■北京出発、帰国
最終日は、フリーで雍和宮を見学の予定だったが、車を出してくれるというので、チェックアウトを済ませ、于さんのガイド付きで、雍和宮を見学。農業展覧館に立ち寄って、お茶を飲んだあと、空港へ向かう。
この日も王部長のお喋りが止まらない。空港が近づくと、于さんが体を乗り出して、空港への進入経路を目視で確認しようとする。すると、王部長が笑って、 「前回、西遊旅行のツアーのときは、運ちゃんが曲がるところを間違えたんだよ。添乗員の斎藤さんが真っ青になってたよー」とのこと。
また、どこでどう聞き及んだのか、団長の石川さんに向かって、「私の息子は高校生ですが、将来、大学で日本語を専攻するとか、日本に留学するとかいうこ とになって、もしかして東大の図書館を利用させていただくことがありましたら、そのときは、ひとつ、館長、よろしくお願いいたします」と、石川さんを図書 館長扱い。
こうして、印象深い2人のガイドさんとお別れし、空港でチェックイン。あとは、免税店で、安いお土産でも買おうと思っていたのだが、何を見ても、目が眩 むほど高い! パンダチョコレート60元とか、ミニ月餅セット80元とか。冷静に日本の物価に換算すれば、1,000円から2,000円程度で、特に高くはないのだ が、”1食10元(150円)ビール付き”の生活を送ってきたので、すっかり金銭感覚が狂っている。結局、財布のヒモをゆるめることなく、帰国の途につい たのであった。
(2020/5月 旧geocitiesから移設)