「泣いている暇があるなら、働け。稼げ。利益を出せ」
ベンノの言葉。
ローゼマインも10歳で、貴族としてはもう婚約の話が出て当たり前の年齢である。平民出身というのは秘密だけれど、身体はほとんど成長していないし、2年間も眠っていたし、図書館と本のことしか頭にないけれど、周囲から見れば成績優秀で魔力が膨大というローゼマインは有力な次期領主候補なのだ。このまま放っておくとエーレンフェストの内紛の原因になりかねないし、他領からの引き抜きも怖い……というか、既に足下に火がつきかけている。
そこで、問題が最も少ない解決策として、領主の長子であるヴィルフリートとローゼマインが婚約することとなったのだが、それは今までのように平民であるルッツやベンノたちとつきあえなくなることを意味していた……。
話はいつものようにテンポ良く面白く、イラスト担当の椎名優の巧さというか仕事の丁寧さを思い知らされた巻です。もともと人物も情景もしっかり描き込み、見たいと思うシーンを見事に再現してくれているのですが、今回は登場人物のちょっとした表情の1つ1つまで気配りされているのに気がつきました。これ、ウェブ版を最後まで読み込んでいないと出せない表情です。
あの眼差し1つで泣かされました。
【本好きの下剋上15~司書になるためには手段を選んでいられません】【第四部 貴族院の自称図書委員III】【香月美夜】【椎名優】【TOブックス】【ビブリア・ファンタジー】【しいなゆう】【四コマ漫画】
ベンノの言葉。
ローゼマインも10歳で、貴族としてはもう婚約の話が出て当たり前の年齢である。平民出身というのは秘密だけれど、身体はほとんど成長していないし、2年間も眠っていたし、図書館と本のことしか頭にないけれど、周囲から見れば成績優秀で魔力が膨大というローゼマインは有力な次期領主候補なのだ。このまま放っておくとエーレンフェストの内紛の原因になりかねないし、他領からの引き抜きも怖い……というか、既に足下に火がつきかけている。
そこで、問題が最も少ない解決策として、領主の長子であるヴィルフリートとローゼマインが婚約することとなったのだが、それは今までのように平民であるルッツやベンノたちとつきあえなくなることを意味していた……。
話はいつものようにテンポ良く面白く、イラスト担当の椎名優の巧さというか仕事の丁寧さを思い知らされた巻です。もともと人物も情景もしっかり描き込み、見たいと思うシーンを見事に再現してくれているのですが、今回は登場人物のちょっとした表情の1つ1つまで気配りされているのに気がつきました。これ、ウェブ版を最後まで読み込んでいないと出せない表情です。
あの眼差し1つで泣かされました。
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