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共和国が帝国と化してから20年近くが経過していた。
弱体化していても元老院はいまだ存在していたし、反乱軍の抵抗も続いていたが、帝国軍の巨大要塞デス・スター完成も間近となり、これが稼働してしまえば帝国の支配はもはや揺るがないものになると思われた。
誰もが諦め、反乱軍が空中分解するかと思われていたそのとき、デス・スターの設計図が保管されている、惑星スカリフの機密データ保管庫を目指して1隻の宇宙船が離脱した……。
小説ではいろいろ出ていたけれど、映画としては初になるスターウォーズ・シリーズのスピンオフ作品で、エピソード4『スターウォーズ 新たなる希望』が始まる10分前までの物語。本編がいわばフォースを駆使する善悪ヒーローたちの親と子、師匠と弟子たちの英雄譚なのに対し、こちらは普通の人間に過ぎない、ジェダイの騎士でもなんでもない戦士たちの戦いの記録です。「機動戦士Zガンダム」と「MSイグルー」くらい雰囲気が違います。
舞台が二転三転してスピーディーに展開するので、1つ1つのエピソードの印象は薄め。つまらないというのではなく、あっという間にストーリーが流れていくので、最後に残るのはキャラクターのインパクトだけ……という清く正しい宇宙戦争(スターウォーズ)。そして、エピソード4で「なんであんな方法で情報を運んでいたんだ?」とか「どうして巨大要塞にあんな弱点があるのに誰も気づかなかったのか?」とかいう突っ込みどころへの回答編
女戦士ジン・アーソはかっこいいキャラだったけれど、一番印象に残ったのは盲目の戦士チアルート・イムウェ(ベイズ付)の無双っぷり、次がドロイドのK-2SO。日本人のいかにも好きそうなロボット・キャラではないかしら。
【ローグ・ワン】【スターウォーズ ・ストーリー】【ギャレス・エドワーズ】【フェリシティ・ジョーンズ】【フォレスト・ウィテカー】【ドニー・イェン】【触手】【死して屍拾う者なし】【一石二鳥】