おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(4月16日)は、カウンセリングを行った午前から、電話で貴重なご意見いただいた夜までひたすら【聴く】ことに関わった1日でした。
そのうち最も時間を費やしたのが14:00~16:00開催の「カウンセリング道場」(平日午後コース、受講者13名)でした。
(番澤清美さん撮影)
このコースは特にカウンセリングのベテランの人たちが参加していて、1人のクライアント役の人に対してすでにアドラー・カウンセラーの資格を持つ人2人がカウンセリングを担当しました。
私も目を見張るほどの切れ味の鋭いフィードバックが飛び交います。
耳障りのいい言葉はサポート(困難を克服しての本人の成長)になりません。
アドラー・カウンセラー養成講座 を修了した人たちを対象に土曜日午前コース、平日夜コースを含めると60人が学び続けています。
プロ・アドラー・カウンセラー養成講座と言ってもいいでしょう。
◆アドラー心理学を活かしてアドラー・カウンセラーを志望する方は、こちらをご覧ください。
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https://www.hgld.co.jp/utilized.html
ところで、【聴く】ことに関してデール・カーネギーの『人を動かす』(創元社)に「人に好かれる6原則」としてこんなことが書かれています。
1.誠実な関心を寄せる
2.笑顔で接する
3.名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきを持つ言葉であることを忘れない
4.聴き手にまわる
5.相手の関心を見抜いて話題にする
6.重要感を与える(心からほめる)― 誠意をこめて
この6条件を集約してみると、「人に好かれる」6条件はそのまま「聴き上手」に関連しています。
どうやら「聴き上手」な人には、次の4つの効用があると言っていいようです。
その1 人に好かれます。
あなたの周囲の人の中で「聴き上手」な人を数人、思い浮かべてください。
あなたの嫌いな人はいますか?
その2 話し手の問題解決をサポートできます。
まさにカウンセリングがその営みです。
その3 情報が豊かになります。
私は、延べ60冊を超える本を書いている中で、そのうちの10冊以上は、カウンセリングで接した話を変形して織り込んでいます。
SNSやマスコミの情報もいいのですが、リアルに接した情報は、その迫力が違います。
その4 自分自身の成長に役立ちます。
今までは3つめまでしか伝えていなかったのですが、ふとこの4つめに至りました。
1~3の効用に加えて、【聴き上手】を通じて対話にも発展し、確実に自己成長をもたらしてくれます。
個人の体験の幅は限られています。
しかし、相互尊敬・相互信頼の関係を通じて他者の体験に共感することで「代理体験」のような様相が加わり、自分自身の成長に役立ちます。
今日は「カウンセリング道場」(土曜午前コース)が開かれます。
今から楽しみで仕方がありません。
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