後検討。過去記事が引き継げ、コメント投稿や記事検索など現在とほぼ同等の機能を備えるサービスを選定予定。
●引っ越し時期は8月末か、遅くとも9月中旬頃までを予定(現行サービスの投稿期限が9月末のため)。
 ※いいサービスが見つかれば早めに引っ越すかも知れません。

ということで、大方針としては「引っ越し&継続」の予定ですのでご安心ください。
今後詳細が決まり次第発表させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

isao
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京王2024Fの製作(11)

2025-04-11 23:02:35 | 私鉄電車
製作も終盤。いろいろディティールアップしていきます。苦手意識満開で真鍮線と格闘します。。


前面の手すりを取付けました。すべてφ0.4真鍮線です。なお、乗務員ドア脇の手すりはステンレス無塗装のため、塗装後に洋白線を取付けることにして穴だけ開けてあります。まあ手すりぐらいなら格闘というほどでもありませんが、この後のパンタ周りの配管はホント厄介です。。。



厄介には二段階あって、最初のハードルがいつもの「資料がな~い!(´;ω;`)」であります。今回も優良有害図書を何冊か買って勉強しましたが、なかなか屋根上を鮮明に写した写真というのは少ないようでピンときません。

ならばということで、「京王れーるランド」に保存されているデハ2015号車の再調査を行うことにしました。ただ、このクルマは2次車と呼ばれる区分で、作ろうとしている3次車とどこまで同じなのかが不明。しかも600V→1,500V昇圧、パンタ載せ替え((K-100?→)PS13→PT42)など幾多の更新改造を経ているため、「1960年代終盤頃」と想定している時代設定に合うのかという疑問もあったりします。

ともあれ実車を見ない事には始まらないので多摩動物公園前の「れーるランド」へGO!!

おとといの水曜日のことでしたが、都心では散り始めた桜も場所によってはまだまだ満開で、7000系ラッピング車との共演も観ることができました。



多摩モノレールも撮りましたが、今回の目的が撮り鉄ではないため一番良く咲いているところでは撮っておらず、お座なりな「振り向きざまの1枚」をどうぞお納めください。笑



さて、着いてから知ったのですが水曜日は多摩動物公園が休園日で、それに合わせてれーるランドも休館日でした。しかし今回は屋根上の観察ということで、園内より少し高くなった公道から撮影することにしていたためセーフでした。一応、ストリートビューでロケハンしたところギリ見えそうだということで敢行したわけですが、実際はこんな感じで、まぁ見えなくもないねぇ...ぐらいの微妙なライン。



いずれにせよ肉眼ではほとんど分からないので、望遠で角度と高さを変えてバシバシ撮って、帰ってから解析したのがこちらです。1,500Vの高圧配管が主回路とブス引通しの2本、それにパン下げ用の空気配管が1本あることは妻面を見て分かっていたのですが、その他に電磁鍵外し装置関連と思われる配管と「箱」がセンター付近に配されていることが分かりました。



この「箱」ですが、某模型誌では「ツナギ箱」と表記されています。碍子で支持され大きさもそこそこあるので、これが鍵外し措置の本体(いわゆるアクチュエーター)なのかと思っていたのですがどうなんでしょうか。ちなみにこの箱から先の配管(配線?)は途切れているように見え、それ以上の解析はできませんでした。

とはいえ、おぼろげに写っている雑誌やネットの写真と比べて大きな齟齬はないようなので、まずはこの保存車(デハ2015号車)に合わせて作り込んでいくことにします。ここからが厄介の第二章です。まずは手始めにランボードから。踏板はt0.5プラ板で、これに足を接着していくわけですが、手間をかけた割に最終的に足の高さは0.3mm程度にカットしてしまうので、この後はt0.3の小片を貼り付けるだけにしました。



出来上がったランボードを雨樋に沿って貼り、センターには避雷器(左)とくだんの「箱」(右)を貼ります。デハ2015号車の避雷器はパンタ脇にありましたが、PS13時代はパンタ寄りの2個のベンチレーターの間にあったようなので、プラキットの余りの避雷器を半分ぐらいに切ったものを貼りました。「箱」もプラキットの端材から削り出したものですが碍子表現は割愛しました。



高圧配管にφ0.6、その他にφ0.3真鍮線を使って配管を引き回します。配管止めは実車が堅木に穴を開けたようなものを使っているため、高圧配管にはちょっとオーバースケール気味なプラキットの余りの配管止め(2線用)を、その他は長方形に切ったプラ板に穴を開けたものなどで支持してあります。もー目がしょぼしょぼ。。



なかでもハードルが高かったのがこちら。どちらが主回路用でブス引通し用かは分かりませんが、普通なら2本が並行のまま妻面に沿って下りてくるところ、このクルマは窓のところだけなんと“上下二段積み”となっているのです!しかも左上から乗り上げて右下へ抜けていくという芸の細かさ・・・。狭幅な窓の視界をなるべく遮らないようにとの配慮なのかも知れませんがエグすぎます。。



泣きながらハンド3Dプリンターwで作りましたよ。。



まあしかし案ずるより産むがやすしとはよく言ったもので、なんとかそれっぽいものが出来上がりました。



問題はこれと同じものをもう1両作らねばならないことです。オーマイガッ!




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京王2024Fの製作(10)

2025-04-07 02:14:25 | 私鉄電車
2024年が幕を下ろし、せめて2024「年度」中の完成を・・・と意気込んだもののあっけなく玉砕した京王2010系2024Fであります。

まあ最終編成は2026Fまであったので、まだ2年の猶予があるといえばあるのですが(笑)、今年は令和7年にちなんで山梨交通電車線の「モハ7」が仕掛り中ですし、来年は来年でまた何か2026か8にちなんだ何かをケガくことになると思うので、ここはブレずに2024Fのままいきたいと思います。

テールライト(上)と通過標識灯(下)を取付けました。どちらもエコーのφ2.0-1.5細密真鍮パイプをカットしたものです。この中にトレジャータウンのレンズを挿して裏から光ファイバーで導光した光を当てます。なお、電照式方向幕はユニット化したものを塗装後に取り付ける予定なので、まだしばらくは穴あき状態が続きます。



通過標識灯用のパイプは、光源を乗務員室部分に仕込むため短めの5mmにカット、テールライト用は光源を客室天井に貼り付けるため12mmと長めにカットして乗務員室仕切り付近まで伸ばしてあります。



台車も並行して作っていきます。

デハの台車はKH14Aと称すこんな形の台車。DT21でしれっと代用してもいいのですが、枕バネのボリューム感が全く違うので、その辺りを中心に手を加えることにします。



ベースは手持ちの関係から枕バネ以外は共通のDT24を使います。最近の日光の台車は枕バネが別パーツ化されているためこれを取り付けず、フレームに開いている肉抜き穴や枕バネ取付用の穴をt0.3プラ板で隠します。



小ぶりな枕バネは、カツミのTS310(京急用)からコピーしたものです。



周囲の不要部分をカットし、厚さも限界まで薄く削って所定位置にエポキシ接着剤で貼り付ければ完成。本当はコイルバネがフレームの下に入り込むぐらいがいいのですが、ボルスター取付ネジの位置を変えるなど大ごとになってしまうのでパス。これだけでもだいぶ雰囲気は出ているので良しとします。


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