おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
人間だけでなくモノや植物や動物を含めた勇気づけに関連する話を書きます。
その第1回目は、植物の名前にまつわる話です。

昭和天皇と香淳皇后が那須の御用邸でご静養中に、吹上御所の庭の野草を田中直(なおる)侍従がきれいに刈り取りました。
昭和天皇は、ご帰京後、侍従を御所に呼ばれ、草を刈り取ったことの説明を求められました。
侍従は、ほめられるのでは、と期待しつつ、「雑草が生い茂って参りましたので」と話すと、昭和天皇は「雑草ということはない。どんな植物でも、みな名前がある」と正されました。
植物学者であられた昭和天皇にとって「雑草という草はない」のです。
含蓄の深い話です。
草花の1つひとつには、名前があります。知名度のあるものもあれば、名前を知られない草もあります。
名前を知られない草は、とかく無視されがちですが、もし、その名と、その名の由来を知れば、そこには、野辺の草にもいとおしさ、かけがえのなさが生まれ、大切にするこころが生まれるのではないでしょうか。
<お目休めコーナー> 潮騒荘の陶板画② 「ヴォルテラ付近の眺め」(コロー)
