おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
久しぶりに「私の好きな言葉」を紹介します。
私は、青春真っ盛りの高校時代に亀井勝一郎の本を読みふけっていました。
おそらく角川文庫の『青春論』が初めての本で、それから『愛の無常について』や『恋愛論』『我が精神の遍歴』から、さらには『亀井勝一郎選集』まで読んでいました。
今でも書庫の1コーナーを占領しています。
私の高校生のころは、一言で表現できます。
暗かったー!!!
とにかく亀井勝一郎の本を耽読する青春だったのですから。
その亀井勝一郎の『青春論』で今でもいろいろなところで引用している、私の好きな一節があります。
第1章の最初の「青春とははじめて秘密を持つ日」の冒頭に出てくる次の言葉です(原文は改行、下線なし)。
人間は一生の間に、幾たびも生まれ変わらなければならないものである。
母の胎から生まれた日を第1の誕生日とするならば、青春は第2の誕生日と言ってよい。
自己についての意識が目覚め、「自我」が初めて生まれるわけで、青春の悩みとは、要するにこの誕生のための陣痛に他ならない。
子供は、人生の意味について問うことはない。しかし青春期に達すると、愛とは何か、死とは何か、自分の未来はどうあるべきか、神の有無等々さまざまの問いが浮かんでくる。
大切なことは、これらすべての問いのことごとくが難問で、すぐ回答が出てこないということだ。
そして、解き難き問いを発するところにこそ精神と呼ばれるものの核心が形成されるということである。
不可解なものが我々を育てる。
私は、自分の青春が暗かったことを否定しようとはしません。
しかし、暗かったけれども深かった。
深かったがゆえにもがき続けた。
だからこそ、青春の時を青春らしく生きた、とも言えます。
そんな青春の時期に自己との対話の素材になったのが亀井勝一郎の本でした。
<お目休めコーナー> 社会人の息子撮影の海中写真⑱
