80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

10系軽量寝台車の小加工

2024-12-30 01:30:50 | 中央東線方面
こちらの方よりTOMIXのオハネフ12とナハネフ10はいらんかね?との打診があり、熟考のすえ、廉価で譲り受けることにしました。上=オハネフ12、下=ナハネフ10です。



オハネフ12はともかく、青色のナハネフ10(非冷房)なるものはどう使えばいいのか分からなかったのですが、いろいろ調べてみると同車の祖先であるナハネ10がナロハネ10以前に「準急アルプス」に組み込まれていたことを知り、先祖返り工事を施して1956(昭和31)年の落成間もない頃のナハネ10に仕立てることにしました。



車歴表をみるとナハネ10 86、87の2両が飯田町に新製配置されているので、これが「準急アルプス」に連結されたものと考えられます。ナロハネ10は西線の「きそ」と共用とするため長野に配置されましたが、単独運用ゆえに基本編成と同じ飯田町に配置されたのでしょう。それにしても2両だけだと予備が全く無いことになりますが、周辺の品川や尾久にはあり余るほどの(笑)ナハネ10がいるので、検査時などは借り入れを前提とした配置だったのかも知れませんね。



主な施工メニューは、①テールライトの撤去、②トイレ窓の大型化、③塗装の変更(ぶどう色1号)、デッキドアのアルミ折戸化・・・といったところです。そして②に関しては近代化工事前の大窓になっているオハネ12とトレードすることにしました。我ながら妙案♪ なので、以前ちょっと触れた窓パーツや内装をフェニックスのオハネフ13へ転用する案はキャンセルとします。(もともと1両分しかないし・・・)※注)写真の「オハネフ10」は「ナハネフ10」の誤りです。(12/30追記)



小型のトイレ窓を手に入れたオハネ12は、碓氷峠鉄道文化むらに保存されているのと同じオハネ12 29を付番し、暫定投入してあるスハネ16と差し替える形で「ながさき」に組み込む予定です。



ということで、さっそくトイレ窓の交換へ向けたケガキを開始!


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重連用DF50を作る(4)

2024-12-29 01:38:55 | 機関車
“ホームセンターで買える屋根板”として知る人ぞ知るモール材を買ってきました。幅36mm高さ4mmということで幅はいいのですが、高さが普通の電車・気動車・客車用としては薄すぎるのが難点。ちなみに材質は硬質ABSで加工性は抜群です。



しかし電機、ディーゼル機にはこの通り、“ほぼピッタリ屋根板”として通用するのですよニヤニヤ。。思いのほかぴったりだったので、屋根寸が足りずに上すぼまりになってしまっているED73、ED77、西武E851も屋根をこれに置き換えようと画策中。



コーナーとオデコのRはまずカッターであらあら削り出し、#320と#800の耐水ペーパーで整えてから溶きパテを厚めに塗り重ねています。心持ち窓位置が高めなのが気になりますが、試作型独特の屋根カーブは割とイメージに近いものになりました。



このカマは重連の先頭に出すことにします。TOMIXを差し置いて図々しいにも程がある!(笑)・・・とは思うのですが、2両目に入れるとカーブで内側に引っ張られてヤワな改造台車の軸受にストレスがかかるからです。なので先頭(1エンド)側の前照灯のみ点灯化することにします。


砲弾型のヘッドライトケースはなかなかドンピシャなものが無く、一番似ていそうなボナのEF58用を購入してドリルレースでカーブの具合を修正しました。そして点灯化する方はケースの下半分に切り欠きを入れ、そこからLEDの光をレンズパーツに当てて光らせることにします。



最初は配線済みチップLEDを仕込む予定でしたが、あいにく電球色の手持ちが無かったのでテープLEDから切り出したチップLEDをこの穴に仕込みます。



切り欠きと穴の位置を合せてヘッドライトケースを接着。ちょっと寸胴っぽいけどまあいいでしょう。。




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2024年の完成車

2024-12-27 05:11:46 | その他
今年も残すところ5日となりました。今年は完成品購入とか年越し仕掛り品とかはやめて、純粋に組立てが完了したものだけを厳選して(笑)振り返りたいと思います。結果、なんか四苦八苦した記憶とは裏腹にフルスクラッチ品はゼロで、すべてキット組立品という結果になりました。

確かに最近はPLUMやZugなどプラキットに接する機会が多く、「素材を活かす」という工程に魅力を感じていたことも事実。この流れは今後も続きそうです。(仕掛り品が多いだけやん)


■マニ36 2131(名ナコ)
座席車より荷物車の方が多いという中央西線の825レを再現するために購入。アクラス製塗装済み車体にオリジナルのMDF材床板と日光製台車・床下機器をセットにしてディープランニング名義で販売しているもので、カプラーのみ購入すればすぐ完成に持ち込めるというスグレモノ。その意味ではかなりドーピングに近いけど完成は完成だから!笑




なお、同系キットではスハ32の2両セットというのも控えていて、こちらは中央東線の客レに組み込む予定です。


■「ホリデー快速あきがわ」
PLUMの201系キットを発売からだいぶたって「やっぱり買っとこ」となって購入。10連は⌚や¥の面で厳しいので4連でキマるホリ快に仕立てたもの。



銅箔テープと通電カプラーで編成内引き通しを本格的に試行した初作品で、期待通りの安定した集電性能が確認できました。台車は全部エンドウ製に差し替えてある、設計者さん本当にごめんなさい案件。



ホビセンの貸レで試運転したら脱線しまくりでまったくお話にならなかったのもよき思い出。プラなど軽量車に弱いIMONのISカプラーをいかに調整して使いこなすか・・・という点で大いに勉強になった事案でした。



■キハ07(甲)
中央線の甲府以遠がまだ非電化だった頃に甲府~韮崎間で運転されていたキハ07を「SHOP KIHA」のペーパーシートで製作。と言っても半完成ボディとして購入しているのでキットメイキングに近い感じです。IMONギヤに1527Dモーターのシリコンチューブ駆動、旧フクシマ引継品のベンチレーター、床下機器、日光TR29用ボルスターセットなどなど、ボディと台車枠以外はIMONさまさまのパーツ構成となっております。笑





ということで、残り5日中に万一滑り込み完成する車両があれば追加エントリーしたいと思います。


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重連用DF50を作る(3)

2024-12-25 10:33:54 | 中央東線方面
車体のコーナーはイモ付けになっているので、Rを削り出していくために裏側にエポキシ接着剤を盛り付けました。



車体はこれでひとまず置いておき台車を作ります。試しに片側1枚だけ作ってみましたが・・・率直に言って辛いです。。。汗

改造ベースは日光のTR50。軽量客車用の台車です。上のようにメインフレーム側面をまったいらに削るのですが、どうしても軸ばねホルダ部分が厚いので下の状態からなかなか進みません。一気にやるのは精神衛生上よろしくないので、ここから先は1枚ずつ仕上げていくことにしました。



裏側も削ります。見事な「Nikko」のロゴが浮かび上がりましたが、むしろフレーム内側の方がより平面性を求められますので頑張って削り取ります。



WBを延長(25mm→28.75mm)するために台車枠をカット。カットしたパーツは上に見える2×3.5×2真鍮チャンネルから切り出したフレーム補強材の中にエポキシ接着剤を塗って埋め込み、固着します。枕バネの両脇に見えている小さな四角いパーツは延長用のスペーサーです。



WBを左右各2mm弱延長するのでスペーサーは2×2mmの真鍮角材がよかったのですが、手持ちが無かったので2×1mmの真鍮帯板を2枚重ねにして2×2相当にしました。これをチャンネル材に半田づけしたのですが後述のとおりトラブルのもとになりました。



クリップでとめて硬化を待ちます。強度が必要な部分なので久々に2液混合タイプのエポキシを使いました。懐かしい匂い。。笑



硬化完了。全体のデコボコ感は否めませんが思ったより“マトモ”に出来て、しかも強度もしっかり出たようでひと安心しました。しかし、スペーサーとチャンネル材に残った半田をキサゲするのを忘れてエポキシを流し込んでしまい、WBが0.5mmほど伸びてしまったのは痛い!



裏側。チャンネル材を台車のメインフレーム全体に被せてエポキシ固着することで強度を出しています。チャンネル材は薄い(0.15tぐらい??)ので車輪に接触せずボルスターの動きも制約しない点がミソ。



と言いつつ、結構ギリギリです、、、



微妙で分かりにくいですが枕バネがわずかに傾いてついてしまいボルスターがナナメに!!まあ、ボルスターをペンチでねじったら補正できたのでOKOK。



ブレーキシューと引き棒。電車客車用ならいざ知らず、さすがに機関車用の分売パーツは無いだろうとモンモンとしていましたが、そういえば!と思い出し、いただき物の珊瑚のEF57の下回りのみのジャンクパーツを活用することにしました。ディティールは大味ですがまあいけるっしょ。またまた断捨離反対派の勝利です。笑



削って削ってこんな感じ。なんとかいけたね♪



ブレーキシリンダ(電車用)、砂箱ともにエコー製を調達済みなのでここからは早い。もはやTR50の面影はありません。



車輪をつけて鑑賞会をします。最初はまったくノープランでしたが何とかDT102“タイプ”を攻略することができました。あとは中間のDT103を含め5枚もの台車枠を製造する根気があるかどうか。2024年の仕掛り品退治にかける残りのリソースを全投入し、静かな気持ちで除夜の鐘を聞こうと思います。京王2010系2024Fは「2024年度」の完成を目指そう。


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これが今年最後の散財と固・・・以下略

2024-12-17 13:34:56 | 中央東線方面
散財峠をスイッチバックしながら登っております。頂上はあるのでしょうか・・・

中央東線の昭和30年代の客レの写真をみると、たまにダブルルーフの古めかしい車両が混じっています。そのうちの1両がオロ31という17m級の2等車です。(あとはスハニ31あたりが残っていたか?)ジュニア模型店から前身のオロ30600名義のプラキットが出ているので買ってしまいました。



板キットではなく箱状になっているので組立はカンタン(のはず)。台車とカプラーも一緒に買っておきました。



ただ、いかんせん実車知識がありません。昭和33年には飯田町客貨車区に2両配置されていたようです。新宿~甲府間の附属編成などで運用されていたらしい・・・というぐらいしか分からないので、どうやって遊んだらいいか(笑)識者の御指南をいただければ有難く思います。

(季刊J-train No.76より)

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