
約束を守って冒険者になるから一緒に旅立ち、後ろを守ってほしいと語るエーリヒにマルギットは応える。
3年ぶりの帰郷。そして春の訪れとともにエーリヒは再び故郷を出る。今度は幼馴染みのマルギットを伴って。
そして隊商と共に西方辺境、州都マルスハイムへと足を踏み入れる。ここでのエーリヒはもうアグリッピナ氏の丁稚こと懐刀ではなく、ただの新米冒険者に過ぎない。さまざまな種族が集まり、冒険者とならず者の境界も曖昧な者たちが氏族(クラン)という名の徒党を組んで跋扈する大都市で、エーリヒとマルギットは家の修繕の手伝いから泥棒猫の追跡まで雑事に奔走することになる。
マルギットはこの生活に少々不満げだが、エーリッヒはこういうゲーム序盤特有のカツカツ具合も大好物なのだ……。
作者によれば、ここまでがキャラクターメイキングみたいなもんだそうです。前半は帰郷編、後半は州都での出会いやらトラブルの数々。6巻に引き続き、今回はなんと500頁超。
クライマックスのないエピローグにエーリヒ自身はちょいと不満げですが、遠慮会釈もなく派手にクライマックスを盛り上げてしまった場合のIFが、いつもの巻末ヘンダーソンスケール1.0のVer0.6です。
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