付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「転生太閤記」 津田彷徨

2017-04-27 | 戦国転生・歴史改変
「実際さ、作法というものは相手を不快にさせない技術でね、それは時と場所、そして場面に応じて必要とされるものさ」
 細川藤孝の言葉。

 お人好しの父親の借金から始まるいざこざで自宅は燃え、高校生・天海秀一も死んだ。
 戦国の世で農民の息子として転生した秀一の隣に立つのは小寺萬吉、後の黒田官兵衛である。彼らは共に天下取りのための第一歩を踏み出した。
「勝負だ、秀一。天の頂きにある、ただ一つの椅子を懸けて」
 二人の少年が約束を交わし、それぞれの道を歩み始める……。

 太閤記ものは普通に正史がいちばん面白いんじゃないかと思っていて、あまり架空戦記系には手を出していなかったのだけれど、これはイラストに惹かれて購入。なまじチートを前面に出していない分、先読みが難しく、播州編から堺編、山城編と歴史との交錯点がどこに来るのか、わくわくしながら読み進めました。
 そして巧いイラストはやはり相乗効果で本文そのものを面白くするなあと痛感。

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コメント
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