おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
1.昨日に続く「【寛容】と【不寛容】の間の『べき』の壁」の2回目です。
昨日はこんなことを書いていました。
『べき』の本質は支配性と攻撃性です。
「自分たちこそ正しい」を振りかざし、周囲をその正しさに従わせえようとします。
正しさに従わない人たちを攻撃します。
感情的にはいつも、怒りが同居しています。
『べき』は連帯を生むことが多くあります。
すると、『べき』連隊に入らない人を排除しようとします。
排除された人たちの言い分は耳に入らず、『べき』連隊が独走を始めることになり、あげくは「こんなはずじゃなかった」という方向に走ることが多いのです。
ただ私はある程度『べき』を擁護します。
自分なりの判断基準を持つ意味でも『べき』がある程度あった方がいいかもしれません。
要は『べき』の使い道です。
『べき』を建設的に使うならば、自分や集団の理想を実現するために役立ちます。
ただし、非建設的/攻撃的に使うならば、支配性と攻撃性をもとに一部の人を非難・排除することになります。
後者の『べき』を克服し、寛大になるためには、『べき』の代わりに『必ずしも・・・・とは限らない』に文章を換えることがお勧めです。
「人は・・・・べきである」を「人は・・・・するのが望ましい」、あるいは例外の人たちに対しては「必ずしも・・・・とは限らない人たちもいる」の文章に置き換えると、そこそこ柔軟でいられます。
「寛容」を『広辞苑』で引いてみると、こんな文章が出てきます。
(1)寛大で、よく人をゆるし受け入れること。咎めだてしないこと
(2)他人の罪過をきびしく責めないというキリスト教の重要な徳目
(3)異端的な少数意見発表の自由を認め、そうした意見の人を差別待遇しないこと
私は特に(3)の「異端的な少数意見発表の自由を認め、そうした意見の人を差別待遇しないこと」が好みです。
人はそれぞれユニークです。
これを守り切れるかどうかがダイバーシティの鍵。
意見にも多様性があっていいのです。
その意味でも「君の意見には賛成しないが、君のそう発言する権利は死んでも擁護しよう」と説いたヴォルテール(フランスの哲学者、1694ー1778)の寛容さを今こそ学ぶべきです。
2.昨日21:00から You Tube「アドラー心理学専門チャンネル/ヒューマン・ギルド」 を次のタイトルで配信しました。
「アドラー心理学による仕事のタスクとの関わり方 ー『第二志望の人生』を切り口に」
https://www.youtube.com/watch?v=
1RaImeXbdTM&t=603s
【目次】
ライフタスクとは
アドラーのライフタスクの3つの分類
仕事(ワーク)のタスク
ライフタスクとライフスタイルの関連
私(岩井俊憲)の第二志望の人生
第二志望の人生を生きる5つの知恵
1月のこれからの You Tube「アドラー心理学専門チャンネル/ヒューマン・ギルド」の予定は次のとおりです。
1月24日 勇気づけの実践(永藤かおる)
1月31日 安西 光さんとのスピリチュアルトーク(岩井俊憲)
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー> 1月の花(16)