石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

10月17日本日は総務文教委員会視察で武雄市に行き樋渡市長の話を聞きました

2012年10月17日 | Weblog
 こんにちは、樋渡武雄市長のブログ「武雄市長物語」を楽しみにしている石井伸之です。

 本日は、昨日の伊万里市に引き続いて武雄市を視察することになっております

 武雄温泉駅前の宿泊先「セントラルホテル武雄」から車で数分の距離にある武雄市役所は、外見からするとどこにでもある普通の役所という感じです。

 武雄市と言えば、36歳で当時全国最年少市長となった樋渡市長が、市民病院の民営化に向けて医師会などと揉めに揉めた結果、任期途中で辞職して市民の皆様に信を問う形での市長選挙がありました

 そういった抵抗にも負けず、赤字続きの市民病院を民営化し、経営再建を果たします

 また、武雄温泉の入口にある楼門で毎週日曜日に朝市を実施。レモングラスというハーブティーを栽培。駆除に困っている猪を利用して、シシリアンライスを宣伝。佐賀のがばいばあちゃんテレビロケを誘致。ユーストリームで議会の実況を大変安く放映。市役所ホームページをフェイスブックと連携。最年長おばあちゃんアイドルグループ「GABBA」(3番目のBは左右ひっくり返ります)を結成。

 というように、新しい取り組みには枚挙にいとまなく、温泉と競輪しかなかった人口5万人の武雄市を一躍全国で有名な市となりました

 その樋渡市長も時間があれば、視察の場に来ていただけるという事から、本日は大変楽しみな視察です。


 入口には、10月に視察が予定されている議会名が貼り出されており、その中に私達「国立市議会」の名前もありました



 ちなみに10月は視察が特に多く、300名近い議員が視察するそうです。


 午前10時から始まった視察は、まず職員の方より武雄市フェイスブックの立ち上げについて聞きました


 話によると、まずは全職員390名にファイスブックのアカウントを取得し、武雄市公式フェイスブックページを立ち上げ、その中に武雄市の様々な情報をアップするというものです。


 皆様もご存じのとおり、フェイスブックは実名でのやり取りなので、市民から直接実名での質問が入り、それを職員が速やかに答えるという形で、スピーディーな意見交換が行われていました。

 現在はスマートフォン等の携帯端末が発達しており、崩落寸前の現場を市民が撮影して、その状況を市役所に届け、職員が速やかに対応するというように、防災面でも役立っています。


 その途中で樋渡市長が登場しました


 自らの自書でも「ノッポ」と評されるだけあって、185センチで痩せ形の体型は教育テレビ「できるかな」のノッポさんに似ております

 とにかく良く喋る樋渡市長の話は非常に面白く、視察会場はどこかの寄席かと思えるほどに笑いが巻き起こり、あっという間に時間が過ぎていきました。

 委員から「フェイスブックで様々な市民からの声に職員が対応できるのか」と質問したところ、樋渡市長は「ノープロブレム、それが出来なければ職員失格」と、断言されていました

 そういえば、私もこの日記にコメント欄を自由に書き込んでいただけるようにし、携帯電話をオープンにすることで、市民の方より心配されますが、特に問題無いように、それと同じ感覚なのかもしれません。

 樋渡市長はその一つ一つに対応することによって、職員が鍛えられると言われていました。

 何故フェイスブックなのかというと、市長が嵌っているからだそうです。

 他の委員から「クレーマーについての対応をどうするのか」という質問に対しては、フェイスブックが実名で公開ということから、そのコメントを客観的に判断した市民からの冷静な判断や職員の的確で丁寧な対応によって、どう考えても理不尽なクレーマーは受け入れられなくなっていくそうです。

 そして「最大の悪は無関心に尽きる」と言われており、どうやって市民が市政に関心を持つようにするかが大切だと言われていました。

 議会答弁でも、訳の分からない時間つぶしかとも思える回りくどい検討するといった答弁はせず「やる」か「やらない」かの二者択一で、分かり易い答弁に終始しているそうです。

 そして、あらゆる事象の感情を込め、夢をぶち上げ、市民の共感が得られる劇場型の行政を目指していると言われておりました。

 「なぜそこまでの情熱を込められるのか」と聞くと「故郷を盛り上げるところが最大のモチベーション」というところは、手前味噌ですが私も国立市政に掛ける思いと同じでした。 

 ちなみに、武雄市フェイスブックは一か月300万件のアクセスがあり、常に市民の皆様の共感を発信するように努めているそうです。

 私の方で、樋渡市長が毎日書いているブログ「武雄市長物語」について聞くと、出来るだけ情報をオープンにしたいと思いながらも、残念ながら書けない部分があり、仕方なく当たり障りのない話になっている時もあると言われておりました。

 この部分は市長でも市議でも情報公開について苦慮している部分は同じようです。

 その後は市民病院の民営化については、到底世間にオープンできない話をしていただき、民営化によって利権が奪われる側の抵抗がどれだけ激しく、厳しいものになるのか、という部分を教えていただきました。


 続いて、蔦屋と連携して建設する図書館構想についての話に移り、直接蔦屋の社長と直談判をして話したところ、蔦屋の社長も図書館を運営したかったという事から意気投合し、話が加速度的に進んだように思います。

 それ以外にも広報には大変力を入れており、ハイセンスな雑誌の表紙かと思えるようにカラーで目を引くように作られておりました。


 樋渡市長の話によると「市報は手に取って見ていただかなければ何の意味も無い」と、断言されており、単色擦りの「国立市報」や「市議会だより」が寂しく感じます。 

 さらに、市長の役割としては、外部に対する交渉やトップとして決断をすることであり、基本的な一般事務は副市長が行政のトップとして指示を出す形だそうです。

 樋渡市長の話を聞くと、現在佐藤一夫国立市長が国や都、JRとの難しい交渉を先頭に立って交渉している姿が目に浮かびます

 逆に残念ながら佐藤市長に欠けている部分は、情報化社会に対する情報発信力であると感じる私としては、佐藤市長の欠ける部分を僅かでも補える存在として情報発信して行きたいところです。

 2時間の視察があっという間に感じるほどの楽しい時間となっており、あらゆる議会が樋渡市長の話を聞きたいということがよく分かります。

 今回の視察では、武雄市を推薦していただいた生方議員に心から感謝したいところです

 また、蔦屋と連携して建設が予定されている図書館が完成した暁には、再び武雄市を視察したいと思いました

 久しぶりに長文となってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます


コメント (2)
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