「試験の成績だけが人間の価値じゃないのと同じように、試験の成績も人間の価値の一つなんだから」
生徒会長・七草真由美の言葉。
司波深雪は第一高校の主席生徒の名に恥じず、可憐かつ優雅なプレイで新人戦の勝利をもぎ取った。もちろん、兄である達也が調整したCADを使って。
だが、優勝候補の筆頭である第一高校は、女子チームこそ(CADの調整の妙もあって)順調にポイントを獲得していくが、予想外の男性チームの不振で優勝が危ぶまれ始めた。さらには、何者かによる妨害工作で出場選手が負傷してしまい、達也までが出場する羽目に陥ってしまう。それも魔法による直接戦闘競技『モノリス・コード』に。
急遽編成された落第生チームが競合相手に勝ち進んでいくトーナメント戦。きちんと、それぞれの弱点は弱点と認めた上で、それをいかにカバーしつつ長所を活かしていく話なので、単なる無双の圧勝劇になっていないところがポイント。スペックは急に上がらないけれど、作戦でカバーできるんです。
達也の裏の仕事やら兄妹の役割、一族の中での立ち位置についても語られ、思いもよらず九校戦で目立ってしまったが為に今後の苦労が予想される引きで幕。
読み終わったら明け方。1日眠いよ。
でも何よりショックなのは、この巻が最新刊だということ。近頃、これだけ一気に読んでしまう本はなかなか無いよ。
【魔法科高校の劣等生4】【九校戦編(下)】【佐島勤】【石田可奈】【電撃文庫】【異能学園】【新人戦】【狙撃手】【ダンスパーティー】【無頭竜】【WEB小説】