内容についてはあとがきで作者が自ら「バカップルというかカップルの馬鹿がカードゲームの形を借りていちゃついているだけ」と端的にまとめたとおり。すごいなあ……（いろんな意味で）。「写真はね、見て思い出して妄想してニヤニヤするものなの。思い出には手垢じゃなくて、埃だけ付着させるのが正しい保存方法よ」
舞台はたぶん『電波女と青春男』と同じ街、同じ学校、同じ時期。あちらの話を暗示する人物の噂や事件などが出てきますが、具体的にかかわることはありません。本当に作者の要約のままの話なので。
昔、叔父が使っていたトランプの本を読んだことがあります。１冊まるまるトランプを使ったゲームや占いが詰まってました。それがまた生真面目な本で「“トランプ”とは本来切り札の意味であるから、“カード”とだけ呼ぶのが正しい」と最初に言い切るようなものでした。
そこに書いてあったババ抜きは「クイーンを１枚、山の中から抜いておく」というものでした。ババなんだから。ジョーカーが最後に１枚残るのは「ジョーカー抜き」なんだそうです。キングを抜くと「ジジ抜き」、ジャックを抜くと「ジャック抜き」、何かわからない１枚を抜いてやるのは「？抜き」。
そんなことを今頃思い出してしまいましたよ。
【多摩湖さんと黄鶏くん】【入間人間】【左】【脱衣ポーカー】【キスババ抜き】【歳並べ】【たまこいこい】
