80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ワインレッドの115系を仕立てる(2)

2024-06-15 09:24:45 | 中央東線周辺
冷却風取入口を用意します。左のルーバーはエコーの洋白エッチングパーツで、クモハ115の前位寄りに付く主電動機用2個とモハ114のMG用2個です。右はt1.2プラ板から切り出した妻面に付く主電動機用で、クモハの後位用1個とモハの両側分。と、ここまで準備して、モハ114のMG用は車体にモールド済みだから要らなかったと気付いたのですが・・・



現車を見てびっくり!なんか別パーツが貼ってあるぞ!?



しかも反対側は剥がれ落ちていて接着剤の跡だけが残っているという。。これはどういうこと????



間違ってモハ115の車体を組み合わせたのかとも思いましたが、妻面には配管があってモハ114用で間違いないようです。調べてみるとルーバーの無いモハ114はMGをSIVに換装した新長野色版として製品化されていて、新潟転属後の湘南色の復刻塗装車も製品化されていたのでそれが紛れ込んでしまったのでしょうか。だとしても剥がれ落ちるようなパーツを貼って販売することは考えられません。



思い当たるフシはあって、実はこの増結セット、某店で購入しようとチェックしたらなんと「パンタが無かった」のです。普通なら買いませんが、もともとPS23への換装を考えていたのと再生産品より安かったこと、何より走行に問題が無かったので購入しました。廃番となった青箱が残っていたので不思議だったのですが、やはり何らかの事情で訳あり品が紛れ込んでいたのでしょう。
自分的にはどうでもいい話だったので墓場まで持っていくつもりでしたが、増結セットのモハ114にルーバーを貼る話をすれば「なんで?」となるので(笑)ちょっと触れさせていただいた次第。

ということで、モハ114のMG用ルーバーをエコー製に貼り換え。



車端部の雪切室はユニットサッシと雨樋を養生したうえでまず外枠のモールドを削り・・・



ルーバーをパテで埋めて研磨仕上げ。妻面に代わりとなる自作の風洞カバーを貼ってあります。



クモハ115の2位側は支障する愛称/種別サボのモールドを削ったうえでこちらもエコーパーツで再現。



1位側はなぜか全体的にモールド位置が低いので、号車札差しも含めて全部削ってエコーパーツに置き換えました。



前面はタイフォンをシャッター付に改造するためスリット式のモールドを削除。手持ちパーツが無いので購入待ちです。




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ワインレッドの115系を仕立てる(1)

2024-06-13 20:35:57 | 中央東線周辺
PLUMの115系の前に、以前こちらの投稿でクハの入線報告をしたワインレッドの身延線115系編成を仕立てていこうと思います。今のところお供のクモユニ143まで射程には入れていますが、気分次第でさてどうなりますやら・・・

経緯をもう一度振り返っておきましょう。

キャスター付きストッカーというあらぬ場所からTOMIXの湘南色モハ115+114(M)ユニットが発掘される

長編成に伸ばしていく気もなく、さりとてM付を放っておくのももったいないので3両でまとまるターゲットを探す

身延線なんかいいんじゃない?って思ってた矢先にワインレッドのクハ115-2100番台の中古を発見し速攻ポチッ!

KATOのクハ165の半端ボディをホビセンでゲットし、モハ115のクモハ化の道筋が見える

デフロスターが無いフロントガラスをどうするかでもんもん期が過ぎる

クモハ115-2000と形態そっくりな「クハ111-2100トイレなし」の出物を発見し速攻ポチッ!!!!

さっそくモハ115の下回りのクモハ化に着手←いまココ

と、こんな感じです。要はボディのクモハ化改造は諦めて、ほぼ同形態のクハを1両買ったという話。
住民税の定額減税分が原資と言えなくもありません。サンキュー減税メガネ!笑


こちらが「クハ111-2100(湘南色)トイレなし」(HO-307)です。奇数向きでジャンパ栓収めが付いているのも加点要素。



非公式側から。ご覧の通りトイレがありません。115系1000番台に相当するこのシートピッチ拡大車では、車端部の窓周辺の寸法取りが車種に関わらず一緒になったのでクハをクモハに化かすことができます。余談ですが、実車は同じ番台で途中からトイレ付に設計変更された車があるそうで、まあなんたるカオスっぷりでしょうか。



一番心配したのが固定用ツメの位置ですが、さすがプラ量産車。モハ115とクハ111であっても見事に一致していたので、何ら手を加えることなく矢印のように室内をそっくり入れ替えることが可能と判明しました。上がクハ111、下がモハ115です。



先頭の形状に合わせて床板をカットします。右がお手本のクハ111、左がそれに合わせてカットしたモハ115です。クハのウエイト板に見える黒い帯はライト消灯用スイッチの一部で、これをスライドさせて接点の間に挟むことで消灯できるものです。消灯が必要なのはクモユニ連結時ですが、幸い甲府方のクハの前に連結されていたようなので、クモハでは不要と考え再現しませんでした。



スカート取付用の突起が無いのでタップを立ててM1.2ネジでとめます。ボディに干渉する場合は少し頭を削って“なんちゃって低頭ネジ”にする予定。



2000番台は耐寒耐雪構造の簡易版という位置づけなのでスノープラウが付きます。まずは台車をはずそうとしてモーター見立てのカバーをこじ開けたらツメが折れました・・・。まあ開け方が分からず破壊覚悟でグリグリやったので想定内なのですが・・・



TOMIX純正のHO-S15がどこも品切れなので、エコーのスノープラウを整形して真鍮板から切り出したステーを半田付けしたものを取り付けました。ちょっととんがり過ぎかも!?。



仮完成した下回りにクハ111の室内をパチッ!厳密にはクモハ115とモハ115では床下機器の一部が違いますがそこは大目に見てちょ、であります。



出来上がり3連のイメージ・・・というか過渡期の混色編成のようですね。次はボディをクモハ化していきます。


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ホリデー快速あきがわ(公開試運転)

2024-06-12 21:31:06 | 中央東線周辺
PLUMの201系プラキットを組んだ201系「ホリデー快速あきがわ」がほぼ完成したので公開試運転を行いました。ま、ギャラリーゼロなんですけど。。w

場所はご存じホビーセンターカトー東京。



こちらの貸レイアウト(運転体験コース)で走らせてみます。先月買い物をしたときにもらっておいた運転券を使いました。平日の午後で先客もおらず、すぐに走らせることができました。利用可能時間は25分間です。



まずはホームに並べてスタート。ほぼ素組みですが、手軽にこのクオリティの編成モノが手に入るのは嬉しい限りです。



トンネルを抜けて鉄橋を渡り・・・



踏切を通過



と、絵面からは順調な試運転風景に見えますが、現実は違いました。実は脱線に見舞われて1周もできていません・・・



KATOさんの名誉のために申し添えますが線路状態がそれほど悪いわけではありません。補重が足りないためにカントの出入り部分で浮き上がってしまうようです。ギャラリーが居ないのをいいことに、特に状態の悪いクハを両方ともはずして周回。なんだかなぁ。。



それでも脱線するのでT仕様のモハ200も外し、結局T車は全て車庫入りしました。いくらギャラリーが居ないとはいえ恥ずかしいの極みw!なお、金属床板ではなくキットのプラ床板に動力一式を組み付けたモハの調子はすこぶる良く、せめてもの慰めとなりました。



余談ですがこのスノコ状のテーブル、隙間の幅が16.5mmにぴったりなのは計算された結果なのでしょうか??



脱線の原因はうすうす分かっていて、主に次の3点と分析しています。
1)車重が軽い → T車の補重が必要
2)台車まわりの自由度が低い → 腰高覚悟でセンターピンスペーサーの増厚
3)カプラーまわりの自由度が低い → これの改善は少々厄介

カプラーはIMONの通電カプラー(ISカプラー)を使ったのですが、自連形状をしているものの通電接触を重視しているためかナックル部のガタはほとんど無く、首振りが渋いのと相まってねじり曲げに弱いようです。どこかのネジを緩めると首振りが柔らかくなるといった構造でもないので、地道なグリスアップなどで首振りを改善していくのが早道かも知れません。そういえば軽い車両には向かないとかなんとか説明書に書いてあったような・・・?



ともあれ課題出しはできたので、そのチューニングとインレタ貼りなどの仕上げを進めて完成させたいと思います。


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ホリデー快速あきがわ(いろいろ仕上げ)

2024-06-10 02:05:00 | 中央東線周辺
いよいよ仕上げです。下回りと上回りを合体していきます。

ニュートラルグレイで塗装済みの屋根板にクーラー、ベンチレーターなどを組み付けたところ。クーラーはメタルシルバーで派手派手な輝きを与えてみました。ベンチレーターはライトゴーストグレイです。いずれもタミヤスプレー。



派手にしたら地肌のザラつきが強調されてしまいました。ウエルドラインもしっかり浮き出ちゃってます。この塗料の性質を改めて勉強させられた気持ち。。



付属のデカールを使って側面の方向幕を入れようとしたら、クハセット、モハセットとも1シートに1両分(2枚)しかなかったので、スキャンして「ホリデー快速あきがわ 武蔵五日市」だけシール紙にプリントしました。組立説明書にも1セットにつきデカールは1枚と明記されているので明らかに足りないのですが、ネットで調べてもそのことに触れているのは1、2件しかありませんでした。皆さんまだ未着手で「罪庫」されているのかな?笑



そのまま貼るとシール剥き出しなので、手持ちのポリカ製窓ガラスとクリアパーツでサンドイッチするように取付けました。小さい文字は潰れてしまっていますがハメコミ窓にすることで雰囲気はバッチリです。



天井に白を筆塗りし、室内灯のLEDには拡散キャップ代わりに半透明の梱包材を貼っておきます。



手すりとつり革は一応作り込むつもりで下ごしらえをしてみたのですが、あまりの細かさにギブアップ!将来気が向いたら組み込むことにします。



内装用の床板は、センターピンと端部のカプラー取付ネジ周辺をカットして“逃げ”を作ります。



動力車モハ201は、モーター部分の切り欠きのほか、センターピンも首を振るので大きめにカットした結果穴だらけになりました。。モーターはロングシートの座面の下ギリギリにうまいこと収まったので良しとしましょう。



車体と下回りを合体。窓ガラスのゲート処理が甘かったのか車体に密着していないところが多く、これが屋根板の取付足と干渉して屋根板がうまく嵌らず調整に手間取ってしまったので、とりあえずクハ201とモハ201の2両だけ完成となりました。試運転結果も上々です。




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ホリデー快速あきがわ(ライト関係の配線)

2024-06-02 08:46:40 | 中央東線方面
引き通し回路用の銅箔テープ貼りが4両とも終わりました。一番上と一番下のクハ用が左右で長さが違うのは、連結運転を想定せず運転台側へ引き通さず各台車までの配線となっているためです。



床下機器もすべて取り付けてマットブラックで塗装済み。MPギヤ方式の動力はモハ201に一応組み込めましたが、床下機器はかなりのパーツの取付けを諦めたりカットしたりしました。鑑賞重視のプラモデルと走行重視の鉄道模型との違いを改めて感じた次第。



前回書いたように大きなハコモノは表側のパーツだけ使えばなんとかいけたのですが、電動送風機は泣く泣くインテークのガラリだけ切り取って・・・



こんな感じ。。ハハ・・



モーター横の断流器はアークシュートだけ辛うじて皮一枚状態で残りました。。ハハ・・



車体側への給電は、当初、通電カプラー取付ネジのお尻に接点を当てることを考えていたのですが、面倒なのでワッシャーをラグ板に交換して直接結線することにしました。市販のプラ完成車と比べると床板、特に内装用床板の嵌め合いがかなりきついため分解に手こずることが分かったためです。写真はビニールコードの半田付け前。



一体成型ボディの構造を活かして「天井裏」にライト類の配線を仕込みます。ここでも銅箔テープを使用。左下が給電用コードの引出し部分で、ブリッジダイオードを経て室内灯のLEDへ向かうようにしてあります。



LEDは例によってテープ物を1灯ずつ切り離したもので3灯を配置。中央はゲートカット後の穴を利用し、他の2か所はφ6mmの穴を開けてLEDを落とし込んであります。この後、拡散・減光用に半透明の梱包用クッション材を被せる予定。



クハは運転室の天井裏にライト収納スペースがあるので、クリアパーツを入れたら反射用のアルミテープを貼っておきます。今回、運行番号は手抜きで非点灯とするので、この部分にヘッド/テール兼用の抵抗を仕込んであります。銅箔テープが4条見えますが、両サイドがヘッド/テール用でレールと直結されるもの、中央の2本がブリッジダイオード経由の室内灯/方向幕灯用です。



すべて組み込んだ状態。光が少しでも拡散するように“イロプラ”のクリア(ほぼ半透明)の小片を挟んでLEDを配置しています。配線は案の定グダグダになりました。。ちなみにヘッドライト用はテープLEDの分解品ですが、屋根サイドで高さが不足する方向幕用には1006サイズの配線済みLEDを利用しました。プラ板に貼ってあるのですが、裏側の半田付けの状態が1個ずつ違うので発光面を正面に向けるのに苦労しました。



テールライトの導光材はクリアパーツのコーナー部分を利用。前回のスイスの電車で本格導入してみましたが手軽で光量も問題なく、当工場の廃材活用選手権で現在暫定1位となっております。笑



ヘッドライト、方向幕よし!(あ、サイン幕も手抜きで非点灯です・・・)



テールライトよし!ちょっとあちこち光漏れが気になりますね。。対策しましょう。。




ということで、もう1、2回で完成に持ち込めそうです。というか持ち込まないとヤバイ。。

コレが来てしまいましたから♪




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