80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

浮気初め

2025-01-28 23:24:02 | 中央東線方面
1月も早いもので終盤となりました。
そういえば「ケガキ初め」はしたけれど「浮気初め」はまだだったなと気づき、仕込みを始めてみました。なんちゅう動機・・・。


これはだいぶ前に買った罪庫品。甲府モデルのモハ72850番台です。いわゆる「山スカ・山ゲタ」のうちの「山ゲタ」の方で、中央線の小断面トンネル対策で屋根全体が低屋根になっています。自作の70系「山スカ」のモハ71と差し替えてバリエーションを楽しもうと思って買ったまま書類の下敷きになってました。。



1両じゃ寂しいので相棒としてクハ76の木枠窓車なんぞはどうでしょうか・・・ということでこちらはペーパースクラッチ。以前のデータが残ってはいたものの、窓と柱の寸法が9mm・1mmとなっていたのでスケール通り8.75mm・1.25mmに修正して出力しました。「ボロ電」はペーパールーフにしたため紙の目が前後方向で窓柱が弱くなりましたが、こちらは屋根板を使う予定なので紙の目を天地方向に取りました。甲府向きの偶数車になる予定です。



確か高尾駅で撮った写真があったはず、、と探してみたらありました。1974年の高尾駅の電留線で休む4連で、これは高尾向きクハ76の奇数車です。ハーフサイズのカメラで撮ったので番号がぼやけて読み取れませんが、1974年の西ミツ(三鷹電車区)所属のクハ76奇数車で木枠窓で落成した車(昭和26年度前期製)は4両あり、既にHゴム窓に改造済の車を除くと車体各部の特徴からクハ76051ではないかとの結論に至りました。



そしてラッキーなことに2両目がモハ72850番台でした。こちらも番号は読み取れませんが、さすがに一見して分かる個体差はないグループなので特定は諦めました。



ちなみにこの2両以外の甲府寄り2両はいずれも3扉のモハ71とクハ76でしたが、かなり画質が荒いので掲載は控えます。

とうことで浮気初めの準備も整いました♪ 笑
が、ボロ電の方もいいペースで進んでいるので、まずはそちらを片付けてからにしましょうか。。
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走れ!ボロ電(6)

2025-01-26 01:59:34 | 私鉄電車
保護棒の取付け方法を根本的に見直しました。窓柱に穴は開けないことにします。

本題に入る前に縦樋を取付けておきます。シル・ヘッダー分だけ浮かせてつけても凹んだり塗装で目詰まりしたりしてメンドウなので、逆にシル・ヘッダー部分に切り欠きを入れだ紙帯を車体にベタづけしました。



保護棒は、まずφ0.4真鍮線を縦樋から縦樋までの長さに現物合わせでカットします。



13本の割ピンを通します。いさみや製だけでは足りず珊瑚との混成です。長いものが珊瑚。



真鍮線をテープで車体に仮止めして、柱の位置にあわせて割ピンを瞬着で接着していきます。真鍮線がφ0.4なのに対し割ピンはφ0.5なので隙間に瞬着が吸い込まれて固着されるようなイメージ。逆に、車体(柱)に瞬着が流れてしまわなように注意します。



ひと通り割ピンが固定されたら車体から外し、さらに裏側からも瞬着を流しておきます。



そして余分な足の部分をニッパーでカット。あれだけ苦労して組み立てたのに、ところどころにコブがあるだけの真鍮線になってしまいナンダカナー・・・状態ですが、穴を開けて割ピンを通しても結局裏の余分はカットしてしまうので同じことだと言い聞かせてフィニッシュへ。



コブ付き真鍮線を所定の位置に瞬着で接着して出来上がりです。一時はどうなることかと思いましたが、「穴は開けない」という発想の転換で何とか乗り切りました。これでやっと下回りに着手できます。


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走れ!ボロ電(5)

2025-01-24 03:06:24 | 私鉄電車
引き続きボロ電を進めます。

客ドアと乗務員ドア脇、それからオデコにも手すりを取付けました。手持ちのKSの幅4mmと9mmの手すりがそのまま使えてラッキー♪ あと正面窓下中央にヘッドライト取付台座らしきものをプラ板で表現してあります。昼間はヘッドライトを取り外していたとのことなので昼間の状態を再現し・・・と言えば聞こえはいいですが、要はパーツ代と配線の手間を惜しんだということです。。



あらかじめ穴開けしておいた屋根上にエコーのハーフガラベンを接着。瞬着の一発決めは怖いので木工用ボンドを使って曲がりを修正しながら取り付けています。接着強度は問題ありません。



この電車は一部で併用軌道を走るので窓に保護棒が取り付けられています。最初は割ピンを使わず瞬着の点づけで済まそうと思ったのですが、手持ちだけで必要数が確保できたので割ピンを使ってみることにしました。いさみやと珊瑚のものですが、大きさはほぼ同等のようです。



問題は幅1mmの窓柱のど真ん中に取付穴が開けられるのか!!?? ということでプラ板に穴を開けて何ミリなら通るか試してみました。結果、φ0.5mmではだめでφ0.6mmで通りました。幅1mmの中央にφ0.6mmを開ける・・・。できっこなーーーーい!泣泣



まあ、ものは試しなので1個穴を開けてみましょう。下準備として補強のため柱の裏側に瞬着を塗ることにして、少しでも浸透するようにまず軽く粗めのペーパーをかけます。



続いて瞬着を塗布。



保護棒の位置をケガいたらセンターポンチがわりにニードル針を刺して位置を決め、まずφ0.4mmで下穴を開けてからφ0.6mmで拡大します。うまくいったと思ったのですが右にズレました。。。泣泣泣



それでも、まあ着かないこともない♪ なんなら穴開けじゃなくて最初からコの字に切れ目を入れて横から差し込むのもアリですかね。。



いずれにせよ夜中にやる作業じゃないので、今晩は割ピンを1本ぶっ刺したまま夢の中で腕を磨くことにします。おやすみなさい☆彡


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走れ!ボロ電(4)

2025-01-19 03:22:02 | 私鉄電車
ビューゲルの取付け方が分からないので、またまた実車観察に行ってきました。

向かったのは文京区内にある「神明都電車庫跡公園」なる場所。山手線の駒込駅と田端駅の中間あたりです。文字通り都電の神明町車庫があった場所で、現在は都営アパート、文京区勤労福祉会館、本駒込図書館とともに公園が整備され、その片隅に都電6000形6063号車と乙1形乙2号電動無蓋貨車が静態保存されています。



6063号車。屋根付の非常に良いコンディションで保存されています。塗装もピカピカ☆



こちらが電動貨車の乙2号車。ブリルの2軸台車を持ち、部品の配給やバラスト輸送に使われたそうです。一時はボロボロだったらしいですがこちらもしっかり復元されて奇麗な緑色に塗られています。実は今回のメインディッシュがこの乙2だったりします。



なぜかというと集電装置-ビューゲルが架台とともに丸見えだからです。後で6000形のビューゲルの写真も出てきますが、下の方がよく見えないのに比べるとこちらは丸見えです。この写真で既に分かる通りガイシは一切ついていませんでした。ビューゲルの架台をまじまじと見たのはこれが初めてですが、ほほ~という感じです。



構造は実にシンプルです。アングルで組まれた櫓の上に厚さ7~8センチの堅木を介してビューゲル本体がボルトで固定されているだけでした。前回の投稿で「まさか木の櫓に載ってはいないよね」と書いたのは半分当たっていて、櫓こそ鉄製ですが絶縁材は「木」でした。ちなみに都電の架線電圧は600ボルトです。



では、電動貨車より大型の6000形のビューゲルの搭載方法はどうなっていたかというと、こちらも碍子ではなく堅木の上に直接ビューゲル本体が載っているだけのように見えます。



別の角度から。。乙2と同様に赤丸で囲った部分が木の絶縁材です。しかしよく見ると、塗装表面の具合から、黄色で囲った足の部分も木材が使われているように見えます。車体が大きいぶん2倍の絶縁を施しているのでしょうか??




ということで都電のビューゲル事情はよく分かりました。しかし、だからといって山梨交通も同じとは限りません。ただ、事業者によってどうかというよりも電圧が600ボルトという低圧だから「絶縁材は木でもいいよ」となっている気がします。これは東京メトロの地下鉄博物館に保存されているFS23と思われる台車ですが、コレクターシュー(集電靴)は頑丈な木製梁に取り付けられていて碍子は使われていません。



いずれにせよ模型はパーツの構造に応じて取り付けるしかないので、甲府モデルさんのボロ電をチラ見しつつ屋根上のディティールを追加しました。中央は恐らくポール時代からあったと思われる歩み板状のもので、前後のドアの上あたりにある突起は恐らくポールを繋ぎとめておくフックか何かの台座の名残ではないかと思います。いずれもプラ板で作ってあります。



ビューゲルの台座はt1プラ板から切り出したもので堅木の絶縁材をイメージしています。なお、コメントで指摘いただいたようにビューゲルはカワイ製ではありませんでした。「汽笛工房」製ではないかとのご助言をいただきましたが、直接そちらから買った記憶もなく、ナゾは深まるばかりです。


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走れ!ボロ電(3)

2025-01-18 02:28:28 | 私鉄電車
山梨交通モハ7形ボロ電の製作に戻ります。

屋根板の端切れで“オデコ”を作り整形。薄紙から切り出したシル・ヘッダーと雨樋を貼り込みました。



エコーのハーフガーランドベンチレーター(No.725)を載せるためφ2mmの取付穴を開けます。先日見てきた保存車はだいぶ間引かれてしまっているので、現役時代の写真を参考に左右各6個、計12個を載せます。こっそり甲府モデルさんのボロ電の屋根上も参考にさせていただいております。恐れ入ります、、こんどなんか買います。。💦



ビューゲルは手持ちのカワイ製と思われるものを使います。線材を半田づけして組んだ高級?品。何もしないと復元バネで垂直に立ち上がったままなので何かしないといけません。実物みたいにヒモで引っ張っとく?



ベンチレーターとビューゲルを仮置き。いいじゃないですかぁ~~と目を細めたのも束の間、ビューゲルの取付方法が分からずに愕然。保存車はパンタに換装されていて参考にならないし・・・。仮にも集電装置なので屋根にベタ付けということはないと思うのですが、都電など路面電車の写真を見てもガイシらしきものが見えないので木製の櫓にでも乗っているのでしょうか???



ということでなんとか上回りは先が見えてきました。次なるはホワイトメタル台車枠の“走行化”に勤しみます。
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