アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨晩(2月12日)の19:00~20:30は、『嫌われる勇気― 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社、1,500円+税)の刊行記念講演会のためにダイヤモンド社に行ってきました。

嫌われる勇気―――
自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎,古賀 史健
ダイヤモンド社

岸見さんは、1990年代に共にアドラー心理学を学んでいた仲間です。
アドラーの著書の翻訳にも従事され、自著も出したりしながら地道にアドラー心理学の普及に務められ、このたび、この本 ― 売れに売れている本 ― で大ブレークしました。

3月度のヒューマン・ギルドのニュースレターでは、目次 心さんがこの本の書評を書き、2月27日刊行予定の小倉 広さんの『 アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(ダイヤモンド社)と共にヒューマン・ギルドでも取り扱いをするつもりです。

アルフレッド・アドラー
人生に革命が起きる100の言葉
小倉 広
ダイヤモンド社

さて、講演会の話を書くと、会場には80人くらいの人がいました。
私は、定員オーバーのところ出版局の部長に無理やり頼んで入れてもらいました。

1時間半のうち最初の30分が講演、残りの1時間が質疑応答の構成でした。

講演では、岸見さんは次の3点に絞って話をされました。

1.人に嫌われること、人からどう思われるかを気にする必要はない。

2.特別であることをやめて、自分を大きく見せる必要はない。

3.人生を先延ばしせず、「今、ここ」を楽しむ。


「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 にも出てくる「誰の課題か?」も登場したし、オスカー・C・クリステンセン博士の話も出てきて、懐かしかったです。

質疑応答に対する回答も、アドラー心理学では当たり前ですが、聴衆には新鮮に映ったようです。

私は、サイン会に入る前の岸見さんに簡単なご挨拶をして、会場を後にしました。

岸見さんにお会いしたのは、10年ぶりくらいでしょうが、誠実なお人柄と、論理的なお話しぶりは相変わらずでした。

ヒューマン・ギルドは、アドラー心理学の講座を日本一開催している会社です。

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さて、「英単語から学ぶアドラー心理学のキーワード」の6回目、「共感」のその2です。
「共感(empathy)と同情(sympathy)の違いについて」です。

『ジーニアス英和辞典』によれば、“sympathy”の語意は「共に(sym)苦しむ(path)こと(y)」と書いてあります。

“empathy” と “sympathy”を英和辞典で行くと「共感、同情」と、どちらにも書いてありますが、アドラー心理学では、“empathy” を「共感」、 “sympathy” を「同情」として使っています。
それは、「共感」は「相手の関心に関心を持つこと」(ハインツ・L・アンスバッハ―)であり、「共に苦しむ」同情と識別しているからです。

『新英和大辞典』で“pathy” を 引くと「感情、苦痛;病気;療法」とありますが、 “sympathy” にはどうしても「感情、苦痛を共にすること」となって、理性が失われるニュアンスがあります。


私は、『勇気づけの心理学 増補・改訂版』では、「共感と、時として好ましくない作用をもたらす同情の違い」を下の写真(アドラー心理学ベーシック・コース などで使用)のように、明確に区分しています。

 

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

私は、同情を頭から否定する者ではありませんが、支配―依存の縦関係から、我を忘れて感情的になり、憐れみをもとに対応すると、相手に悪影響を与えるだけでなく、自分に破壊的な結果を招くことをお忘れなく。

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gooブログの不具合は、goo事務局の献身的なご尽力により適正化しました。
goo事務局の方、本当にありがとうございました。

さて、「英単語から学ぶアドラー心理学のキーワード」の5回目、「共感」についてです。

共感についてアドラーは、「他者の目で見、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」という表現をよく使っています。

子どもに共感するならば、他者が子どもに代わり、お年寄りに共感するならば、他者がそのままお年寄りになります。

企業の研修を行っているときに、アドラーの言葉を紹介したら、ある人がこんなことを言ったのが記憶に残っています。

「他者をお客様に入れ替えると、そのまま顧客満足の定義になりますね」

なーるほど。

「顧客満足とは、お客様の目で見、お客様の耳で聞き、お客様の心で感じること」


ところで、対人関係をよくするために欠かすことのできない共感の英語の語源を遡っておかなければなりませんね。

empathy=em + pathy です。

“em” は、“en” と同じく「中に入れる」や“make” の意味を持つ接頭辞。
“pathy” は、感情の意味です(「療法」として使う場合もあり)。
ですから、「感情を入れること」。ここから「感情移入」と訳されることがあります。


共感の2回目は、共感と同情の違いについて解説します。

<お目休めコーナー> 通勤途上で見つけた白梅

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(2月8日)、昨日(2月9日)の2日は、2-3月開催のアドラー・カウンセラー養成講座 の最初の2日間でした。

スタート時は、雪の中、遅刻する人が相次ぎましたが、ヒューマン・ギルドでは、定刻どおりに講座をスタートさせました。
2日間の内容は、次のとおりです。

1.アドラー心理学の基本的な考え方のおさらい
2.感覚タイプの見分け方
3.カウンセリングのデモンストレーション
4.主訴と目標の違い
5.ライフ・スタイル調査表の取り方のデモンストレーション
6.2人ペアでのライフ・スタイル調査表の収集



このグループ、かなり的確な質問をする人たちが揃っていて、講師としても張り合いがあります。

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「英単語から学ぶアドラー心理学のキーワード」の4回目です。
尊敬(respect)、信頼(trust)は、それぞれ前に「相互(mutual)」をつけて「相互尊敬(mutual respect)・相互信頼(mutual respect)」として呼ばれることが多くあります。



この意味は、相手との関係をよりよくしたいと望む人の方から(1)こちらが先に、(2)こちらがより多く尊敬・信頼して初めて、相手から尊敬・信頼が返ってくる、ということです。

“mutual”を『新英和大辞典』で引いてみると、「<感情が>通例二人の間で相互にかつ平等に交換されている」と書かれていました。

「相互にかつ平等に」になるためには、二人のうちのどちらかから始めなければなりませんね。
それは、相互尊敬・相互信頼を確立したいと望むあなたからです。

<お目休めコーナー> 2月の花(2)
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新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(2月7日)は、平日開催の アドラー心理学ベーシック・コース を行いました。

男女それぞれ4人で、進めやすい講座でした。

1.ライフ・スタイルの形成
2.アドラーの生涯
3.不適切な行動の4つの目標

を一気に行いました。

続いて、ある方のカウンセリング。

オフィスには、株式会社チームフロー の代表取締役の平本あきおさんから彼の新著が届いていました。
『フセンで考えるとうまくいく』(現代書林、1,400円+税)

フセンで考えるとうまくいく:頭と心が忙しい人のための自分整理術22
「元気が出る本」出版部
現代書林

これは、珍しい本です。
平本さんには、早速お礼のメールを送りました。

さて、久しぶりに「私の好きな言葉」のカテゴリーです。

預言者 カルル・ギブラン

あなたの子どもは、あなたの子どもではない
待ちこがれた生そのものの息子であり、娘である
あなたを経て来たが、あなたから来たのではない
あなたと共にいるが、あなたに属してはいない
あなたは愛情を与えても、考えを与えてはならない
なぜなら、彼らには彼らの考えがあるから・・・
あなたが彼らのようになる努力はしたとしても、
彼らをあなたのようにすることを求めてはならない
なぜなら、生は後戻りしないし、
きのうのままにとどまりもしないのだから


この考え方が身についたら、子どもに対して自分の思いどおりにすることに「待った」をかけてくれますね。

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「英単語から学ぶアドラー心理学のキーワード」の3回目は「信頼(trust)」です。

“trust"については、史上最低の総理大臣がオバマ大統領に普天間基地移設問題に関して“Please trust me.”と言いながら、まったく“trust"に反し、やがてアメリカの新聞紙面で“loopy”(「気がふれている」「気が変な」の意味)と言われてしまったことを思い出しますね。

実は、「信頼」を意味する“trust"は、重い言葉です。“trust"には「任せる」という意味もあって、同じ信じるでも“believe”とは重みが違います。

「信頼」と「信用」(英語で“credit”)も、まるで違います。これは、日本語でも同様で、『精選版 日本国語大辞典』を引くと、信頼が「信じてたよりとすること。信用してまかせること」であるのに対して、信用に次の意味があることからも理解できます。

(4)将来、義務を履行することを推測して信任すること
(5)(英 credit の訳語)一方の給付がなされたあと、一定期間後に必ず反対給付がなされるという経済上の信任

ヒューマン・ギルドで行っているアドラー心理学ベーシック・コースでは、信頼と信用の違いを次のように伝えています。

信頼 trust 常に相手の行動の背後にある善意を見つけようとし、根拠を求めずに信じること(無条件)

信用 credit 相手の悪意の可能性を見極め、しっかりとした裏づけをもとに信じること(条件付き)


ここで、信頼の使用上のご注意を2つほど書いておきます。

1.取引関係のような仕事の課題は、信用の世界です。無防備に信頼から始まると危険です。

2.信頼を始めるには、決意を伴います。また、信頼し続けるには、忍耐も要ります。裏切られるのを恐れているようだと、まだ信用レベルです。

<お目休めコーナー> 2月の花(1)





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GooブログのTEXTエディターは、相変わらず不調なのですが、HTMLエディターを使って何とかやりくりしています。
今日から従来の朝方に戻します。

さて、「英単語から学ぶアドラー心理学のキーワード」の2回目は「尊敬(respect)」です。

「尊敬」を『広辞苑』で引くと、「他人の人格・行為などをとうとびうやまうこと」とあります。
日本語のニュアンスでは、どうしても「仰げば尊し」のように、下の者が上位の人を「尊び敬うこと」のように捉えがちですね。

尊敬の英語は“respect”。『ジーニアス英和辞典』で“respect”を引くと、次のように書いてありました。

「原義:後ろを(re)見る(spect)→ふり返って見る→尊敬する」

今度は、接頭辞、語根にこだわってみましょう。

“re”は、「後ろ」(用例はrecollect)以外に「もう一度」(用例recover)とか「遠く」(用例remote)の意味もあります。

次に、“spect”には“look”や“watch”の「見る」意味が含まれています。

だとすると、英語の“respect”は、対人関係でトラブルなどに巻き込まれたときに、つい感情のままに暴言を吐いてしまうのでなく、もう一度その人との関係を距離を置いて見つめ、冷静に対応する態度がふさわしいようです。

このことから、私の「尊敬」についての定義を次のとおりにしています。

「人それぞれに年齢・性別・職業・役割・趣味などの違いがあるが、人間の尊厳に関しては違いがないことを受け入れ、礼節をもって接する態度」

英語の意味合いを理解すると、私の「尊敬」の定義がよりクリアになってきませんか?

<お目休めコーナー> 2月の花(1)



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本日(2月5日)は、会社に行かず、家で仕事(清話会の『先見経済』の原稿書き。

10:45からは豊島園のユナイテッドシネマとしまえんに『ジャッジ!』をカミさんと観に行ってきました。



妻夫木聡主演。他に北川景子、鈴木京香 、豊川悦司
監督:永井聡 脚本:澤本嘉光

世界一のテレビCMを決める広告祭を巡っての広告業界の攻防戦が面白かったです。

こりゃパロディー映画です。
笑った、笑った。

それにしても北川景子は素敵だった~。

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新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日(2月4日)もまた刺激的な1日でした。

ヒューマン・ギルドの「鵜匠」こと目次 心さんと直行で茅場町のある会社を訪問。
カウンセリング・マインドの研修がほぼ内定しました。

オフィスに行くと、原田綾子さんのご著書『子どもの「自信」と「やる気」をぐんぐん引き出す本』が「師匠 岩井俊憲様」としてサイン入りで届いていまし た。



メモにはこんな言葉が。

岩井先生に出逢い たくさんの勇気をいただき 今の私があります。先生、改めてありがとうございます。
半年間かけて我が子のように育ててきたこの本は 先生に出逢ったからからこそ 生まれることができました。
お時間がありますときに お目を通して頂けましたら幸いです。たくさんの感謝をこめて
2014.1.31 原田綾子


カラフルでたくさんのカット入りの読みやすい本です。
ヒューマン・ギルドでも取り扱おうっと。


午後は、ある出版社の編集者が小学校4~5年生を対象にした雑誌の親の対応法に関する取材のためにヒューマン・ギルドにやって来ました。



私もいろいろなことを語って面白かったです。
3月18日に出るそうです。
詳しくは、後日。


これは昨日のことですが、『致知』の3月号の書評欄に『自分を勇気づける技術』(同文館出版、1,400円+税)が掲載されていました。



致知出版社さん、ありがとうございました。


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新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日からしばらくアドラー心理学のキーワードを英単語から探ってみることにします。

特に、英単語を語根、接頭辞、接尾辞などに分けて理解すると、その意味がよくわかってきます。

私は、このことを『英単語記憶術』(岩田一男著、光文社 カッパブックス、絶版)から学びました。

まずは、勇気(courage)から。

私が「困難を克服する活力」と定義している勇気の英単語“courage”は、ラテン語の“cor”を語源とするものです。

“cor”は活力を司る“heart”の意味です。

ついでに言えば、「勇気づけ」に相当する“encouragement”は、“courage”の前に“make”の意味を持つ“en”を入れ、“encourage”と動詞化し、名詞形の“ment”を語尾に加えて“encouragement”としたものです。

「勇気づけ」に中に“heart”があるのはうれしいですね。

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福岡、上田出張の折に小説『永遠の0』(百田直樹、講談社文庫、876円+税)を読みました。
映画を観て感動したので、小説も読むことにしました。

永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹
講談社

結論からすると、家族愛を中心とした映画で表現しきれなかったことがよく伝わってきました。

この小説には、家族愛ばかりでなく、特攻隊がテロリストとは違うこと、特攻隊を生み出した軍部の狂気、さらには、日本軍の戦略的な失敗などがよく伝わってきます。

映画を観て感動した人は、是非この小説を読んでほしいし、この小説を読み終わったら、映画も観てくれるようお勧めします。
強く強くお勧めの小説です。

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Gooブログの不具合は、下書きしておいたものを時間が経って開くと消えてしまうという不思議な現象です。

さて、本日(2月1日)は、長野県上田市に行って、「上小臨床教育研究会」主催で

勇気づけ1日研修

を行ってきました。

参加者のほとんどは学校の教師で30人。
全員自己受容度の高い、とても向上心の強い人たちでした。

午前中の10:00からのアドラー心理学の概要に続いて、午後16:00までたっぷり勇気づけについてお伝えしてきました。
また、20冊の本が完売、4冊ほど追加注文をいただきました。


主催者の樋口時夫さん(ヒューマン・ギルド プレミアム会員)は、私を上田駅に迎えて、上田城と生島足島神社に案内してくれました。
この研修に関しては、企画段階から実行段階、お見送りまで含めて樋口さんにお世話になりました。
樋口さん、ありがとうございました。

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