アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

夏休み中に『臨床ユング心理学入門』(山中康裕、PHP新書、絶版)を読んだので、「ユングからアドラーが見えてくる」シリーズの11回目(番外編)を書きたくなりました。

臨床ユング心理学入門 (PHP新書)
山中 康裕
PHP研究所

今までの10回は、2016年に書いていて、次のとおりです。

1回目 9月17日 
2回目 9月18日 
3回目 9月24日 
4回目 9月27日 
5回目 9月30日
6回目 10月1日
7回目 10月4日
8回目 10月5日
9回目 10月12日
10回目 10月21日

著者は執筆当時京都大学教授で精神科医の山中康裕氏。
河合隼雄先生との出会いによって「臨床ユング心理学」の世界を深めていったようです。

そこに至る臨床ユング心理学への道(序章)と共に、臨床ユング心理学の歴史(第1章)、ユング心理学の基礎(第2章)、ユングの個性化の過程(第4章)、臨床ユング心理学の実践(第5章)、臨床ユング心理学の未来(終章)の展開になっています。

ただ、臨床ユング心理学の実践(第5章)は、「別にユング心理学でもないだろう」という気がしないでもありませんが、「症例『尾原緋沙子』」は面白かったです。

この本の全体を紹介するつもりはありませんが、「コンプレックス」のことは、アドラー心理学で「劣等コンプレックス」として使われていますので、この本のP.60~63をもとに紹介させていただきます。

・コンプレックスという語を初めて用いたのはツィーエンという心理学者。
それをユングがフロイト(「エディプス・コンプレックス」として使った)とアドラー(「劣等コンプレックス」)の影響を受けながら自らの理論に取り込んで現在用いられるような意味になった。

・ユング心理学におけるコンプレックスは、正確には「感情に色づけられた心的複合体」と訳される。
ある概念を核にした、「好き」とか「嫌い」といったある1つの感情の価値によって吸い寄せられてつながっている観念の複合体のことを指している。

・アドラーの「劣等コンプレックス」(著者の表記では「劣等感コンプレックス」)とは、権力に対するマイナスの力で、自分より力を持つ者、自分より優れた者との関係が生じた時の「自分は劣っている」という感情体験の積み重ねによってどんどん膨らんでいき、その結果として神経症という事態が醸成されると考えた。

・しかし、アドラーは後に精神医学を離れ、この劣等コンプレックスの克服の方法を教育に求めるようになった。
この考えがコンプレックス=劣等コンプレックスというマイナスの印象の理解が広まった。

・ユングにおけるコンプレックスの概念の特徴は、コンプレックスそれ自体にはプラスの価値もマイナスの価値も付与されていないヴァリュー・フリーな概念で、コンプレックスをネガティブな意味から解放したのがユングである。

・しかし、そのコンプレックスは、特定の感情体験を繰り返すことによって、とどまることなく膨れ上がって、自我を脅かすくらいのエネルギーが集積してくると、自我は脆弱化し、そのまま神経症現象を引き起こすことになる。

 
いかがですか?

アドラー心理学の「劣等コンプレックス」、また、「コンプレックス」そのものがよくわかりませんか?

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夏休みの3日間のうち1日はカミさんに映画を観に行くことを約束していて、お任せで出かけたのが歌舞伎町の東宝シネマでの『カメラを止めるな!』

平日の午前中にも関わらず満員。

監督から主役、脇役を含めて知らない人ばかり。

最初の37分間は、はっきり言ってうんざり気味でした。

まるで専門学校の卒業記念のホラー映画のようで、女優のキャーキャーの声がやたら耳につき、「どうしてこの映画が話題になっているの?」とか、「恐怖の連続シーンがかえってうんざり」の感があり、カミさんと一緒でなければ、席を立ってしまいたい気分でした。

ところが、その後の展開が「え、そうなの?」「まさか!」などの連続で、一気に興味をそそられました。

まるで、この映画が「シネマワークショップ」のようでありました。

ネタばれしないように気を使って書いていますが、私としては珍しく、もう一度観たい映画にランク付けされる、超お勧めの名作です。

エンディングは、感動ものでした。

カミさん、いい映画教えてくれたね〜。
ありがとう。

予告編をご覧になるなら こちら で。

<関連情報:ご参考までに>

短編映画で各地の映画祭を騒がせた上田慎一郎監督待望の長編は、オーディションで選ばれた無名の俳優達と共に創られた渾身の一作。

監督・脚本・編集:上田慎一郎
出演:濱津隆之 真魚 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学 市原洋 山﨑俊太郎 大沢真一郎 竹原芳子 浅森咲希奈 吉田美紀 合田純奈 秋山ゆずき

俳優や監督を養成する映画専門学校「ENBUゼミナール」が開催するワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として放たれた作品が『カメラを止めるな!』
「何があってもカメラを止めるな!」というミッションを受けた映画の作り手たちが、37分ワンカットのゾンビサバイバルという無理難題と格闘を続け、ついにたどり着く渾身のエンディング

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8月12日(日)、13日(月)、14日(火)の3日間しっかりと夏休みを取っている最中です。

それにしても、昨日の東京の雷雨には驚きました。
私の住んでいる中野区は、数分間停電しました。

休みは今日でおわりですが、今までの2日間は主に読書に費やしていました。

 中でも『文藝春秋』(9月特別号)をじっくり読みました。

2018年 09 月号 [雑誌] (文藝春秋)
文藝春秋
文藝春秋

第159回芥川賞受賞作『送り火』(高橋弘希)が掲載されているのが最大の理由ですが、これを飛ばして以下を読みました。

清原和博独占手記 薬物依存症と甲子園の夢
PL×横浜名将対談「最強チーム」には秘密がある 中村順司×渡辺元智
安倍総理よ、命を懸けて私は闘う 石破茂
安倍政権をSNSとダメ野党が救う 御厨貴
四女と麻原彰晃の遺体を見送って 弁護士滝本太郎
「裏口入学」文科省局長の悪だくみを暴く 森功
孫正義が支援する「若き異才」96人
両陛下最後の8月15日 川島裕×保阪正康
沖縄戦「集団自決」慟哭の新証言 亀山亮
眞子さま、初恋を貫いて 林真理子×東村アキコ
「スマホゲーム依存」が若者の脳を破壊する 医師樋口進
100%カラダにいい食品 牧田善二

特に論評したいのは、次の記事です。

◎安倍総理よ、命を懸けて私は闘う 石破茂

反軍演説をして議員を除名された斎藤隆夫に自らを見立て、現在の安倍総理率いる自民党が「昭和15年にそっくりになってきて、物言えぬ党になった」、「総裁選で堂々と政策論争をしよう」と意気込む割には、政策があまり読み取れないのは残念。

◎四女と麻原彰晃の遺体を見送って 弁護士滝本太郎

麻原の4女と連絡を取り合ってきている弁護士が、散骨を強く主張。
その理由は?

◎沖縄戦「集団自決」慟哭の新証言 亀山亮

涙なしに読めない、沖縄の「集団自決」の生き残り者の証言。

◎眞子さま、初恋を貫いて 林真理子×東村アキコ

チャラい男(圭さん)に魅了された眞子様の構図とし、それでも初恋を貫くことを勧める2人。
笑える!

◎「スマホゲーム依存」が若者の脳を破壊する 医師樋口進

久里浜医療センター院長が語る「ゲーム障害」(ICD-11)として指定された新たなタイプ依存症。
これは恐ろしい。


『文藝春秋』(9月特別号)は、読む価値十分。
980円は超お得。

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昨日(8月12日)は、ゆったりと過ごした日曜日でした。

8月9日(木)、10日(金)、11日(土)と鬼怒川観光ホテルで過ごした私は、鬼怒川の思い出が蘇ってきました。

鬼怒川観光ホテルから200メーターほど歩いたところに 鬼怒川プラザホテル があります。

鬼怒川プラザホテル は、私にとってたくさんの思い出が残るホテルです。

大学生の時、鹿沼市出身者で構成される早稲田稲門会でニューオリンズ・ジャズクラブを招へいしてイベントを行い、しこたま儲けて、このホテルで大騒ぎをしたことが、まず蘇ってきます。

やがて私は、この会社の経営者の一員と親族になりました。

前妻がこの方の奥様の妹で、11年間義兄弟になっていたのです。

義理の両親と同じ敷地に家を建てていたので、郷里に帰るとしょっちゅうご一緒していました。

子どもたちも仲良しでした。

義兄弟の縁が切れても 鬼怒川プラザホテル  によくお世話になりました。

1989年の夏には、オスカー・C・クリステンセン博士夫妻をカミさんたちと一緒にお泊めしました。

クリステンセン博士は、食卓に料理が並ぶと、カメラを取り出し、写真を何枚も撮りました。

「こんな料理は今までに見たことがない。孫たちに写真で見せてやるんだ」

2000年の夏には、ペルグリーノ博士をカミさん、タクロウと一緒にお連れしました。

先日、この関連の話をしたら、ペルグリーノ博士がはっきり覚えていらしゃるのには驚きました。

ある大手企業の研修をこの 鬼怒川プラザホテル  で行ったこともあります。

しかし、それ以降は、何となく疎遠になってしまっています。

その後は、鬼怒川プラザホテル が、リーマン・ショックの余波で平成16年(2004年)12月 79億円の借入金を抱えて足利銀行と共に産業再生機構へ再生支援の申込みをし、翌年再建をしたことを知りました。

2015年9月10日には、大雨の影響で鬼怒川が決壊し、露天風呂が倒壊したシーンがテレビで報じられて心配し、また、かつての義兄もこの世を去りましたが、今では子どもの頃我が娘、息子とさんざん遊んだ甥が社長を務めています。

何だか久しぶりに、また利用したい気持ちになっています。

懐かしかったな、鬼怒川の地は。

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昨日(8月11日)、鬼怒川温泉での3日間の「第135回 日本カウンセリング学会 栃木研修会」 の講師を務め上げ帰宅しました。

疲れが残っていますが、さわやかで充実感に満ちています。

まるで大学のゼミナールのような10人のメンバー(多くがカウンセリングの専門家です)に カウンセリングに生かすアドラー心理学 と題して(1)アドラー心理学の基本的な考え方、(2)カウンセリングに必要な勇気づけ 、(3)アドラー派のカウンセリングの重要なポイント の3点をシンプルに伝えることができたからです。

感想文も今までいただいたことのないくらいの好印象でした。

アドラー心理学のカウンセリングの重要ポイントが伝わったようです。

2日目の午後から2日目の午前中にかけては、ある方の実際のケースをもとにデモンストレーション(公開カウンセリング)を2時間半ほど行い、解説を加えながら展開していきました。

長らくペルグリーノ博士からご指導いただいているカウンセリング・スタイルを披瀝できたのです。

この8月末、9月からはアドラーカウンセラー養成講座の土日コース(満員御礼)と 平日コース(9/7.21. 10/5.19. 11/2.16.30. 12/14(金・8日間)、全日10:00~17:00)が開催されますが、講師としてより一層自信を深めました。

受講者の方々からは、大いに学ばせていただきました。
感謝申し上げます。

また、事務局の方々からは、実行委員長自らのお迎え、講座でのアシスト、初日の晩の夕食会、2日目の晩の懇親会など大変お世話になりました。

本当にありがとうございました。

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<お目休めコーナー>ホテル内の石庭



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月9日)は、台風13号の中、予定の電車より1時間遅れの特急電車で鬼怒川温泉にやって来て、日本カウンセリング学会栃木研修会で講師を務めております。

この栃木研修会というのは、今回23回目になるそうで、全国でも珍しいようです。

私は、カウンセリングに生かすアドラー心理学 のタイトルで講師を行い、受講者は10人。

まさに少数精鋭で、日本カウンセリング学会らしく専門家が集まっています。
京都の大学の教授も受講生として参加です。

いろいろ刺激的な質問を受けています。

この3日間の研修の3つの柱は、次のとおりです。

1.アドラー心理学の基本的な考え方
2.カウンセリングに必要な勇気づけ
3.アドラー派のカウンセリングの重要なポイント

受講者は全体で46名。
公認心理士の研修会との兼ね合いで、今年は激減したようです。

受講者は、6つのパートに分かれて受講しています。

講師は、作新学院大学の先生方が多いようです。

このホテルは、通信環境がよくなくて、やっとここまで書きましたが、詳しくは、明日か明後日に詳しく書きますね。

鬼怒川温泉からやっとの更新でした。

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<お目休めコーナー>8月の花(9

 



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月8日)は、ペルグリーノ博士離日翌日にして外部での研修が始まりました。

金融庁の平成30年度「市場監視実務研修」として

「人を育てる」アドラー心理学

のタイトルで13:20から15:20に2人一組で進める研修を行いました。

金融庁での研修は、昨年2月から3度目になります。

受講者38人のうちほぼ全員が「自己受容」に手を挙げました。

私は「自己受容」を支える要因として(1)所属感、(2)信頼感、(3)貢献感に加えて(4)使命感をコメントしました。

平成30年7月4日に発表された「金融庁の改革について ー国民のため、国益のために絶えず自己変革できる組織へー」では、「国益」重視の考えとして、次の理念が明らかにされています。

金融庁は、平成29年11月に公表した「平成29事務年度金融行政方針」において、「国民のため、国益のため」に、金融行政の質を不断に向上させる観点から、「組織文化(カルチャー)の改革」と「ガバナンスの改革」に取り組んでいくことを明らかにしています。


一方で、日本経済新聞 夕刊(2018/8/7付)では

若年層の自殺、7カ国で最悪  

の記事が載っていました。

2018年版自殺対策白書は、人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率(15~34歳)について、先進7カ国のデータを比較した。
日本は最悪の17.8(14年)。
事故による死亡率の約2.6倍に上り、7カ国で唯一、死因の1位が自殺だ。
国内全体の自殺死亡率は10年ごろから減少傾向だが、10歳代以下は横ばいが続く。


日本の自殺者数は、一時期1年間に3万人を超える数が10数年続いていましたが、このところ 日本の自殺死亡者数は8年連続の減少(2017年)として警察庁の発表によると、2017年の日本の自殺者数は前年より576人少ない2万1321人で、8年連続減少しています。

しかし、若年層の自殺者数は減少していないのです。

2つのケースでは、「自己受容」を支える要因として(1)所属感、(2)信頼感、(3)貢献感、(4)使命感をさらに啓蒙しなければならないと思っています。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

台風13号が接近中です。

 ジョセフ・ペルグリーノ博士 は、台風12号の直前に来日、そして心配もありましたが、欠席は一人もなく、41名の受講生を迎えて(遠くは、福岡、宮崎、愛媛、北海道からも)「教育に生かすアドラー心理学」で幕開け。

「エイジング」「勇気づけ」と平日の、それぞれ1日コースを終え、「豊かな家族を築くために」(通訳はすべて 埴原由美さん )を最後に、すべて「満員御礼」の状態でワークショップをつつがなくこなしました。

そして、昨日(8月7日)台風13号の接近前に17:30成田発のエア・カナダ機でモントリオールに向けて帰国されました。

私たち夫婦は、一昨日、昨日とホテルにペルグリーノ博士をお訪ねしました。

ご家族の微笑ましいエピソード、講師としてのワークショップの感想などたっぷりとお聞きすることができましたので、だんだんとお伝えすることにしたいと思います。

これは私たちだけでなく、ペルグリーノ博士を以前から知る人たちの共通した感想なのですが、博士はここ数年前よりお元気で、講座の内容もしっかりとしていたことが印象に残りました。

ただ、これは博士がホテルでしっかりと養生していたからだこそです。

ホテルグランドパレスは、2000年からの21回目のご利用で、宿泊支配人の佐藤彩土さんの細やかなご配慮があるからでもあります。

博士に「他のホテルに変更しましょうか?」と尋ねると「ネバー!」と強い口調で返ってきます。

埴原由美さん とペルグリーノ博士と私は「ゴールデン・トライアングル」を形成しているのはご存知の通りですが、それに加えて佐藤彩土さん、私の妻の岩井美弥子、何よりも博士を慕う多くの受講者など多くの方々の存在があってこそ、今回の22度目の、そして来年の7月25日(木)から8月5日(月)の23回目の来日が可能になるのです。

本当に皆さま、ありがとうございました。

ところで、私たち夫婦は、ペルグリーノ博士がリムジンバスに乗り込むのをホテルで佐藤彩土さんと共に見送って、近くのエドモントホテルでビュッフェランチでねぎらいました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

8月4日(土)18:00から早稲田大学26号館(大隈タワー)15階「森の風」で開かれたペルグリーノ博士歓迎パーティーに関するご報告です。

私は冒頭、ペルグリーノ博士とご縁を得、今日まで22回もお迎えできることは「まるで奇跡」という話をしました。


(1999年にお目にかかった時の写真)

私の挨拶の後は一種のビンゴゲームの「この人を探せ!」。

8分間ではビンゴに至らないので、別の時間に3分ほど追加し10人ほどの方にプレゼントを差し上げました。

18:20からはペルグリーノ博士(通訳: 埴原由美さん )によって10分ほど家族の物語を中心にお話しいただきました。


(写真提供:山崎 裕子さん

なお、モントリオールの地方紙に掲載されたペルグリーノ博士の家族の歴史は、目次(朝倉)香里さん にフランス語から日本語に訳していただき、参加者にお配りしました。

香里さん、ありがとうございました。

ペルグリーノ博士の通訳を担当して21回目になる 埴原由美さん にはお花を贈呈しました。


(写真提供:山崎 裕子さん

18:30には 金井津美さん のご発声で乾杯。

その後、歓談に入りました。

豊かな家族を築くために のワークショップのご協賛アドラーメディカル研究所代表 の まごころ貴子さん と勇気のしずくの代表の 長谷静香さんにもご挨拶をいただきました。

梶野 真さん にも

中吉 カレンさん にもお越しいただきました。

20:00を過ぎてから「おもてなシスターズ」のご登場。

ペルグリーノ博士を挟んで左から 村上豊子さん高田いずみさん番澤 清美さん

炭坑節の踊りの輪が広がっていきました。

続いて番澤 清美さん によるバリダンス。

9月2日(日)に岩井夫婦を沖縄に招いて イベント を行う鳥内 かおりさん(ヒューマン・ギルド那覇営業所長)もスピーチ。

最後は、熊野英一さん の一本締めで閉幕しました。

ご出席の60人の方々、本当にありがとうございました。

と同時に、会場のダブルブッキングにより借り切りにできなかったことをお詫びします。

◎写真を中心にお楽しみになりたい方は、山崎 裕子さん がふんだんに撮ってくださっています。
ご参照のほど。

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遅い時間の更新になりました。

昨日(8月5日)の10:00~17:00は、 ジョセフ・ペルグリーノ博士 による 豊かな家族を築くために のワークショップ(通訳: 埴原由美さん )の2日目を行っていました。

最後の集合写真です。



この日はティーン・エイジャーとの良好な関係をメインとしました。

皆さん、とても熱心。

午後のトピックは 熊野英一さん のデモンストレーション(公開カウンセリング)。

ロールプレイには 長谷静香さん も出演。

メンバーの支援も得て、「良い」カウンセリング・モデルになっていただけました。

最後は、「今から私は、私自身に誓います」の文章を完成させるコミットメントで終わりました。

写真をよくご提供くださっている 山崎裕子さん も。

山崎さんには、初日の午前中にペルグリーノ博士のなかなか発せられないご発言を引き出すことに重要なご貢献をいただきました。

この講座を協賛いただいたアドラーメディカル研究所(代表 まごころ貴子さん)と勇気のしずく(代表 長谷静香さん)の2つの組織にも心から感謝申し上げます。

講座が終わってからは、ペルグリーノ博士を求めて写真の連続。

多くの方がフェイスブックで披瀝されています。

「ゴールデントライアングル」のペルグリーノ博士と埴原さんと私は、ホテルメトロポリタン エドモントの「平川」で埴原さんの慰労会。

来年のプランを話し合いました。

 なお、パーティーのことは、明日のブログで詳しくお伝えするつもりです。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月4日)の10:00~17:00は、 ジョセフ・ペルグリーノ博士 による 豊かな家族を築くために のワークショップ(通訳: 埴原由美さん )を行っていました。

ただ、カップル関係をテーマとすると、集客に苦労するものですが、参加者は定員一杯の36名。

ワークショップは、(1)カップル関係と(2)ティーン・エイジャーとの良好な関係を2つにしているのですが、この日は前者がメインでした。

講座の最重要項目とも言えそうなのが、カップルの「対話のための時間をとること」TTT:Time to Talk Together)でした。

「TTTによってカップルのお互いの生活の側面を分かち合うことや、カップル関係に起こる問題や困難を解決することが可能になり、カップルの基本的欲求を満たし、幸せでいられるよう、尊敬、ポジティブな態度、そして協力を通して行われる」とし、「カップルの幸せは次のような時、育まれます」と説かれています。

(1)パートナーが尊敬と協力の上に関係を築くとき
(2)パートナーが、思考、感情、欲求、そして期待を心から伝えるとき
(3)不一致がある場合でも交渉を通して和解し、表出した感情、意見の相違、日々の生活の問題を建設的に扱うとき

さらには、TTTをベースにした「カップル間の交渉」も参加者に大きな示唆を与えてくれました。

私は、ファシリテーターの特権を行使して、演習の際にロールプレイを使いました。

カップルで愛情を伝え合う場面では、井手 敏郎さん (一般社団法人日本グリーフ専門士協会 代表理事)と 前川 美幸さん に実際にやっていただきました。

無言でパートナーに愛情をジェスチャーを使って伝えるロールプレイでは、岡村佳和さん岡村正江さん にご担当いただきました。

講座のピークは、異なった家族価値と家族の雰囲気で生きてきたカップルのデモンストレーション(公開カウンセリング)。

カップルのコミュニケーションの大切さを受講者にも教えてくれました。

なお、この後、懇親パーティーに入ったのですが、そのことについては、後日お伝えします。

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昨日(8月3日)は、オフィスでスタッフと共に本日18:00から早稲田大学26号館(大隈タワー)15階「森の風」(東京都新宿区早稲田鶴巻516)で行われる ジョセフ・ペルグリーノ博士 の来日記念パーティーの打ち合わせを行いました。

特に冒頭の私とペルグリーノ博士の挨拶は、パソコンをプロジェクターに繋いで映像をお楽しみいただきながら行う予定です。

ご参加の方々が親しくなれるゲームも間に入れることにしました。

オモテナシスターズの方々にも張り切ってご準備いただいているようです。

ご参加のかたで「英語が話せないためペルグリーノ博士と話せない。だけど話したい」という方は、今までも一番英語に堪能な人たちが集まるので、ご遠慮なく助けを求めてください。


さて、8月1日のブログ に続いて『カウンセリングとともに生きる―存在への勇気』(國分康孝著、國分久子監修、図書文化社、2,000円+税)の紹介の2回目になります。

カウンセリングとともに生きる
: 存在への勇気
國分康孝、國分 久子
図書文化社

今回は、この本の構成と主要部分のほんのさわりをお伝えします。

まず、この本の構成は、まさに國分康孝自伝とも言うべきもので、次のようになっています。

StageⅠ 幼年期・少年期 私の原点 ― 父と母、陸幼体験

StageⅡ 青年期 「満を持して放たず」の心意気

StageⅢ 壮年前期 アイデンティティ混乱期を経てカウンセリング・サイコロジストへ

StageⅣ 壮年中期~ 日常に役立つカウンセリングを!

StageⅤ そして、今 ほんとうのスクールカウンセリングの実践をめざして

ここまで書ききって國分先生がこの世を去られたとしても、心残りがなかったのではないか、とも思われます。

心理療法とカウンセリングとの根本的な違いを強調する國分先生の執着と反骨精神が読み取れる本でもあります。

ちなみに、國分先生によれば、両者の違いを簡潔にまとめると、次のようなものです。

〇心理療法(サイコセラピー)
・扱う問題は、心理的障害(例:適応障害、ストレス障害、薬物依存、摂食障害)
・代表的方法は、精神分析的心理療法、行動療法、認知療法、箱庭療法、動作法、睡眠療法など
・理論的背景は、精神医学、神経心理学、投影法検査を含む臨床心理学

〇カウンセリング
・扱う問題は、人生の発達課題(例:職業生活、人間関係、健康管理)
・主たる方法は、面接、グループ対応、チーム支援
・理論的背景は、個体間の関係にウエイトを置くカウンセリング心理学

國分先生は、臨床心理士だけがスクールカウンセラーに採用されている制度に異を唱え、後半生を反骨精神を発揮して NPO法人日本教育カウンセラー協会 を立ち上げて活躍しました。

もちろん内容は、これだけではありません。

教育畑出身でありながら、学生結婚をし、アメリカに渡ってカウンセリング心理学を学び、日本に戻ってからは、折衷主義の立場を取り、構成的グループエンカウンターを日本に根づかせた一人のカウンセリング心理学者の「向学心」「師弟愛」「情熱」が伝わってくる本でもあります。

カウンセリングを学ぶ人には、強くお勧めの本です。

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昨日(7月29日)の10:00~17:00は、38人の受講者を迎えて ジョセフ・ペルグリーノ博士 による 勇気づけ のワークショップを行っていました。

今回、今年初めて集合写真を撮りました。

 勇気づけ のワークショップは、1999年のペルグリーノ博士の初来日からおよそ20年、22度目で最も開催頻度の高い講座です。

東京だけでなく、仙台、札幌、高岡、浜松、大阪などでも行っていて、毎回受講者に深い感動を与えていました。

洗練されたテキストをもとに「勇気づけ」の核心部分に触れ、

私は、勇気づけが階段状の滝に似ていると考えています。

・勇気づけは信頼を示し、(勇気づけを伴って、私たちは人に対する信念と人の能力への信頼を伝えます)
  ・信頼は勇気にエネルギーを与え、
    ・勇気は希望を生み出し、
      ・希望は信念を創り、
        ・信念は行動を生み出す。

という部分は、この講座の白眉とも言える部分です。

私は、この講座から大きな影響を受け、『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,800円+税)を書いています。

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

今回特に珍しかったのは、2人に対してデモンストレーション(公開カウンセリング)を行ったことです。

内容に触れることはしませんが、2つのまったく異なるクライアントの主訴に対して、カウンセリングの目標を定め、協力的な関係の中で進める、アドラー派のペルグリーノ博士ならではのカウンセリング・モデルを示してくれました。

テキストの全部を網羅できなかったのですが、受講者に満足を与えることができた講座だとファシリテーターの私は思っております。

※8月4日(土)18:00から開催のペルグリーノ博士22回来日記念を兼ねたパーティだけは、ほぼ定員に達したので、本日の午前中で申し込は締め切らせていただきます。

会  場:早稲田大学26号館(大隈タワー)15階「森の風」 東京都新宿区早稲田鶴巻516
参加費:5,000円

お申し込みは こちら から。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(7月29日)の10:00~17:00は、 ジョセフ・ペルグリーノ博士 によるエイジング ~いかに素晴らしく年齢を重ねるか~ のワークショップを行っていました。

参加者は37名(うち男性9名)で、ペルグリーノ博士からは「ポジティブ」という言葉が多く発せられました。

7つのグループに対しては、4つのトピックが割り当てられ、議論が深まりました。

トピック1 加齢に適用されるエリクソンのライフステージの段階
トピック2 マズローの欲求6段階説(心理社会体系ピラミッド)
トピック3 エドワード・デシとリチャード・ライアンの心理社会的調査
トピック4 ペルグリーノ博士の心理社会的な基本的欲求

午後の一部は、谷正さん をクライアントとする英語によるデモンストレーション(通訳付き)。

谷さんが腑に落ちたかたちで終わりました。

受講者の発表とペルグリーノ博士のコメントによって、みんなに感動を与えられた箇所が何度もありました。

17:30からは「香港酒家」に場所を移して20人で懇親会。

ペルグリーノ博士のご挨拶に続いて、小牧 緑さん の、やや体育会気味の乾杯のご発声で懇親会は、かなりの盛り上がりを示しました。

本当は、写真の提供者や被写体になった方のお名前をご紹介しなければならないのですが、「ごめんなさい」します。

学びの深い講座の後のお気楽な懇親会もいいものですね。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

早いもので今年も残すところあと5カ月ですね。

さて、7月22日の アドラー心理学ゼミナール  で講師を務められた 鈴木昇平さん(アドラー・カウンセラー、図書文化社で営業ご担当)からいただいた『カウンセリングとともに生きる―存在への勇気』(國分康孝著、國分久子監修、図書文化社、2,000円+税)を読みました。

カウンセリングとともに生きる
: 存在への勇気
國分康孝、國分 久子
図書文化社

日本にカウンセリングを広めた第一人者がNPO法人日本教育カウンセラー協会機関誌と『指導と評価』(図書文化社)で連載していた内容を再構成したもので、今年の4月29日に逝去された國分康孝先生の87年の生涯を自ら書かれた本。

おそらくこの本の内容に関しては、これから数度紹介することになるでしょうが、アドラー心理学を離れて、心理療法を学ぶなら河合隼雄先生の本、カウンセリングを学ぶなら國分康孝先生の本、と私自身の中で位置づけています。

◆河合隼雄先生の自伝に関心のかる方は、2015年7月16日付けブログ 本の紹介:『河合隼雄自伝』 をご覧ください。

そもそも心理療法とカウンセリングとでは、似たところもありますが、本来違うものです。

この違いについては、アドラー・カウンセラー養成講座 で詳しく説明しています。

國分先生は、日本で構成的グループエンカウンターを広めた方であると共に、臨床心理士だけがスクールカウンセラーに採用されている制度に異を唱えて NPO法人日本教育カウンセラー協会 を立ち上げ、教育カウンセラー を養成するようになった方です。「臨床心理学」ではなく「カウンセリング心理学」にこだわり続けた学者です。

何だかここまで書いて来たら、1回で終わりそうもなくなることに気づきました。

ここでは、「カウンセリングを学ぶ方には必読書です」として、次回以降に譲ることにしましょう。

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