ちょっと長い休みにまとめ読みしても読み切れなくて積み残すのも、読み始めた物語が連載途中だったり打ち切られていたりするのもすっきりしないので、12巻くらいまでで物語が完結している話からお薦めをいくつかピックアップしてみました。
『人狼への転生、魔王の副官』 漂月
瞬く間に辺境都市を陥落させた魔王軍。しかし、その指揮官である人狼ヴァイトは、元人間の転生者だった。魔物の力に人間の知謀……。
本編は11巻。その後のアフターストーリーが数巻続きますが、イラストレーターも交代していますし気になる人は読んでみたら……という感じです。
主人公は自己評価が低すぎで、その一方で周囲は勘違いから実際以上に高評価され、結果としてギャップがすごく大きくなる話。文章の緩急が効いていて、さくさく話が進むのに急いでる感じがしないのは、場面転換が巧いからかな。
『銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。』 Y.A
人類が宇宙に進出してから数千年。零細運輸会社「足利運輸」唯一の貨物船〈カナガワ〉が時空間の異常に巻き込まれ、気がつけば地球の海に不時着。ところが地形もデータにある地球とは違っていて、どうやら過去に戻ってしまったらしく、しかもこの世界は元の世界とは別の次元らしいと判明する。
元の世界には戻れそうにもないけれど、宇宙船のローンも払わなくても良くなったと気を取り直した足利光輝たちは、沈没船のお宝を引き上げて、尾張の国で売りさばこうとするが、そこで織田信長に見咎められる……。
未来の知識と工業力で成り上がる、戦国内政系チート物語の全7巻。チート系主人公はいろいろいるけれど、ここまで開き直ったチートだとむしろ清々しいというものです。もちろん戦国なので成り上がっていけば戦は避けられないことだけれど、そこはひたすら火力押しです。
『おっさんがびじょ。』 山田まる
ネットゲームをプレイしていた戦士のアキラとダークエルフの“おっさん”こと召喚士のイサトは、ダンジョンの奥深くから脱出しようとアイテムを使ったら砂漠の真ん中に転がっていた。しかもゲームのアバターではなく、装備こそゲームのままではあったけれど、プレイヤーの姿そのままで。
ところが、もともと男性だったアキラはほとんど変わらない姿だったものの、ゲーム世界で今までシモネタをかわし合い、アキラがおっさんおっさんと呼んでいたイサトは見事にナイスバディな美女だったのだ……。
ゲームの世界に放り出されてしまった少年と(おっさんだった)美女が、やりたい放題に人助けをしながら帰還の道を捜す冒険譚。ロストテクノロジーと化していた所有アイテムや魔法の行使による影響とかを「良かれと思ったことでももしかしたら」などと考えすぎると何も出来なくなるので、脳筋的にあまり考えず、自分たちは悪者だから好き勝手にやるぜ(助けたい人を助けるぜ)と暴れ回るお話し。好奇心旺盛であっちこっちに手を出して回る美女のおっさんぶりがステキでした。全5巻。
『ほうかごのロケッティア』 大樹連司
元覆面歌手の美少女やそのアイドルのストーカーになった挙げ句自滅した少年やら、離島の高校に吹き寄せられてきた高校生たちが手作りロケットで衛星軌道に到達させるまでの物語。
ボーイ・ミーツ・ガールの青春ラブコメで、草の根宇宙開発もので、落ちこぼれ人間の再生譚で全1巻。
『鬼斬り夜鳥子』 桝田省治
美少女スプリンター、桂木駒子には秘密があった。時として、遠い先祖である女陰陽師に取り憑かれることがあるのだ。そしてそれは彼女が滅し封じるべき鬼が出現するとき。そして今また、彼女の中に陰陽師・夜鳥子が出現した。その証しは全身に浮き上がる物の怪の入れ墨。だが、事もあろうに修学旅行で京都へ向かう新幹線の車中であった……。
平安時代の陰陽師・夜鳥子の霊に憑依され、妖怪退治をすることになった女子高生・駒子が主役の学園伝奇小説で全5巻。1巻だけ読むと分からないけれど、3巻まで一気に読むと「ああ、こういう因縁だったんだな」と納得。とにかく駒子が走って戦って脱いで脱がされて、それを平凡なスーパーマン久遠がフォローし、さらにケモスキーな知性派委員長の三ツ橋さんが予想外の角度から突っ込んで解決する話です。
『人狼への転生、魔王の副官』 漂月
瞬く間に辺境都市を陥落させた魔王軍。しかし、その指揮官である人狼ヴァイトは、元人間の転生者だった。魔物の力に人間の知謀……。
本編は11巻。その後のアフターストーリーが数巻続きますが、イラストレーターも交代していますし気になる人は読んでみたら……という感じです。
主人公は自己評価が低すぎで、その一方で周囲は勘違いから実際以上に高評価され、結果としてギャップがすごく大きくなる話。文章の緩急が効いていて、さくさく話が進むのに急いでる感じがしないのは、場面転換が巧いからかな。
『銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。』 Y.A
人類が宇宙に進出してから数千年。零細運輸会社「足利運輸」唯一の貨物船〈カナガワ〉が時空間の異常に巻き込まれ、気がつけば地球の海に不時着。ところが地形もデータにある地球とは違っていて、どうやら過去に戻ってしまったらしく、しかもこの世界は元の世界とは別の次元らしいと判明する。
元の世界には戻れそうにもないけれど、宇宙船のローンも払わなくても良くなったと気を取り直した足利光輝たちは、沈没船のお宝を引き上げて、尾張の国で売りさばこうとするが、そこで織田信長に見咎められる……。
未来の知識と工業力で成り上がる、戦国内政系チート物語の全7巻。チート系主人公はいろいろいるけれど、ここまで開き直ったチートだとむしろ清々しいというものです。もちろん戦国なので成り上がっていけば戦は避けられないことだけれど、そこはひたすら火力押しです。
『おっさんがびじょ。』 山田まる
ネットゲームをプレイしていた戦士のアキラとダークエルフの“おっさん”こと召喚士のイサトは、ダンジョンの奥深くから脱出しようとアイテムを使ったら砂漠の真ん中に転がっていた。しかもゲームのアバターではなく、装備こそゲームのままではあったけれど、プレイヤーの姿そのままで。
ところが、もともと男性だったアキラはほとんど変わらない姿だったものの、ゲーム世界で今までシモネタをかわし合い、アキラがおっさんおっさんと呼んでいたイサトは見事にナイスバディな美女だったのだ……。
ゲームの世界に放り出されてしまった少年と(おっさんだった)美女が、やりたい放題に人助けをしながら帰還の道を捜す冒険譚。ロストテクノロジーと化していた所有アイテムや魔法の行使による影響とかを「良かれと思ったことでももしかしたら」などと考えすぎると何も出来なくなるので、脳筋的にあまり考えず、自分たちは悪者だから好き勝手にやるぜ(助けたい人を助けるぜ)と暴れ回るお話し。好奇心旺盛であっちこっちに手を出して回る美女のおっさんぶりがステキでした。全5巻。
『ほうかごのロケッティア』 大樹連司
元覆面歌手の美少女やそのアイドルのストーカーになった挙げ句自滅した少年やら、離島の高校に吹き寄せられてきた高校生たちが手作りロケットで衛星軌道に到達させるまでの物語。
ボーイ・ミーツ・ガールの青春ラブコメで、草の根宇宙開発もので、落ちこぼれ人間の再生譚で全1巻。
『鬼斬り夜鳥子』 桝田省治
美少女スプリンター、桂木駒子には秘密があった。時として、遠い先祖である女陰陽師に取り憑かれることがあるのだ。そしてそれは彼女が滅し封じるべき鬼が出現するとき。そして今また、彼女の中に陰陽師・夜鳥子が出現した。その証しは全身に浮き上がる物の怪の入れ墨。だが、事もあろうに修学旅行で京都へ向かう新幹線の車中であった……。
平安時代の陰陽師・夜鳥子の霊に憑依され、妖怪退治をすることになった女子高生・駒子が主役の学園伝奇小説で全5巻。1巻だけ読むと分からないけれど、3巻まで一気に読むと「ああ、こういう因縁だったんだな」と納得。とにかく駒子が走って戦って脱いで脱がされて、それを平凡なスーパーマン久遠がフォローし、さらにケモスキーな知性派委員長の三ツ橋さんが予想外の角度から突っ込んで解決する話です。
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