見ましたWOWOW、滝田洋二郎監督の「おくりびと」。職業観、いや人生観に影響を与える映画だった。親子が、互いに償い合う、そんな家族観にも一石を投じている。私も親父が寝たきりになっているが、それぞれ人生を見つめ合う時間が持てるだけ感謝しなければならない。
日本アカデミー賞作品賞のほか、海外でも各賞を受賞している。出演者に、先日亡くなった山田辰夫や昨年亡くなった峰岸徹が出演してることも、「死」を題材にした映画だからこそ、ここにきて注目される所以か。
それにしても、本木雅弘は名演技!ただ映画全体の脇役としては、笹野高史の演技を注目したい。いまでこそ秀吉役で脚光を浴びているが、なぜか笹野さん、山形・庄内弁が似合いますなー!そうそう、「武士の一分」の徳平役は、これまた日本アカデミー賞助演男優賞受賞でしたからねー。
映画「おくりびと」のヒットにより、「納棺師」という仕事が社会的に認められたことはいうまでもなく、若い人の中でも納棺師を目指す人が増えているとか。また、撮影地の酒田市や鶴岡市は訪れる人も多く、フィルムコミッションやフィルムツーリズムにも力入れている。そういうロケーションを育んだ「文化」があるんあだね、庄内は…。