付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「僕は友達が少ない(4)」 平坂読

2010-07-24 | 学園小説(不思議や超科学なし)
 残念な男女7人部活物語も4冊目で、今回は夏休み終了直後から。
 本屋の店先で手にとって、ぱらっと開いて出てきたページが「あんなに自信満々だったのに夏休みの宿題ができていない」というくだりに涙。夏休みが終わっても宿題が済んでいないというのは、当人も辛いが保護者も辛いのだ。まあ、高校生なら好きにしろ。自業自得だ。

「好きなものを好きだと言えないのなら、それは世界の方が間違っているのではないだろうか!」
 ホモゲ部部長、朝倉美佐男の言葉。

 今回は休み明けのイメチェン、休みが終わっても残っている宿題、試験の答合わせ、お泊まり会などなど。あの名前だけは出ていたシスター・ケイトもついに登場……って、暴力教会のシスター・ヨランダみたいな人が出てくるかと思ったら、やっぱり残念な人でした。期待してたのに……。
 プロローグとエピローグの部分で小鷹と夜空と星奈を中心とした物語が動き、本編ではいつもの通り「いつかリアルな友達ができたときの予行演習」という形で、ダメダメな高校生たちの不器用な姿が描かれるというフォーマットができちゃいました。次巻あたりで一波乱が起きるのかと思わせるひきですが、エピローグで100ポイントくらい話が動くのかと思わせておいて、次のプロローグで5ポイントくらいしか動かさないという形ができてますので、また、冒頭で軽くなし崩しにスルーされてしまい、表面的にはゆるゆるとした三角関係が続くような気がします。

【僕は友達が少ない】【平坂読】【ブリキ】【王様ゲーム】【夏休みの宿題】【BL】【デレ期】【間違った臥薪嘗胆】【ラジオ体操第二】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする