付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「信長と征く1」 入月英一

2022-04-21 | 戦国転生・歴史改変
「奇貨居くべし! 我々商人風情が、古の呂不韋のように天下人を生み出せるなら! これに勝る喜びがありましょうや!?」
 大山は源吉は今井宗久にそう言い切った。

 戦国時代に逆行転生した現代人が、商人として成り上がっていく『信長と征く』。2018年よりウェブ連載開始、19年レジェンドノベルスより書籍化、2巻で停まって心配していたところで講談社文庫からリブート。確かにこちらのレーベルの方が購読者層的に合っている気がします。違和感なく棚に馴染んでます。
 このまま3巻に続きますように。

【信長と征く1~転生商人の天下取り】【入月英一】【宮下英樹】【講談社文庫】【墨俣一夜城】【脱穀機】【有松絞】【綿織物】【ラダイト運動】【ブランド戦略】
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「戦国小町苦労譚15」 夾竹桃

2022-04-17 | 戦国転生・歴史改変
 織田家による東国征伐は着実に進んでいる。
 本願寺との和睦が突如としてひっくり返るが、それもまた誤差の内である。しかし、これは仲介を務めていた帝の逆鱗に触れてしまう……。

 静子出陣の回。あとは関東方面の北条・里見との戦い、伊達の藤次郎が人質としてやってくるあたりまで。
 全文の4割くらいが書き下ろし番外編という形になっていてるけれど、ほぼ里見戦の延長。表紙イラストはロングショットで静子陣営。現代のノウハウを戦国時代の技術と素材で再現するとこうなるという、特殊部隊装備みたいな侍たちがカッコいいです。

【戦国小町苦労譚】【十五、 本願寺炎上】【夾竹桃】【平沢下戸】【アーススター】【戦国ライトノベル】【無知の知】
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「淡海乃海 水面が揺れる時 十二」 イスラーフィール

2022-01-09 | 戦国転生・歴史改変
「人間、野心の有るうちは他者を踏み付けにし犠牲にする事を何とも思わぬ。だが野心が無くなれば他者から受けた恩に報いなければと思う」
 太政大臣の地位に上がった朽木基綱の言葉。

 朽木の当主となった堅綱が織田の旧臣らを率いて関東で徳川征伐を行っている頃、前内府となった基綱は九州平定の軍を動員していた。その数、およそ10万。今の朽木にはそれだけの力がある。しかし、見方によってはそれだけの力しかないとも言える。
 四国の情勢は予断を許さず、ただ備えをするのが限界であった。しかし九州では大友が足を引っ張る……。

 無能な味方は……という第1回の九州征伐回。そして因縁の徳川との戦いも続きます。「正しいから生き残ったのではない。生き残ったから正しいのだ」と明智光秀が朽木を評しますが、朽木堅綱にとっても試練の時期となります。

【淡海乃海 水面が揺れる時 十二】【三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【戦国サバイバル小説】【応援マンガ】【征夷大将軍】【強襲上陸】
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「淡海乃海 水面が揺れる時 十一」 イスラーフィール

2021-09-02 | 戦国転生・歴史改変
「武家は厳しいのう」
 伯父、飛鳥井権大納言はつぶやくが、確かに武家は厳しいのだ、恐ろしいのだ。殺さなければ殺される、負ければ味方が大勢死ぬ。だから負けないよう、殺されないように死力を尽くすし、何万人殺そうと後悔はしないのだと朽木基綱は思う。

 公方は征夷大将軍の地位にしがみつくが、そんなものは既に時代遅れの遺物なのだ。
 朽木基綱は着々と次の時代の統治機構を構想し、薩摩の島津に身を寄せている幕府を追い詰めていくのだが、思わぬ処からその崩壊が早まった……。

 東で徳川を追い詰め、西の九州では現地勢力の疲弊を画策し、四国の動乱に手当する回。先の見える武将はいつの間にか朽木の時代へと切り替えていきます。

【淡海乃海 水面が揺れる時 十一】【三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【戦国サバイバル小説】【4コママンガ】
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「北政所様の御化粧係?戦国の世だって、美容オタクは趣味に生きたいのです?」 笹倉のり

2021-08-20 | 戦国転生・歴史改変
 化粧品メーカーの開発担当だった主人公が、気がつけば戦国時代に転生。地震で死んでいたはずの山内一豊の息女、与祢姫として意識を取り戻した。
 時は豊臣の天下。乱世の功名が辻を駆け抜けた山内一豊の娘となれば勝ち組は確定。となれば、プロのアラサー美容オタクとしての前世知識を活かし、親のお金とコネで21世紀の化粧品の再現に乗り出すことにした。もちろん一朝一夕に行く話ではないが、その初期の試行作品ですらこの時代としては破格の性能であり発想なのだ。その噂が広がりすぎ、このままでは拙いと(好色爺の毒牙にかかる前に)大坂城の大奥に送り込まれ、淀君の庇護下に入ることとなったのだが……。

 化粧と美容で変える戦国日本史。武将として、商人として、料理人、医師としてとして歴史を変えていく話はありましたが、化粧品は未だなかったかな。
 前世知識を活かして商人文人らとのコネクションを築き上げていきますが、あくまで美容オタクなので日本史は(テレビドラマの記憶がある程度で)さほど詳しくないのです。そのあたりでうっかりも多いし、徳川家康の怖さも理解できていないようです。
 あと、珍しく曲直瀬一門が仕事をしているような気がします。あの人たちは、この手の話では狂言回しか道化役として引き立て役に回ることが多く、へたしたらロリコンにされちゃったりしますので、真面目に仕事をしている作品は意外に貴重です。

【北政所様の御化粧係?戦国の世だって、美容オタクは趣味に生きたいのです?】【笹倉のり】【小説家になろう
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「転生内親王は上医を目指す」 佐藤庵

2021-08-18 | 戦国転生・歴史改変
 城郭オタクの新人女医が当直明けに階段から転落し、気がついたら幼女に転生していた。時は明治。しかも天皇陛下の息女、内親王である。日本の城郭を戦火から救うため、そして、父と兄を病魔から守るため、新米研修医としての知識と、学生時代の日本史講師としての知識を元になんとかしようと奮闘し始めたのだが、その言動に目が留まり、気がつけば明治の元老たちに周囲を固められていた……。

 今イチオシで家族で読んでる、明治時代から始まる仮想歴史もの。
 主人公は医学が専門で、日本史や社会制度については大雑把にしか記憶が無いけれど、そこは周囲を取り囲む明治の重鎮たち。内親王を中心として薩摩だ長州だ会津だとか、あるいは官軍だ幕臣だとか線引きして相争う事なく、病気や怪我で死ぬことなくちょいと寿命が延びてしまえば、そこは海千山千の強者たちです。断片的な未来の記憶からおおよその流れを50年100年単位で想定し、日本と世界の関係を考慮しながら少しずつ歴史を修正すべく動き出します。
 よくある転生ものは主人公がチートですが、この作品でチートなのは彼ら元老ら政治家や軍人とか後の首相といった行政官たちでしょうか。いわゆる伊藤とか西郷とか陸奥とか大山とか山縣とか児玉とか後藤とか原とか、そんなあたりのお歴々が徹底的に章子内親王に英才教育を施していく物語。
 ひとことでまとめれば、おっさんだらけの逆ハーレムモノで、主に大山閣下が大暴れする、まったり仮想近代史ものです。

【転生内親王は上医を目指す】【佐藤庵】【小説家になろう】【日露戦争】【日本海海戦】【磐梯山噴火】【熊本地震】【明治三陸地震】【東京地震】【脚気】【航空器】
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「羽林、乱世を翔る2」 イスラーフィール

2021-06-20 | 戦国転生・歴史改変
「人は自分の理解出来ぬものを見るとな、魅かれるか、憎むものよ」
 関白・近衛前嗣は長尾景虎に対して、侍従・飛鳥井基綱には会わない方が良いと助言する。そして、公方もまた自分が基綱と比較して劣っていることを自覚している。認めるかどうかは別として。

 1559年。都で公方と三好の対立が続く中、関東でも動乱が起きようとしていた。
 しかし、関白の懐刀として力を振るう基綱は、この時期にあえて尾張へと旅立つ。今川が動き、そろそろ桶狭間の戦いが始まる時期だ。その前に信長に会い、その瞬間に立ち会おうとしていたのだ……。

 ミーハーというより、信長という人物を見極めるためですが。
 未だ10歳にならない基綱が、朽木の地での戦いを裏から差配しながら各地の情報を集め、朝廷内での足場を着々と積み上げていきます。やり過ぎると三好に命を狙われかねず、力が無ければ生き残れないという危うい綱渡りです。「ほほほほ」と笑いながら、「おじゃるおじゃる」と暗躍する少年公家。まさに、見た目は子供、頭脳は大人。

【異伝 淡海乃海~羽林、乱世を翔る~二】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【戦国サバイバル小説】【桶狭間の戦い】
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「戦国小町苦労譚14」 夾竹桃

2021-04-29 | 戦国転生・歴史改変
「馬鹿は正論じゃ動かない」
 静子の姉の持論。実力行使あるのみと。

 信長の第二次東国征伐は、予定通り着々と勝利を積み上げていく。佐渡島の足満も本間氏を情け容赦なく蹂躙してこれを平定している。これも静子による兵站の確保と、真田昌幸率いる間者組織の諜報活動の賜だ。
 一方、景勝・慶次軍は、景虎軍と衝突していたが、これらすべてを支えるのは、これまで静子が開発を進めてきた技術とシステムがあってこそ。尾張の国は工業時代の幕開けを迎えていた……。

 戦国史改変ものもウェブ小説も含めれば数が増えているので、単行本になって読むたびに「この話ではどうなってたっけ?」と迷うことしばし。この話の家康は信長を誅殺するのか返り討ちに遭うのか流されてそのまま配下武将で満足するのか……どれだっけ? まだ、それ以前だったかな?
 織田家の横綱相撲のような展開が続きますが、それも将来に禍根を残しそうな小さなトラブルの種を1つずつその都度摘み取っているから。そんな微妙な緊迫感が良いアクセントになってます。今回は信忠の正室に絡んだ一幕。

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「淡海乃海 水面が揺れる時 十」 イスラーフィール

2021-04-06 | 戦国転生・歴史改変
「人は生きている以上恩や義理、面子から離れることは出来ぬ。それは身代の大小、男女の性別には関係が無いのだ。それを理解しておけ。余りに相手を踏み躙ると人の心が分からぬと思われることに成る。いずれはしっぺ返しが来る」
 朽木基綱は長子・弥五郎に説き聞かす。

 あの織田家でさえ家督相続で揺れ動き、朽木に喰われてしまった。毛利とて前当主亡き後は精彩に欠けている。
 天下を取ろうとすれば、生半可な者へは家督は譲れない。堅綱も並の大名なら家督を継ぐにふさわしい器量と実績があるが、今の朽木を継ぐにはまだ足りないのだ。
 朽木基綱は、美濃攻略から帰参したばかりの息子・堅綱に関東出兵を命じた。元織田家家臣を率い、徳川を討てと……。

 獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすと言いますが、天下取りを目指す戦国武将はそこからさらに岩を投げ込むのです。
 さて、美濃から尾張にかけて諸家の興亡が語られる10巻ですが、一方、越後では景勝の関東出兵の隙を突いて蘆名が攻め込んでいます……の顛末、巻頭のカラー口絵で大きく描かれているのに本編では軽くスルー。竹姫はーー?

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「淡海乃海 水面が揺れる時 外伝集~老雄~」 イスラーフィール

2021-04-01 | 戦国転生・歴史改変
 書店特典や舞台の来場者特典などで発表されていた短編をまとめたもの。敵味方の老人たちから朽木を見た「老雄」シリーズが半分くらい。本編が朽木家以外の視点はあっさり飛ばすことが多いだけに、仕官先を探している武士たちや朽木家が憎くて堪らない周囲からの視点など補足される部分が多くて面白いのです。

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「鎌倉源氏物語」 春日みかげ

2021-03-16 | 戦国転生・歴史改変
 源頼朝はビビりであるのをなんとか隠して坂東武士の棟梁という重荷をなんとかこなしているが限界も近い。そんな頼朝に死んだはずの平清盛が見せた未来予知は「源氏族滅」。これを回避するためには、暴走しがちな妹・義経の手綱をとらねばならないらしい。
 そう。源義経はお兄ちゃん愛たっぷりの女の子なのだ……。

「はううう……九郎も兄上の赤ちゃんを産みたいです……」

 小心者の頼朝がハッタリと話術で乱世を駆け抜ける戦国絵巻。本当に1冊で完結まで駆け抜けました。

【鎌倉源氏物語】【俺の妹が暴走して源氏が族滅されそうなので全力で回避する】【春日みかげ】【猫月ユキ】【ダッシュエックス文庫】【TS】
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「江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる」 七沢ゆきの

2021-03-09 | 戦国転生・歴史改変
 いくら一生懸命勉強しても、母親が死ぬ思いで貯めた学資で大学へ行ったとしても、父親がヤクザだったというだけで真面な就職先は見つからない。歴史好きな杏奈がたどり着いたのは水商売で、そこでナンバーワンキャバ嬢にまで上り詰めるのだが、気がつけば江戸時代の花街にいた。
 どうやら、花魁・山吹に成り代わっているらしい。開き直って知恵と気っぷの良さで花魁の頂点を目指すことにした、杏奈こと山吹だったが……。

 金を貯めたら大学院の史学過程を目指すとまで決めていた歴史好きのキャバ嬢が、江戸時代にタイムスリップして伝説の花魁となるまで。
 花魁と禿、ライバルとの位置関係あたり、乙女ゲーファンタジーなどの学園ものにも通じるところもありますが、基本はビジネス小説。それに「本多忠勝キター!」みたいな歴史オタの本懐みたいなエッセンスがあり、レディースあがりの啖呵と喧嘩ありの痛快ストーリー。『江戸時代の遊郭の楼主に生まれ変わったので遊女の待遇改善に努めつつ吉原遊廓の未来も変えようと思う』とセットで読みたい。

【江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる】【ナンバーワンキャバ嬢、江戸時代の花魁と体が入れ替わったので、江戸でもナンバーワンを目指してみる~歴女で元ヤンは無敵です~】【七沢ゆきの】【フェジョボレ】【富士見L文庫】【カクヨム】【代用コーヒー】【鉄火場】
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「淡海乃海 水面が揺れる時 九」 イスラーフィール

2021-01-06 | 戦国転生・歴史改変
「縁という物は何処に転がっているか分かりませんし幸せという物も何処に有る分からない物だと思いますよ。だから人の一生は面白いのでしょう」
 悪く考え心配しすぎるな、後のことは後で考えれば良いと御裏方様こと朽木小夜はいう。自分の人生は楽しかった。これがすべて夢だったとしても、目が覚めてから思い出して笑っていられると。

 朽木、上杉、織田、三好で天下が纏まると思いきや、病に伏した織田信長がこの世を去り、後継者たる信忠も北条との戦いで討ち死にした。そこに徳川の裏切りがあったのだが確たる証拠はなく、家康は着々と勢力拡大の機会を伺う。
 ようやく西の毛利との戦も落ち着こうという時期に、東を任せていた同盟相手が欠落してしまった朽木の当主・基綱も迷っていたが、その背中を近衛前久が押す。「天下を取るのであろう?」と……。

 戦況が大きく揺れ動きます。信長の病死、徳川の裏切りと信忠の討ち死に。残る後継者は能力に不安がある上に互いに争うばかりです。このまま放置して他勢力に食われてしまうなら……うん、仕方がない。東北も無視できない関東から九州・琉球まで、朽木が無視できない状況が続きます。
 一方、上杉の方も軍神が後継者が遠征してる間に幼妻に英才教育してます。こちらも目が離せません……。

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「信長の庶子(五)」 壬生一郎

2020-12-13 | 戦国転生・歴史改変
 各宗教勢力の台頭に楔を打つべく、帯刀は、宗教勢力を相手に、その是非を論じる公開討論に挑む。それはまさしく、戦国という時代にありえないはずの“死者なき戦"。しかし、誰よりもどこよりも、茶々麿こと教如は手強い相手だ。
 しかし、それをなんとかこなして伊賀に帰った帯刀を待っていたのは、信長が京から岐阜に帰る途中で狙撃され、生死不明という報せだった。これにより、各地の対立勢力が一斉に織田家潰しに動き始めた……。

 激戦続く死闘編。勘九郎の成長、見事なり。
 やっぱ面白いし、本としての作りも良いし、宙出版には頑張って欲しいぞ。なめねこカップ麺ばっか配ってるんじゃないよ。

【信長の庶子(五)】【理の頂上決戦】【第三部 村井重勝編3】【壬生一郎】【土田健太】【ヒストリアノベルズ】【宙出版】【戦国IFエンタメ】【小説家になろう】
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「淡海乃海 水面が揺れる時 八」 イスラーフィール

2020-10-25 | 戦国転生・歴史改変
「年老いてからではなく若い時から養生せよ」
 朽木基綱が嫡男、堅綱に語ったこと。
 朽木の家は大きくなりすぎた。もはや、初陣とはいえ適当に戦場に出て大将首を取れば良しなんて時代ではない。当主に求められることは、まず戦略眼と広い視野。そして少しでも長生きして後継を育てることなのです。

 毛利との戦いが始まった。
 朽木は高松城を包囲すると堤を築き、水攻めを仕掛ける。次第に水没していく高松城。城下町は既に水面下だ。
 これは単なる毛利との戦いだけではない。織田や上杉に対して、朽木はこれだけのことをする財力、動員力があることを誇示しているのだ。
 朽木基綱の目は、既に全国統一を視野に入れている……。

 この巻では、後継者争いをなんとか乗り越えた上杉家、後継者争いに陥りそうな織田家、そして秀でた後継者に恵まれず小さくまとまろうとしている毛利家との対比で描かれます。

【淡海乃海 水面が揺れる時 八】【三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【戦国サバイバル小説】【糖尿病】【初陣】
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