「生き物には絶対に抗えないものがある。死だ。生きていれば、いつか必ず死ぬ」魔王こそ、その死の象徴なのだ。
長年、人族と魔族は争い続けていた。
その戦いで人族の象徴として戦争の陣頭に立つ“勇者”の称号は、先代の勇者の死後すみやかに新たな勇者へと引き継がれる。だが、新しく勇者の称号を受け継いだのは、たった６歳の少年ユリウスだった。
彼は自分の力不足を知りながらも、人を救うために奔走した。けれども、人魔大戦の幕が上がるときは近づいてくる……。
幼き勇者の苦労譚。あいかわらず、良い人も悪い人もバンバン死に、この作品のエルフの性根の腐りっぷりは最高です。もう、読んでいて勇者の周りの人々には同情しか覚えません。ここまで頑張って、相手がアレで、後ろにアイツがいるんですから。
ウェブの書評を読んだら「これは外伝として扱うべき話」という声がけっこう多くてびっくり。これまでの話の流れから、こういう展開も自然じゃないですか。それに昔、主人公がドロップアウトして外伝の方に行ったままなかなか戻ってこなかったグインサーガというのがあってな……
【蜘蛛ですが、なにか？11】【馬場翁】【輝竜司】【カドカワBOOKS】【人外転生】【モンスター転生】【連続誘拐】【人類の希望】
