アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月7日)の10:30~17:30は、マーケティング研究協会主催の公開セミナーの講師をしていました。

アドラーに学ぶ!!
マネジメント心理学
~メンバーの「心」を掴む組織運営、部下育成・指導のポイント

のタイトルで、20名の受講者を対象として、研修の柱を次のとおりにして行いました。

0.オリエンテーションとリレーションづくり
1.職場・組織における現状とマネジメントの今日の課題
2.何故、マネジメントに心理学が必要なのか
3.良い人間関係の条件
4.今のビジネス環境の中で有効なマネジメント
5.やる気を高める心理学
6.部下を「勇気づけ」する具体的な実践技法

ビジネスの分野でもアドラー心理学の認知度が確実に高まっています。


さて、絶版になってしまっているR.ドライカースとD.ディンクメイヤーの共著「『子どものやる気』を読む」シリーズの第3回目です。

1回目と2回目は、次のとおりブログに書いております。

7月18日付けブログ 『子どものやる気』を読む(1)
7月25日付けブログ 『子どものやる気』を読む(2)


今回は、『子どものやる気』の第4章「やる気を起こさせる仕組み」から 子どもの行動を観察する方法 です。
このことをしっかり理解しておくと、「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 のリーダーや、教師・親の子どもの行動の理解の仕方が変わるはずです。

(1)子どもがどんなつもりで、そのような行動をしたのかを知っていること。そのためには、子どもを観察する人は、子どもが行った行動を先生や親の価値観からではなく、実際に行動を行った子どもの目を通して見る必要がある。

(2)子どもが何を求めているかを知っていること。その子がやったことや、その子のやり方を観察するのではなく、その子が意図していること、すなわち、その子の行動の目的を見つけなければならない。

(3)子どもの行動は、どんな行動であれ、それぞれの意味を持っている。したがって、その子どもに特有の行動であれ、日常的なものであれ、あるいは異常と思われるものであれ、関連のある行動は、すべて観察しなければならない。

(4)子どもの行動は、外部からの刺激に対する反応だけではない。子どもはグループの一員として、認めてもらおうとして行動する場合が多いので、その行動は子どもにとっては、建設的な行為であるのだということを、よくわきまえること。

(5)観察した行動を解釈するときは、どんな目的で行ったかを中心に分析すること。

(6)何度も繰り返して起こるものは、それが何かを見つけること。

(7)その子どもが、成長段階のどのへんにあるかを知っておくこと。

要約すると、次のとおりになります。

子どもの行動の前後関係をよく知り、その子どもから見た行動の意味をよく理解し、その子に特有な行動と異常な行動の両方を、その時々の状況の中で観察し、繰り返し現れるパターンを探し出し、そして、子どものすべての行動を、子どもが自分で決めた目標への動きとして理解すること。

いかがですか?
このように観察する訓練をしていると、子どもへの接し方が変わってきそうではありませんか。

<お目休めコーナー> 8月の花(8)

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